“日本への留学、慎重に検討を”中国政府が国民に呼びかけ 高市首相発言への対抗措置の一環か
中国政府は、中国国民に対し、「日本の治安情勢は不安定だ」などとして日本への留学を慎重に検討することを呼びかけました。高市首相の台湾有事に関する発言への対抗措置の一環とみられます。
中国国営メディアによりますと、中国教育省は16日、日本への留学に関する注意喚起を発表しました。
発表の中で教育省は、「最近、日本の治安情勢は不安定で、中国国民を対象とした犯罪事件が多発しており、治安状況と留学環境は良好とは言えず、日本に住む中国国民の安全リスクが高まっている」と主張しました。
そして、「日本に滞在する留学生や近日中に留学を予定している者に対して、現地の治安情勢に最新の注意を払い、リスク評価を強化し、防犯意識を確実に高めるように」と呼びかけました。その上で、「中国国民は、日本への留学計画を慎重に検討することを推奨する」と通知しました。
中国の外務省は14日、高市首相の台湾有事をめぐる発言を受けて、中国国民に日本への渡航自粛を呼びかけましたが、政府を挙げて日本への圧力を強める姿勢を明らかにした形です。
