値下げのPS5あす発売 三つの注目点

値下げのPS5あす発売 三つの注目点

ソニーの家庭用ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」の日本語専用モデルが、あす11月21日から発売されます。価格は従来より約1万8000円安い5万5000円で、実質的な大幅値下げです。かつては「ゲーム機は時間の経過とともに値下げされるもの」という考え方が当たり前でしたが、近年は世界的な物価高の影響もあり、値上げが常態化していました。その中で突然発表された今回の値下げは、従来のパターンとは趣が異なります。理解の参考になる記事を紹介しつつ、注目すべき三つのポイントを整理します。

ココがポイント

プレイステーション公式@PlayStation_jp  2025年11月12日午前7時51分の投稿

通常販売が始まっていないスイッチ2の“品薄需要”を、PS5が狙い撃ちするような形となり、日本国内で久々にゲーム機競争が

出典:河村鳴紘 2025/11/13(木)

「なぜ日本語限定の廉価版を用意しなければならなかったのか」という問いに(略)「円安」の影響をモロに受けている、という意見

出典:Game*Spark 2025/11/17(月)

ゲーム機の世界に変化が起きようとしている。(略)各社各様に最適なビジネスを模索する動き、と言えるだろう。

出典:Impress Watch 2025/11/17(月)

エキスパートの補足・見解

 一つ目は、「ファミ通」など第三者機関が発表する日本での初週販売台数と、その後の推移です。過去のゲーム機でも、値下げ後は販売が大きく伸びる傾向があります。加えて、これから年末商戦に入るため、どれだけ台数を積み上げられるか。「ニンテンドースイッチ2」との比較でも盛り上がりそうです。

 二つ目は、供給バランスです。売れ行きが好調でも品不足に陥れば、機会損失が発生します。今回のPS5は日本語モデルのため海外流出は抑えられるとみられますが、転売の動きは常に予測しづらいというリスクがあります。特に、値上げが当たり前になっていた環境下で突然の値下げが行われたことで、想定外のことが起きる可能性も否定できません。

 最後は、ソフトの販売、そして有料サービス(PSN)の加入者増加があるかです。PS5はデジタルソフトを購入する比率が高く、パッケージソフトのランキングだけでは実態を測れません。最終的な評価は決算発表を待つ必要がありますが、地域別の業績が開示されないため、今回の値下げの効果については意見が分かれる可能性があります。今後も日本に配慮する施策が継続されるようであれば、一定の成果があったと判断できるでしょう。

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