macOS Tahoe 26をインストールすると「消える」機能、動かなくなるアプリに注意
「macOS Tahoe 26」は公開から数日が経ち、ユーザーの間で一部の機能が見当たらなかったり、期待どおりに動作しなかったりするとの報告が出ている。こうした事象の一部はアップルによる意図的な設計上の判断であり、別の一部はサードパーティ製アプリの問題である。
以下に、変わった点と、その対処方法の概要を示す。
■macOS Tahoe 26:Launchpadはどこへ行ったのか?
多くのMac所有者が惜しんでいる機能の1つがLaunchpad(ランチパッド)だ。これは、インストール済みのアプリケーションをアイコンのグリッドで表示する、iPad風のアプリランチャーである。
●Dock内に「アプリ」が登場
アップルはmacOS Tahoe 26でLaunchpadを非推奨とし、Dock(ドック)内の「アプリ(Apps)」ランチャーに置き換えた(「アプリ」ビューとも呼ばれているようだ)。
多くの点でこれはLaunchpadに似ている。「アプリ」アイコンをクリックすると、アルファベット順に並んだアプリアイコンのグリッドが表示され、スクロールできる。強化されたSpotlight(スポットライト)と同様に、このメニューからアプリを検索することもできる。
しかし、人々が惜しんでいるのは、アプリを好みの順序に並べ替えたり、(たとえばゲームなどの)テーマ別フォルダーに個々のアプリをまとめたりできる機能であり、これはLaunchpadの大きな利点の1つだった。
●「スタック」を使いこなす
Launchpadを簡単に再現する方法はないが、よく使うアプリへのショートカットは作成できる。たとえば、お気に入りのアプリを入れたフォルダーをDockに置けば、馴染みのある場所からすばやくアクセスできる。
やり方は次のとおりである。まずデスクトップに新しいフォルダーを作成する。次に Finderで「アプリケーション」フォルダーを開き、ショートカットを作成したいアプリを新しいフォルダーへドラッグする。心配はいらない。アプリは「アプリケーション」フォルダーにも新しいフォルダーにも残る。必要なアプリをすべて入れたら、その新しいフォルダーをDockの右側へドラッグすれば、選んだプログラムにすばやくアクセスできるようになる。アップルのサイトでは、「MacでDockを使用する」において「Dockにフォルダーをドラッグすると、このフォルダーをスタックとして表示できる」と説明されているので、確認しておくといいだろう(ただし、説明が少ない)。
■Safariの「コンパクト」タブ機能が消えた
MacでSafariを使っているなら、「コンパクト」タブ機能が消えたことに気づいたかもしれない。このオプションは、ブラウザーウィンドウ上部でタブが占める領域を最小限に抑え、特に多数のタブを開いているときに表示をすっきり保つのに役立っていた。
実のところ、Safariより優れたブラウザーは他にもあるため、これは乗り換えのよい理由になり得る。筆者のお気に入りは Vivaldi(ヴィヴァルディ)で、個人の好みに合わせてブラウザーをカスタマイズする柔軟性が非常に高い。Vivaldiでは、タブをブラウザーザウィンドウのどの辺(左・右・上・下)にも表示でき、タブをスタックにまとめ、タブ名を変更し、タブバー上のコンパクトなスペースにピン留めすることができる。
■メニューバーをカスタマイズできる「Bartender」はバージョンアップする必要がある
Bartender(バーテンダー)は、画面上部のメニューバーを整理し、任意のアイコンだけを好みの順序で表示できる。素晴らしい小さなユーティリティだ。人気の高いMacアプリで、筆者も長年にわたり推奨してきた。
しかしBartender 5は、macOS Tahoe 26と互換性がないようだ。代わりに、同社は顧客にBartender 6への移行を促しており、Bartenderのウェブサイトによれば、Bartender 6はmacOS Tahoe 26と完全に互換があるとしている。
筆者のマシンでは、macOS Tahoe 26にアップデートした時点でBartender 5がインストールされたままだったため、メニューバーが空になり、Macのシステムメニューを繰り返し開こうとする煩わしいエラーが発生し、Bartender 5を完全に無効化するまで続いた。
購入したアプリがOSの新バージョンで突然動かなくなるのは腹立たしいが、その苛立ちはBartenderの妥当なアップグレードポリシーによっていくぶん和らぐ。以前のバージョンからのアップグレード費用は、正規の20ドルではなく12ドルで済むからだ。
とはいえ、これは「無料」のmacOS Tahoe 26へのアップグレードに伴う隠れたコストでもあり、単機能のユーティリティを使い続けるための料金としてはかなり高い部類に入る。
