日本航空の機長が滞在先のハワイで飲酒 3便に最大18時間の遅れ 「滞在先では禁酒」決めたにもかかわらず…
日本航空の機長が、滞在先のハワイで社内規定に違反して飲酒をし、乗務予定だった便などあわせて3便に最大18時間の遅れが出ていたことが分かりました。
日本航空によりますと、現地時間の先月28日、ハワイのホノルルから愛知県の中部国際空港へ向かう便に乗務する予定だった機長が体調不良を訴え、前日にホテル内で飲酒したことを認めました。
これにより機長の乗務が取り止めとなり、ホノルル発の3便に最大で18時間の遅れが生じ、およそ630人に影響がでました。
日本航空は度重なる飲酒トラブルなどを受け、去年12月に国土交通省から行政指導を受けていて、再発防止策の一環として滞在先での「禁酒」を社内規定で定めていました。
日本航空は取材に対し、「アルコール事案を含む安全事象の発生により行政指導を受け、再発防止に取り組んでいる中、こういった事象を発生させたことは重く受け止めている」とコメントしています。
JAL飲酒機長、アルコール検査記録を改ざん…飲酒リスク高い「要注意者リスト」に名前
日本航空の国際線の男性機長(64)が米ホノルル滞在中に社内規定に反して飲酒した問題で、機長は乗務当日、アルコールが検知された検査記録を改ざんしていたことが分かった。滞在先での過剰な飲酒を隠す狙いがあったとみられる。日航は機長への懲戒処分を検討している。
4日に記者会見した日航によると、機長は8月28日午後(現地時間)、ホノルル発中部行きの便に乗務予定の中、前日の27日午後にホテルの自室でビール(アルコール度数9・5%、約550ミリ・リットル)を3本飲んだ。28日朝にホテルの自室で自主的にアルコール検査をしたところ、呼気1リットルあたり0・45ミリ・グラムのアルコールを検知。ホテル出発直前に飲酒したことを日航に申告したという。
日航の調査で、機長は約60回検査した上で記録の一部の日付を、改ざんしていたことが判明。滞在先での飲酒が禁じられた昨年12月以降も、検査記録には複数回の改ざんの形跡があり、機長は「これまでも滞在先で10回ほど酒を飲んだ」と説明している。
昨年発生した豪メルボルンでの飲酒問題を受けて日航は今年1月、滞在先の禁酒に加えて、飲酒リスクの高い「要注意者リスト」を作ることを発表。機長もこのリストに含まれ、8月に産業医面談を行い、禁酒を決めたという。