車載ディスプレイの大型化が止まらない!未来感のあるインテリアが印象的な最新モデル5選
昨今、クルマのディスプレーの大型化が目立つ。2016年にデビューしたテスラモデル3がほとんどの機能を15.4インチのセンターディスプレーに集約したことは記憶に新しいが、国産車でも2020年に登場した4代目トヨタ・ハリアーが12.3インチのセンターディスプレーを採用し、「まるでタブレットが車内に持ち込まれたようだ」と感動したのを覚えている。
未来感ある大型ディスプレーを搭載した新車に注目!**
が、クルマのディスプレーは急速に進化。とくに大型化、高精細化が顕著だ。現時点で確認できる大型ディスプレーの筆頭が、メルセデスベンツEQSだ。何しろダッシュボード正面すべてが3分割合計56インチのディスプレーとなっていて、メータークラスターが12.3インチ、センターコンソール部分17.7インチ、助手席側コンソール12.3インチという仕様になる。センターに配置されるディスプレーは17.7インチもの大きさで、運転席からはもちろん、助手席からでもそのディスプレーの恩恵に預かれる。
日本で買える輸入車では、キャデラック・エスカレードのディスプレーも巨大だ。湾曲型大型OLEDディスプレーはトータルでなんと38インチ。ダッシュボード上のほとんどすべてがディスプレーとなっている。
大型ディスプレーはインテリアの先進感ある演出にも効果絶大**
ディスプレーはその大きさもさることながら、自動車メーカーのデザインセンスの見せどころでもある。今は新車で購入することはできないが、2020年にホンダから発売されたホンダeの大きな特徴、そして見る者を魅了したのが、メーター8.8インチ、後方確認用モニター6インチ、インフォテイメントディスプレイ12.3インチ×2という、合計45.4インチという先進感あるディスプレーだった。電気自動車としての航続距離はともかくとして、そのディスプレーに魅力を感じ、購入に踏み切ったユーザーも少なくないと思われる。
プジョー3008のセンス抜群のインテリアを決定づけるi-Cockpit の21インチディスプレー**
最新の大型ディスプレーを搭載する1台が、マイルドハイブリッドとBEVを揃えるプジョー3008である。プジョーパノラミックアイコクピット(i-Cockpit)と称するインテリアには21インチの未来的フローティングデザインのパノラミックスクリーンが備わる。ファブリックを多用したインテリア、そのディスプレー、センターコンソール部分にはプジョーならではのハイセンスな演出がなされ、パノラミックスクリーンにはメーター、エアコン、オーディオ、電話、シートヒーター、シートマッサージ機能などが集約されている。スクリーンがドライバーに向けてカーブしており、視認性と操作性を高めている点も評価できる。
ミニの約9.4インチタッチスクリーン有機ELディスプレイもインパクト絶大**
大きさだけでなく、特徴的なデザインや機能性を持つセンターディスプレーとして注目なのがBMWミニだ。円形デザインの第四世代OLED、MINIエクスペリエンスモードを備えた直径約240mm(約9.4インチ)のタッチスクリーン有機ELディスプレーは見た目のインパクト満点。ドライブモードをミニならではのゴーカートモードに設定すれば、メーターが真紅のアナログ表示になる演出など、エンタメ性も高い。
レクサスLMの後席用エンタテインメントシステムはなんと48インチの大画面**
車載ディスプレーは前席だけでなく後席にも用意されている。市販車で最大級と思われるのがレクサスLMの後席用エンタテインメントシステムだ。前席とのパーテーションも兼ねるワイドディスプレーは48インチで、センター1画面表示、左右2画面表示、横長1画面表示が可能。PC接続にも対応し、映画鑑賞はもちろん仕事や会議にも利用できる多用途性を備える。
前席用のディスプレーに話を戻せば、ホンダeやプジョー3008のように、ディスプレーやメーターデザインの先進性で「思わずそのクルマを選びたくなる」、そんな時代が訪れているのかもしれない。