シャープ、独自AI技術で会話ができるコンパクトロボット「ポケとも」

シャープ、独自AI技術で会話ができるコンパクトロボット「ポケとも」

シャープは、「一緒にいると毎日がもっと楽しくなるポケットサイズのおともだち」をコンセプトとした対話AIキャラクター「ポケとも」を発表した。第1弾はミーアキャットをモチーフにしたキャラクターとしており、ロボットとスマホアプリで2025年11月に提供開始を予定している。価格とラインナップは以下の通り。

「ポケとも」 の細部や解説資料。ポケとも同士で会話する姿も

・コンパニオンロボット 「SR-C01M-W」 オープン価格(COCORO STORE価格39,600円・税込)

・スマートフォン用アプリ 月額495円(税込/サービス利用料)

ポケともは、エッジデバイスにAI技術を搭載し、必要に応じてクラウドAIも併せて活用することで、シームレスかつ快適なコミュニケーションを実現するというシャープ独自のAI技術「CE-LLM」が導入されていることがトピック。

「CE-LLM」を投入することで、ユーザーひとりひとりに寄り添った音声対話を可能としており、いつもそばにいて話し相手になってくれるという。また、交わした会話や訪れた場所、一緒に見た景色やモノなどを覚えてくれることも特徴だ。

第1弾のモチーフにミーアキャットを採用した理由については、社会的という特徴や協力しながら行動するという生態に、非常に高い親和性を得たからだという。

ポケともの本体は、身振り手振りで感情豊かに話すほか、お腹のランプカラーによって気持ちを伝えてくれる。

カラーの種類と感情の設定は現在も調整中とのことだが、怒っているときは赤、悲しんでいる時は青、そして嬉しさは段階を設けていて、最高レベルの場合はランプが虹色に光るようになっているとのこと。

ユーザーの気持ちに寄り添った会話を実現するために、「Empathy Intelligence(共感知性)」を導入。

ユーザーのプロフィールをはじめ、天気やニュースなどの外部情報、ユーザーの感情、本体に装備されたカメラで撮影された映像情報、本体内蔵のGPSによる位置情報、センサーから感知した環境情報などを汲み取って返答できるため、ユーザーの趣味嗜好や喜怒哀楽に寄り添った会話が可能だとしている。

カメラはポケとも本体の口元に搭載。撮影した写真から場所やもの、人がいるなどの情報を取り入れて、受け答えできる。

ポケともの新製品発表会では、会場の様子を撮影すると、広い会場に多くの人が座っていること、発表会の撮影しているカメラが多数あることを認識できていた。

音声認識用のマイクは眼の部分、音声認識ボタンとスピーカーはお腹部分に内蔵。背中にUSB Type-C端子、側面に電源ボタンやマナーキーを装備している。

ワイヤレス機能はWi-Fiのみ対応で、ネットワーク設定はスマートフォン用アプリから操作可能。外出先の使用では、テザリングなどが必要となる。ロボット専用のアクセサリーも用意されており、ポケともの服やメガネなども展開予定だ。

スマートフォン用アプリからは、ユーザーとポケともの会話内容をテキストベースでアーカイブでき、さらにポケともが話してくれた内容を再度音声にして再生することもできる。

また、音声会話が難しい環境でも、テキストベースでの会話に対応する。加えて、ユーザーとポケともの会話内容を基にして、自動で日記を作成する機能を備えている。

ポケとものサイズは、身長が約12cm、体重が約200g。手のひらにおけるサイズであるため、ポケットに入れたり、鞄にぶら下げて一緒に移動することが可能。ポケとも同士で会話できる機能を搭載しているため、出先で友人のポケともを交えての会話も楽しめる。

通信事業本部 本部長の中江優晃氏は、ポケともの開発背景について、「ポケともは、『AIソリューション事業』の新たな取り組みだ」とコメント。

「ChatGPTが登場して以降、特に生成AI技術のLLMが著しく進化しており、生成AI市場も大幅に成長しているなか、対話型AI搭載のモバイル型ロボット『RoBoHoN(ロボホン)』の開発から“ユーザーに愛されるキャラクター作り”が対話型AIロボットには重要であると捉え、独自のAI技術CE-LLMを搭載したポケともを開発した」と語る。

現在、公式Xではオリジナルマンガを配信中。また、スマートフォン用アプリの月額プランは、今後プレミアムプランも登場予定としており、月額の価格によって会話の回数の増減があるとのこと、今度のシリーズ展開も視野に入れて開発を進めていくという。

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