トヨタ、チェコでEVを生産開始 6.8億ユーロで工場拡張
トヨタ自動車は3日、チェコで電気自動車(EV)の生産を始めると発表した。トヨタの欧州工場でEVを生産するのは初めて。6億8千万ユーロ(約1180億円)を投資してコリーン工場を拡張。電池の組立やプレス、塗装工場を新設する。
生産規模や車種は公表していない。トヨタ・モーター・ヨーロッパの中田佳宏社長は「工場のマルチパスでの生産能力が拡大し、直接雇用人数の増加と、部品の大半がチェコ国内で調達されることによるサプライチェーンへの好影響が期待される」と語った。
トヨタは欧州市場でEVのラインアップを拡充する方針を示している。トヨタ車は2026年までに6車種、レクサス車は25年に3車種を投入するなどEVを14車種に増やす計画。トヨタは、欧州で新車販売に占めるEV比率を26年に20%、年間販売で25万台規模にする方針を23年暮れに発表している。
トヨタ チェコでEV生産を発表 数年以内の製造開始目指す
トヨタ自動車は、東ヨーロッパのチェコでEV=電気自動車の生産を行うと発表しました。ヨーロッパの自社工場でのEVの生産は初めてで、数年以内の製造開始を目指すとしています。
トヨタ自動車は3日、ハイブリッド車などを製造しているチェコの工場を拡張して、EVとバッテリーの生産を行うと明らかにしました。
ヨーロッパの自社工場でEVを生産するのは初めてで、投資額はおよそ6億8000万ユーロ、日本円で1100億円余りにのぼり、一部の施設はチェコ政府の補助を受けるとしています。
また、EVの製造開始は数年以内を目指すとしています。
会社側はヨーロッパ市場で販売するEVを来年までに新型車を含め14車種に拡大することにしていて、現地向けのEVの供給を強化する方針です。
ヨーロッパでのEVの新車の販売台数は、去年は需要の低迷で落ち込みましたが、ことしに入ってからは前の年に比べて増加していて、中国メーカーにも中長期的な市場の伸びを見込んで、ヨーロッパでのEVの工場建設の動きが出ています。