エアコンの室外機を高温から守るために「室外機カバー」は必須? 節電効果もあるって本当?エアコンの室外機に「直射日光」はNG? 日よけカバーによる節約効果は本当にある?

エアコンの室外機に「直射日光」はNG? 日よけカバーによる節約効果は本当にある?

厳しい暑さが続く夏になると、エアコンを使う機会が増えてきます。しかし、それに伴って上昇する電気代は気になるところです。

この記事では、エアコンの室外機に日よけカバーをつけて直射日光を防ぐことで期待できる節約効果と、日よけカバーの種類、設置する際の注意点について解説します。

直射日光を遮ることで節約効果が期待できる

エアコンの室外機の役割は、室内で吸い込んだ暖かい空気を外へ排出するという仕組みで空気を循環させることです。

直射日光や地面からの照り返しによって室外機や周辺の温度が上がってしまうと、吸い込んだ暖かい空気をスムーズに排出できず、より多くの電力を消費してしまいます。

環境省がヒートアイランド対策の一環として都内の街路で行った検証によると、日向と日陰(木陰)では表面温度に約20度の差があることが分かっています。

つまり、室外機に日よけカバーをつければ、多少なりとも室外機や周辺の温度を下げることができ、冷房効率を上げられる可能性があるということです。このため、日よけカバーには節約効果が期待できるといえるでしょう。

室外機に日よけカバーをつけた場合の節約効果

室外機に日よけカバーをつけた場合、実際にどれくらいの節約効果があるのでしょうか。一般社団法人省エネ・健康推進協議会によれば、室外機に遮光率85%の遮光ネットを設置したところ、10%程度の省エネ効果があったということです。

この検証結果をふまえて、家庭用エアコン(12畳用)で計算してみましょう。計算には、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている電気料金目安単価31円/kWh(税込み)を使用します。

冷房時の消費電力を0.825kWとして1日8時間利用、1ヶ月を30日として計算すると、1ヶ月の電気代は6138円です。エアコンの利用が最も多くなる夏の3ヶ月では約1万8414円になります。10%程度の省エネ効果があると仮定すると、夏の3ヶ月では約1841円の節約効果が見込めるでしょう。

室外機に日よけカバーを設置する際の注意点

室外機の日よけカバーには節約効果があることが分かりました。ここでは、節約効果を下げないために、日よけカバーを設置する際の注意点を解説します。

■大きめのサイズを選ぶ

まずは、室外機よりも大きめのサイズを選びましょう。日差しは時間帯によって角度が変わり、室外機に当たる場所も変わります。そのため、室外機よりも大きいサイズを設置して、広い範囲に影を作るようにしましょう。

■室外機の排気口を塞がない

日よけカバーは、室外機の排気口を塞がないように設置することも大切です。

室外機は室内の空気を外へ排出しますが、排気口が塞がれていると、スムーズに空気を出せずに、排出のために余分な電力を使ってしまいます。設置をする際は、空気が循環できるスペースを確保することを意識しましょう。

室外機の日よけカバーの種類

室外機につけることで、直射日光による温度上昇を抑え、省エネ効果や室外機の負担軽減につながる「日よけカバー」には、いくつかのタイプがあります。ここでは、3つのタイプについて解説します。

・天板タイプ

・ボックスタイプ

・すだれタイプ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

■天板タイプ

室外機の天板部分に設置する日よけカバーです。天板部分に乗せるだけで手軽につけられる上に初期費用も抑えられますが、設置場所や時間帯によってはカバーできていない面に日が当たることがあります。室外機の日よけを手軽に試したい方にはおすすめです。

■ボックスタイプ

室外機をコの字型で囲うタイプの日よけカバーです。

日よけ効果が高く、室外機の目隠し効果もありますが、排気口の前面も塞いでしまうため、設置の際は注意が必要です。デザイン性が高いものもあるので、住宅や庭の景観を気にされる方に適しています。

■すだれタイプ

すだれやサンシェード、グリーンカーテンなどを使った日よけカバーです。

室外機を広く覆うことができるので日差しの変化も気にせず、日よけ効果が期待できます。設置の際は、室外機にすだれやサンシェードが密着しないように、空気が循環できるスペースを作りましょう。

グリーンカーテンであれば、夏野菜の栽培なども楽しめるのでおすすめです。

冷房効率を下げないために室外機には日よけカバーをつけることがおすすめ

日よけカバーには、エアコンの室外機に日陰を作り、室外機本体および周辺の温度上昇を防ぐことによる節約効果があることが分かりました。

ただし、日よけカバーを設置する際は、期待通りの節約効果を得るために、室外機を広く覆ったり、排気口を塞がないようにしたりする必要があります。

さまざまな種類の日よけカバーから、自分のスタイルにあったものを選んで試してみましょう。

エアコンの室外機に「日よけカバー」をつけている家を頻繁に見かけますが、実際のところ「節電効果」はあるのでしょうか?

