ゲーム機もソフトも「値上げして当然」の時代に 任天堂、ソニー、マイクロソフトそれぞれの思惑は

ゲーム機もソフトも「値上げして当然」の時代に 任天堂、ソニー、マイクロソフトそれぞれの思惑は

かつては「ゲーム専用機は年を追うごとに値下げされるもの」でした。しかし最近は、値上げが定着したばかりか「何度目の値上げ?」や「価格は据え置きだが内蔵SSD減量」というステルス値上げの動きも目立っています。この傾向はゲーム機本体にとどまらず、ゲームソフトにまで及んでいます。

一応、公式の説明としては相互関税やインフレの影響が挙げられています。しかし実際には「値上げは当然」とする意識が業界に根づいているようにも見えます。なぜゲームハードメーカーやソフト会社は、値上げにためらいを見せなくなったのでしょうか。

ココがポイント

任天堂がNintendo Switch 2のゲーム機本体とゲームソフトがなぜこんなに高価なのかを説明

出典:GIGAZINE 2025/4/8(火)

Xboxがまた値上げ。半年も経たずに

出典:PC Watch 2025/9/22(月)

ソニーが「PS5」新モデルを間もなく展開か 容量を少し減らしたマイナーチェンジ版が確認

出典:オタク総研 2025/9/18(木)

なぜゲーム機は次々と値上げされるようになったのか。「時間が経てば安くなる」が過去の話になったワケ

出典:多根清史 2025/5/6(火)

エキスパートの補足・見解

主な3社の思惑は、それぞれ異なると考えられます。

まず任天堂の場合、社長がゲーム開発の長期化や大規模化に何度か言及し、開発コストの高騰を示唆。その一方で、Switch 2本体の部品原価は約400ドル(約6万円)とされ、利益率が低いことから「ソフトの値上げで収益バランスを取る」と見られます。

ソニーについては、PS5が発売当初は逆ザヤ状態だったとされます。さらに新型コロナ禍による供給不足×転売屋による普及の阻害で、ソフト販売本数も伸び悩みました。そのため、ほどなく「本体で利益を出す(損失を抑える)」方針に転換したようです。背景には半導体不足や部品価格の高騰、円安等もあります。

一方で、Xbox Series X|Sの販売台数は「PS5の3分の1」とも言われ、そもそも守るべきシェアが限られています。

最近ではマイクロソフト自身が「XboxコンソールがなくてもXbox Game Pass Ultimateでゲームを遊べる」と宣伝しており、クラウドゲーミング+低価格のHDMIスティックで十分と打ち出しています。これにより「ゲーム機の値上げを通じて、安価なサブスクリプションへユーザーを追い込む」狙いがあるとも推測されます。

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