3週間使ってわかった。iPhone 17 Proの「スマホなのを忘れる」ほどのカメラ性能
正直、新しいiPhoneが出るたびに、「カメラはもうこれ以上ない」って思っちゃう。
でも、今回はその衝撃がでかい。iPhone 17 Proのカメラは、僕のスナップ欲をジワジワと掻き立ててくる。
3週間使ってわかったその理由。率直に書いてみたいと思います。
カメラスペック
まずは、iPhone 17 Proのカメラスペックを確認しておきましょう。
iPhone 17 Pro / iPhone 17 Pro Max
プロセッサ:A19 Proチップ
広角:48MP|24mm、ƒ/1.78絞り値
超広角:48MP|13mm、ƒ/2.2絞り値、48MPマクロ写真撮影
望遠:48MP|100mm、ƒ/2.8絞り値、最大40倍のデジタルズーム
フロントカメラ:18MP|ƒ/1.9絞り値
*今回は、iPhone 17 Pro Maxを使ってレビューします。使用する写真と動画は、すべて無加工の撮って出しです。また、掲載用にファイルサイズを落としています。
普通に撮っただけで、はい、綺麗。
まず言いたいのは、とりあえず普通に撮っただけでめっちゃ綺麗な写真になるということ。
実は、本機の広角と超広角、基本スペックでいうとiPhone 16 Proから変化はありません。しかし、新たに加わった「A19 Proチップ」により画像処理の性能が向上。仕上がりはさらに綺麗になりました。
屋内かつ、動きの速い被写体もクッキリ。
光量の少ない曇りの日でも、ブレやノイズなくしっかりと質感を保持してます。
夜に撮っても、この綺麗さ。ノイズはほとんど見られず、ディテールも失われていません。
この日は満月でしたが、非常に明るく仕上げてくれました。
レンズの性能で景色を綺麗に切り取るだけでなく、その裏でソフトが猛烈に仕事してくれているわけですね。
望遠撮影が、楽しすぎる
ただ、ここまでは序の口です。iPhone 17 Proのカメラの最も特筆すべき点は、望遠だと感じました。
iPhone 17 Proから、初めて望遠レンズも48MPに。iPhone 16 Proでは12MPだったので、ついに3レンズ揃って48MP対応になったのは、大きな進化です。
被写体を引き立てたり、圧縮効果を生み出したりできる望遠は、表現力ある写真を撮るのにはうってつけ。
光学4倍がハマるハマる
iPhone 17 Proの望遠レンズは、ちょっと珍しい光学4倍ズーム。iPhone 16 Proは5倍だったので、写せる範囲が変わってきます。
ただ、この4倍がスナップには最適でした。十分寄れるのに、入れたいものが写真から外れない。写真に奥行きと広がりが生まれます。
光学品質の追加で、クオリティを底上げ
そのほか全体的に、ズーム撮影の性能が向上しています。
新たに、2倍と8倍での12MPの光学品質撮影が加わりました。
光学品質ではなかったiPhone 16 Proの2倍とも撮り比べてみました。よくよくみると、ディテールをどこまで残せているか、明暗差など、iPhone 17 Proが勝っているのがわかります。
2倍って、めっちゃ便利なんですよね。個人的にはよく使うので、これがレベルアップしてくれたのはありがたい。
それに、しっかり寄りたい時に、8倍でも綺麗に撮れるのは助かりますね。
ちなみに、デジタルズームは最大40倍になりました。iPhone 16 Proの25倍から大幅進化です。
撮りやすくなったセルフィー
フロントカメラは面白い進化をしています。
正方形のイメージセンサーを積んだことで、iPhoneの向きにかかわらず、縦でも横でも撮影できるようになったんです。
皆んなでセルフィー撮ろうと思った時、あれ、縦じゃ全員入らない。だから横向きに持ち替えて…。そんなこと、これからは必要ないんです。
セルフィーって、ノリが命。このおかげで、セルフィー自体のクオリティが上がるだけでなく、撮るのも楽しくなりました。
動画はもはや業界級に
最後に、やっぱり動画もすごい。ってか、動画に関してはもう完全に映像業界向けの機能(GenlockやApple Log 2対応など)が追加され、もはや一般ユーザーにはついていけないレベルに。
ただ裏を返せば、だからこそ一般ユーザーが使っても、最高の品質で簡単に撮影できるということです。
ただ撮っているだけなのに、あらゆるディテールまで丁寧に拾い上げ、心奪われるクリップに。
4K 120FPSのスローモーションは、やっぱりすごい。
高負荷処理を受け付けられる、強力な基盤
いろいろと書きましたが、4Kで撮ったり、Logで撮ったり、その裏でブンブンAI処理を回したりと、このiPhone、すごい高負荷な作業をしているはずなんです。
でも難なくこなせちゃう。それは新しいチップと刷新された冷却性能の存在があってこそ。ただすごいだけじゃなくて、ちゃんと技術が下支えしている端末です。
さらに今回使っていたiPhone 17 Pro Maxはバッテリー容量が大きく、最高品質の設定で撮影を1日中していてもしっかりと持ってくれました。
持ち出すのが楽しくなる新色
ちなみに、今回使わせてもらったのは新色、コズミックオレンジのiPhoneでした。
これまでiPhoneはゴールドを使ってきた私。いやらしくならない絶妙な色合いが好きだったのですが、今回のオレンジにもそれは引き継がれていると感じます。
ポップなオレンジではなく、高級感のある控えめな仕上がり。しかしゴールドよりも遊び心があって、ついつい外に持ち出したくなる存在感。
これも、iPhoneを持って撮影に飛び出したくなる理由の一つだったかもしれません。
見たい世界を切り取れる
被写体を綺麗に撮るだけじゃなく、自分の"見たい世界"を切り取れる。そんな手応えを久々に感じたカメラでした。
って、あれ? これスマホだったよね?
でもいいんです。iPhone 17 Pro Maxは、今存在しているコンパクトデジタルカメラの中で、間違いなく最強の一台の一つと、言っていいんじゃないでしょうか。
