iPhoneのAirDrop（エアドロ）、Androidからも連携可能に　スマホの選び方は変わるか

iPhone同士で写真などを送れるAirDrop（エアドロ）について、Androidスマホでも相互に連携できる機能をグーグルが発表し、話題になっています。まずは最新のPixel 10シリーズから対応するといいます。

これまでAirDropはiPhone同士でしか使えないことから、子どもにiPhoneを買い与える理由の1つになっていたとされるだけに、スマホ選びにも影響してくるかもしれません。

一方で、グーグルがこの機能をアップルの協力なしに実現したとみられる点は議論を呼びそうでもあります。

ココがポイント

Androidデバイス（中略）が、Appleデバイスの同機能「AirDrop」に対応し、相互にファイルをやりとりできる

出典：ITmedia Mobile　2025/11/21(金)

これまで「Quick Share」と「AirDrop」は互換性がなく、直接コンテンツをやりとりすることができなかった

出典：窓の杜　2025/11/21(金)

AirDropが使えないAndroidを使用している子には、LINEなどで写真や動画を送ることになります

出典：ITmedia Mobile　2025/5/15(木)

エキスパートの補足・見解

AirDropを使えば、近くにいるiPhoneユーザー同士で手早く写真を共有して盛り上がれる一方、Androidユーザーは輪に入れないという問題がありました。Androidも連携できるようになれば、スマホを買うときにより幅広い選択肢から選べるようになる可能性があります。

欧州ではEUがこうした機能を広く開放する相互運用性を求めており、日本でも12月18日に「スマホ新法」の施行が迫っています。ただし、機能を開放すれば悪用される恐れも出てくることから、アップルはプライバシーや安全性を理由に反発してきました。

今回、グーグルはアップルの協力を得ることなく、勝手に連携機能を実現したとみられます。iPhone側のAirDropの設定は「すべての人（10分間のみ）」にしておく必要がありますが、今後は「連絡先のみ」モードにも対応すべくアップルに協力を呼びかけています。

気になるのはアップルの出方です。グーグルとは関係なく、iOSのアップデートの際にAirDropに影響する部分に修正が入ると、この連携機能は動かなくなる可能性があります。グーグルとアップルが協力するまでは、なにかと不安定な状況になりそうです。