Google、7000超のYouTubeチャンネルを停止　工作活動を阻止

Googleは21日、2025年第2四半期における影響工作への対応状況を公表した。主にYouTube上で行なわれた情報操作キャンペーンに対し、合計7,000件以上のチャンネルを停止する措置を講じた。

この報告は、Googleの脅威分析グループ(TAG)による調査結果に基づくもので、2025年4月から6月にかけて実施された各種工作活動の詳細を明らかにした。

4月には、ロシアに関連する複数のキャンペーンを特定し、1,000件超のチャンネルや複数のドメインをブロック。また、中国(中国本土)に関連するネットワークでは、1,545件のチャンネルが削除対象となった。

5月には、中国本土関連のキャンペーンに対して3,592件のチャンネルが停止され、ロシア系では約500件、アゼルバイジャン関連で457件のチャンネルが対象となった。

6月にも大規模な対応が続き、中国に関連する2,598件のチャンネルを削除。ロシアやアゼルバイジャン、イスラエル関連の工作にも対応し、各国の政治・外交的主張を含む多言語の投稿が確認されている。

各キャンペーンでは、英語や中国語、ロシア語、ウクライナ語など多数の言語を用いたプロパガンダや偽情報の拡散が行なわれており、特定の国家や政党、政策を支持する内容が多く含まれていた。

TAGでは、こうした情報操作・プロパガンダ等への監視体制を継続的に強化している。