熱中症と新型コロナの区別がつかない? 夏の流行始まる

熱中症と新型コロナの区別がつかない? 夏の流行始まる

全国的に新型コロナの感染者数が多く、定点医療機関あたりの感染者数は現在7週連続で増加しています。「熱中症と思って受診したら実は新型コロナだった」というケースが毎年のようにみられており、注意が必要です。

新型コロナ、夏の流行

8月3日までの1週間における定点医療機関あたりの新型コロナの感染者数は、5.53人と増加傾向にあります(図1)。「いまだに感染者数をカウントしているのか」とびっくりされるかもしれませんが、発熱すると医療機関を受診される患者さんは多く、感染者数が増えるほど外来が混雑するという構図は5類感染症移行後も特に変わっていません。

そのため、現場では新型コロナとインフルエンザの感染者数の速報値をとても重要視しています。

インフルエンザは通常年1回の流行ですが、新型コロナは、これまでの経験から、夏と冬に1回ずつ、年2回流行します。「新型コロナは年2回の流行」というのが、これからの常識になるのかもしれません。

熱中症と新型コロナの違い

歴史的な気温を記録している現在、熱中症の受診例が多いですが、「熱っぽい」という患者さんの中に新型コロナの方がちらほらと混ざるようになりました。

熱中症と感染症のいずれにおいても体温が上昇しやすいことから、自己判断で両者を見分けることは意外と難しいです(図2)。それでもなお、のどの痛みや咳がある人は新型コロナらしいと言えるでしょう。

個々が感染に注意を

この猛暑、感染対策として、この猛暑で外出中にマスクを着用するのは現実的ではないかもしれません。

場面に応じて、夏の帰省で高齢者などに会う際は、感染予防としてマスク着用を検討してもよいでしょう。また、大勢で集まる場合、エアコンをつけて締め切った状態のままより、定期的に換気をするほうがよいかもしれません。

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