Windows 11に緊急の脆弱性、すぐ更新を 2025年11月のセキュリティアップデート
マイクロソフトは11月11日(現地時間)、Windowsの月例セキュリティー更新プログラム(2025年11月分)を公開した。「緊急」レベルの脆弱性も含まれており、特段の理由がなければ早期のアップデートが推奨される。
マイクロソフトは11月11日(現地時間)、Windowsの月例セキュリティー更新プログラム(2025年11月分)を公開した。すでに悪用が確認された脆弱性も含まれており、特段の理由がなければ早期のアップデートが推奨される。
深刻度の高い主な脆弱性は以下のとおり。
■深刻度:緊急
リモートでコードの実行が可能
・Windows 11(25H2/24H2/23H2)
・Windows Server 2025(Server Core installationを含む)
・Windows Server 2022/23H2(Server Core installationを含む)
・Windows Server 2019/2016 (Server Core installationを含む)
・Microsoft Office
・Microsoft Visual Studio
Windows OSに関しては、Windows Updateなどを通じて更新プログラ厶の適用が可能だ。
Microsoftが11月の月例パッチ公開、63件の脆弱性を修正
日本マイクロソフト株式会社は12日、11月の月例セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)を公開した。マイクロソフトではユーザーに対して、できるだけ早期に修正パッチを適用するよう呼びかけている。
今月の修正パッチの対象となるソフトウェアは、Windows、Office、SharePoint、Visual Studio、Dynamics 365、Microsoft SQL Server、Azure、System Center。
これらのうち、最大深刻度が4段階で最も高い“緊急”の脆弱性の修正が含まれるソフトウェアは、Windows(Windows 11、Windows Server 2025/2022/2019/2016)、Office、Visual Studio。修正パッチに含まれる脆弱性の件数はCVE番号ベースで63件、うち最大深刻度が“緊急”のものが5件。
今月のセキュリティ更新プログラムで修正した脆弱性のうち、「Windowsカーネルの特権の昇格の脆弱性(CVE-2025-62215)」については、更新プログラムが公開されるよりも前に悪用が行われていることが確認されているため、マイクロソフトでは更新プログラムを早急に適用するよう呼びかけている。
また、「GDI+のリモートコードが実行される脆弱性(CVE-2025-60724)」は、CVSS基本値が9.8と高いスコアで、認証やユーザーの操作なしで悪用が可能な脆弱性となっている。更新プログラムが公開されるよりも前に、この脆弱性情報の一般公開や脆弱性の悪用は確認されていないが、脆弱性の特性を鑑みて、企業組織には早急なリスク評価とセキュリティ更新プログラムの適用を推奨している。
