マイクロソフト、「Copilot 3D」を提供--画像1枚から手軽に3Dモデルを作成

マイクロソフト、「Copilot 3D」を提供--画像1枚から手軽に3Dモデルを作成

3次元(3D)画像を手軽に作成したいけれど、専用ソフトがなくて困っているという人にとって、「Microsoft Copilot」が助けになるかもしれない。米国時間8月11日に発表された新機能「Copilot 3D」は、通常の2次元(2D)画像を完全な3Dモデルへと変換できるツールで、特別なスキルや専用の3Dソフトは一切必要ない。

 Copilot 3Dは、「Copilot Labs」を通じて世界中で無料で利用でき、有料のサブスクリプションも不要だ。ただし、機能を使うにはMicrosoftの個人アカウントでサインインする必要がある。主要なモバイルブラウザーでも動作するが、MicrosoftはデスクトップPCでの利用を推奨している。

 Microsoftの発表によると、「Copilot 3DはCopilot Labs限定のAI搭載ツールで、ユーザーが1枚の画像から完全にレンダリングされた3Dモデルを作成できる。事前の経験は不要で、3D制作を迅速かつ直感的に、誰でもアクセス可能なものにすることを目的としている。アイデアの探求、コンセプトの検証、実践的な学習の補助など、従来の複雑な3Dソフトを使わずに創造的な実験を支援する」とのことだ。

 使用する2D画像は、ユーザー自身が所有しているか、使用する権利を持っているものでなければならない。Copilot 3Dが対応しているファイル形式はPNGとJPGで、サイズは10MB未満に限られる。生成された3DモデルはGLB形式で保存され、ほとんどの3Dビューアー、デザインツール、ゲームエンジンと互換性がある。もちろん、Copilot 3D上でそのまま閲覧も可能で、「Microsoft Paint 3D」でも開ける。なお、Paint 3Dは2024年に非推奨となったが、現在も使用可能だ。

 Copilot 3Dを試してみたい場合は、Copilot 3Dのウェブサイトにアクセスし、Microsoftアカウントでサインインするだけでよい。インスピレーションを得たいなら、他のユーザーが作成した既存の3Dモデルを閲覧できる。自分の画像を使いたい場合は、「Upload」ボタンをクリックし、画像を選択して「Create」を押すだけで作成が始まる。

 Microsoftは、単一の被写体、均一な照明、シンプルな背景の画像を選ぶことを推奨している。最も良い結果が得られるのはイラストやアートワークなどの画像だが、写真でも利用可能だ。筆者がカメの写真を選んだところ、Copilot 3Dがそれを3Dモデルに変換してくれた。なお、元の画像が適していない場合はコンテンツを生成できないと表示されるため、別の画像を試す必要がある。

 3Dレンダリングが完了すると、マウス操作でさまざまな角度からモデルを閲覧できる。気に入った場合はGLB形式でコンピューターにダウンロード可能で、気に入らなければ再度作り直せる。

 生成されたモデルは「My Creations(自分の作品)」ページに保存される。画像をクリックすれば閲覧でき、手動で削除も可能だ。削除しない場合でも、28日後には自動的に削除される仕組みとなっている。

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