グーグル検索、推しメディアを優先表示できる「Preferred Sources」開始
ぜひ「G-I-Z-M-O-D-O」と入力を!
このところ、Googleの検索結果が不評です。スポンサーが提供するサイトや、SEO対策ばかり万全にしたページ、AIが生成した情報が山ほど表示されるわけですから、そりゃあ質も評判も悪くなります。
そんな事態を受け、Googleはユーザーが自分好みに検索結果が出せるような機能を開発したようです(それも善し悪しですが)。
お気に入りメディアが優先的に表示
同社は本日、自社ブログ上で新機能「Preferred Sources」を発表しました。これは、パーソナライズされた検索フィードのトップに、ユーザーが選んだお気に入りのニュースメディアのページが優先的に表示される機能です。
この機能は、米国とインドですでに展開されており、 全国紙や地方紙からニッチなブログまで、ユーザーがお気に入りのニュースメディアを選択し、検索時に関連記事が優先的に表示されるよう設定できるとのこと。
Google検索でキーワードを入力するとトップニュース欄の横にアイコンが表示されるので、これをタップしてお気に入りのメディアを登録。検索結果は、トップニュースとお気に入りのサイトの両方に表示されます。
The Vergeによると、登録サイト数に制限はないので、好きなだけ追加できるようです。
さらにパブリッシャー(ニュースサイト)側には、自社サイトに「Google検索のお気に入りサイトに追加」というようなリンクを貼れるツールを提供するとのこと。メディア各社がGoogle検索でのトラフィックにこだわるなか、そうしたリンクを目にする機会が増えるかもしれません。
もちろん、お気に入りに「ギズモード」と登録していただけたら嬉しいです!
新機能はこれまでの反省を生かしたもの…?
Googleは、「AIのおすすめや要約機能が検索トラフィックに悪影響を与えている」という意見を認めていません。ただ、実際に多くのパブリッシャーから、Google検索のリンクからとんでくる訪問者が大幅に減っていると報告しており、エビデンスも少なくありません。
また、同社は「悪意ある誰かがSEOやアルゴリズムを操作しようとしている」「GoogleのAIが検索結果の質を低下させている」といった指摘も否定しています。
今回、「自分でソースを選ぶ」というソリューションを提供し始めたのも、「これまでの検索結果ではユーザーを満足させられなかった」と暗に認めたというわけではないかもしれません。
情報源が偏ってしまう可能性があるかも
ただ、ユーザーが自分の見たい情報源を選択することで、もともと自身の考えや視点にサイトばかりが表示される可能性があり、それが果たして良いことなのかどうか…それはまた別の問題として考えなければならないでしょう。