寝るときのエアコン冷房、設定温度は何度が正解? 専門家の答えは
眠るときのエアコンの設定が悩ましい人も多いはず。温度はどれくらいに設定するのが正解なのでしょうか。
「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援なども行うコヤマタカヒロが解説します。
(今回の質問)
寝るときのエアコン冷房、設定温度は何度が正解でしょうか?
(回答)
26℃前後に設定してしっかりと布団をかけて寝ましょう。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
◆26℃前後に設定するのがおすすめです
夜でも気温が下がりにくい猛暑の夏、就寝中もエアコンの利用が必要です。近年は就寝時熱中症の発症が問題となっており、重症化リスクが高まっています。就寝中の発汗や、それに伴う脱水症状などを起こさないためにもエアコンを使って部屋をしっかり冷やして寝ましょう。
このときに大切なのが、快眠のために、しっかり頭部を冷やすということです。脳が冷えていないとせっかく寝ても疲れが取れず、夏バテにもつながっていきます。お勧めしたいのは、部屋を26℃前後にしっかり冷やして、体にはきちんと夏布団を掛けて寝ること。そうすることで冷やされた空気で頭部を冷やすことができます。
◆注意したいポイントは?
このときに注意したいのは直接冷気が当たらないようにすること。エアコンの冷気が直接当たると喉を痛めてしまったり、体がより寒さを感じ、固まってしまいます。また、エアコンだけでなく扇風機・サーキュレーターなどの風も直接当たらないようにしましょう。
睡眠時のエアコン利用は電気代が気になりますが、猛暑を乗り越えるための体調づくりのために、欠かせないコストです。冷房をつけなかったり、温度設定が高いままだと、疲れが取れなかったり、涼しくないために、布団をはだけてしまっておなかだけ冷えたりするリスクがあります。