Switch 2発売から半年で大成功 任天堂がPS5の教訓から学んだ「3つの戦略」とは

Switch 2発売から半年で大成功 任天堂がPS5の教訓から学んだ「3つの戦略」とは

Nintendo Switch 2の発売から約半年が経過し、「初期立ち上げは大成功」との評価が固まっています。発売3ヶ月で1036万台を達成、11月初めに3月期の販売予測台数が400万台増の1900万台に上方修正され、任天堂も公式に「当社最速・最多ベースでの販売拡大」と明言しています。

この初期成功の要因は何だったのでしょうか。任天堂は過去の経験から何を学び、どのようにSwitch 2に活かしたのか。さらに、今後の懸念材料は存在しないのか。こうしたポイントにつき、複数の報道や分析をもとに考察していきます。

ココがポイント

任天堂、スイッチ2販売予想1900万台に引き上げ 年内2千万台超えの可能性もなお不足

出典:産経新聞:産経ニュース 2025/11/4(火)

任天堂は発売までに6000億円程度(推計)を投資し、サプライチェーンの確立と在庫の確保に努めたとみられる。

出典:Business Insider Japan 2025/7/11(金)

Switch 2向けゲームの開発者が「売上は最低予測を下回った」(中略)売上比率は40%と初代Switchの2倍も好調

出典:GIGAZINE 2025/6/20(金)

ハピネット、旺盛な「Switch 2」需要が牽引しビデオゲーム事業が大幅増収増益…任天堂商材が事業の8割超を占める構造に

出典:gamebiz【ゲームビズ】 2025/12/3(水)

エキスパートの補足・見解

初期の成功要因としては、まず「売るモノを十分に用意、転売対策を徹底」が挙げられます。

具体的には、豊富な初期生産台数を確保し、公式ストアでは厳しい販売資格条件を設けたうえで、日本語・国内専用という転売しにくいモデルを用意。転売業者は利ざやが出る本体しか購入せず、ソフトを買わないため、排除は必須です。これらの対策はPS5の先例から学んだと考えられます。

次に、強力な専用タイトルを揃え、初代Switchからソフト資産を引き継いだこと。発売時のタイトル数は初代より多く、すぐに遊べる選択肢が豊富でした。サードパーティの売上が下がったとの報告もありますが、売上比率が上がっているため「競合が増えた」という状況でしょう。

第3に本体性能を大幅に向上させつつ「携帯+据え置き」という定番の遊び方を維持したことです。つまり、初代Switchの延長線上にありながら、PS5などのマルチタイトルも遊べるため、純粋に「お得さ」を感じやすい設計になっているといえます。

一方で、現在はメモリ価格の高騰が続いており、近いうちにゲーム機にも値上げ圧力が強まる見込みです。その前に、任天堂はできる限り販売台数を伸ばそうとしているのかもしれません。

🍎たったひとつの真実見抜く、見た目は大人、頭脳は子供、その名は名馬鹿ヒカル!🍏