限定80台。エスプレッソマシンになったBMWバイクのエンジン
BMWとエスプレッソ、どっちも好きな人に。
バイクのエンジンは単気筒にはじまり、並列/直列4気筒やV型ツインにL型ツインなどがあります。BMWは左右に出っ張った、水平対向ボクサーというユニークな形が個性。ちょっとバイクを知っている人なら、エンジンを見れば「あ、BMWだ」となるくらい特徴的です。
そのボクサーエンジンが、どういうワケかエスプレッソマシンに魔改造されちゃいました。
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エスプレッソを淹れるエンジン
2輪車部門のBMWモトラッドと、ドイツのエスプレッソマシンメーカーECMのコラボで爆誕したのが、1802ccの「BMW R 18」から流用された「Big Coffee Boxer」。
客側から見るとBMWのロゴがありますが、排気管がないのでSFロボの顔みたい。裏側に回るとエスプレッソを抽出する機材やトレイ、左右の燃焼室にはボイラー圧力計とポンプ圧力計といった装置があり、それぞれでエスプレッソとミルクを熱します。
他には1.9Lのステンレス製ボイラーと2Lのガラス製水タンク、熱交換器、抽出時間を計るタイマー、エコモードや選べる3つの温度などの機能を搭載。見るからに重そうですが、重量は64kgもあります。設置が大変ですね。
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ボクサーエンジンの由来
もともとは航空機のエンジンを製造していたBMWですが、第一次世界大戦でそれが禁止され、トラックやトラクターやボート用を作っていたそうな。そこで当時のエンジニアが思い付いた水平対向エンジンが、1対1で戦うボクシングの姿に似ていたためにボクサーエンジンと呼ばれるようになったのでした。
生産は1920年だったので、すでに105年の長ーい歴史があるエンジンなのです。
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限定80台で約135万円
「Big Coffee Boxer」は手作りなので、80台の限定生産とのこと。価格は7,900ユーロ(約135万円)ですが、現行車の「BMW R 18」263万円よりはお安くなっています。比較するには土俵が違いますけどね。
よっぽどBMWのバイクとエスプレッソ好きじゃないと、さすがにこのお値段はなぁ…カッコ良いんですけどね。お味の方は、きっとパンチのある美味さかと思います。ボクサーだけに。