三菱自動車、中間決算は92億円の赤字 バーツ高でタイ工場休止へ
三菱自動車が5日発表した2025年9月中間決算は、純損益が92億円の赤字(前年同期は379億円の黒字)に転落した。中間決算で純損益が赤字になるのは、20年以来5年ぶり。トランプ米政権による高関税政策や為替変動が利益を圧迫した。コスト構造を改善するため、タイにある工場の無期限休止を決めた。
売上高は前年同期比3.5%減の1兆2612億円、営業利益は同81.0%減の172億円だった。米関税の影響で営業利益が277億円押し下げられた。
利幅が薄い法人向けの車種などの販売を絞ったことで、今年4~9月の米国での販売台数は前年同期から2割減った。
為替の変動も384億円の減益要因となった。同社は日本とタイの工場を輸出拠点にしており、タイバーツ高が収益を圧迫した。
