スマホ要らず? GoogleのAIモデルが軽くなって「AIメガネ」が現実味を帯びてきた
スマホいらずで動く“スタンドアローンAIメガネ”誕生の序章でもあると、みた。
AIモデルの性能進化が特急すぎる今日このごろですが、Googleはパラメーター数270M(2億7千万)というまあまあ小さいAIモデル「Gemma 3 270M」を発表しました。
AIモデルの「パラメーター」とは、学習によって決まった数値のことで、モデルが知識やパターンを記憶している“脳の中の配線”のようなもの。
数が多いほどモデルは複雑なパターンを学習でき、理解力や生成能力が向上しますが、そのぶん計算量も大きくなり、メモリや電力の消費も増えます。
Gemmaシリーズには、1B(10億)/4B/12B/27Bといった大規模言語モデル(LLM: Large Language Model)も存在しますが、今回の270Mはそれらよりずっと小さいSLM(Small Language Model: 小規模言語モデル)に分類されます。
LLMとSLMの違い
LLMはいうなれば「全教科で満点を目指せる優等生」ですが、SLMは「一点集中で点数を取っていく専門家」のようなAIモデル。
チューニング次第で強みが変わってきますが、Gemma 3 270Mは命令追従能力とテキスト構造化能力でチカラを発揮できるように育てられたみたい。
複雑な科学計算や論文解析とかには向かないけれど、一般的な会話やビジネスメールの草案を作ってもらうならちょうどいい感じかも。
「Gemma 3 270M」低消費電力性も売りになっています。Pixel 9 ProのGoogle Tensor G4でINT4量子化モデル(AIモデルのデータを4ビット整数で表現、モデルのサイズを大幅に小さくし、処理速度を上げ、省電力化したもの)を走らせたところ、25回の会話で消費したバッテリーは0.75%ですって。
Googleはコイツをスマートフォンに載せて、エッジAI端末としてチューニングしていくんでしょうね。
スタンドアローンAIメガネへの道
また、2025年6月にQualcomm(クアルコム)が発表した「Snapdragon AR1+ Gen 1」は、1BまでのAIモデルが動かせるAI/ARグラス向けSoCです。
このSoCを採用したモデルはでてきてないけど、量産の暁にはスマホと接続しなくても使える本格的なスタンドアローンAIグラスが生まれることは確実。
スマートフォンやウェアラブルデバイスが大きく変容するキッカケとなりそうじゃないですか。