夏の暑い日々にエアコンは欠かせない存在ですが、エアコンによる電気代は家計にとって大きな負担となっています。

近年、エアコンの室外機に「日よけカバー」を設置しているご家庭が増えていますが、これが実際にどれほどの節約効果をもたらすのかは、多くの人が疑問に思われているかもしれません。

この記事では、実際に室外機に日よけカバーを取りつけることで得られる節電効果を計算しています。また、節電効果が見込めない場合もご紹介しています。物価高の昨今、電気代で悩まれている方はぜひ参考にしてみてください。

エアコンの室外機に設置するカバーとは

エアコンの室外機の周囲に設置するカバーとは、一般的に室外機カバーと呼ばれています。

外に設置してある室外機を汚れや熱から守り、エアコンで効率よく室内を冷やす効果が期待できます。さまざまなタイプの商品が販売されており、状況に合わせて選ぶことが可能です。

室外機カバーに節電効果がある場合

環境省によれば、室外機カバーを設置することで15%~20%の節電効果を得られる可能性があります。今回は実際に室外機カバーを設置したと想定して、どれくらいの電気代が節約できるかを計算します。

なお、今回は消費電力が660ワットのエアコンを1日10時間、6月から10月の4ヶ月間毎日使用したと仮定します。電気代単価は東京電力エナジーパートナーのホームページを参考に29.8円、室外機カバーを設置して20%節電できるとします。電気代を求める際は、以下の式にあてはめます。

消費電力量(ワット)÷1000×使用時間(アワー)×電気単価(29.8円/キロワットアワー)

表1にまとめました。

表1

  1日あたり 1ヶ月あたり 4ヶ月あたり
室外機カバー未設置 約197円 約5910円 約2万3640円
室外機カバー設置 約158円 約4728円 約1万8912円
差額 約39円 約1182円 約4728円

表1から、室外機に室外機カバーを設置することで、年間で約4700円の節約ができることが分かります。エアコンの消費電力は製造会社や商品、エアコンの使用モードや設定温度によって異なります。また、電気単価は変動がありますので、参考程度にしてください。

室外機カバーに節電効果が見込めない場合

室外機に室外機カバーを設置することで、年間で約4700円の節約ができることが分かりました。複数サイトによると、室外機に室外機カバーを設置しても、節電効果が見込めない場合があるようです。

室外機は元々、直射日光があたらない場所に設置することが想定されている物のようです。室外機が直射日光があたらない日陰などに設置されている場合は、節電効果は見込めないと考えられます。

ほかにも、室外機の周囲に物がおいてある、室外機のフィルターを掃除していない場合も同様です。

室外機からは、室内で取り入れた熱い空気が吐き出されます。周囲に物が置いてあったり、フィルターがつまっていたりするとスムーズに空気を吐き出せず、冷房効率が悪くなる恐れがあります。

室外機カバーを設置する場合は、室外機が設置されている場所や周囲の状況を確認するとよいでしょう。

エアコンの室外機にカバーを設置すると、4ヶ月間の使用で電気代が約4700円節約できる可能性がある

室外機に室外機カバーをすることで、約15%~20%の節電効果があるといわれています。

室外機に室外機カバーを設置すると、1日あたり約39円、1ヶ月あたり約1182円、4ヶ月あたり約4728円節約できる可能性があることが分かりました。ただし、元々あまり日の当たらない場所に室外機が置いてあるなど、状況によっては大きな節約効果が見込めない場合もあります。

室外機カバーを設置する場合は、室外機が設置されている場所や周囲の状況を確認するとよいでしょう。

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エアコンの室外機を高温から守るために「室外機カバー」は必須? 節電効果もあるって本当?

真夏の日差しにさらされるエアコンの室外機。実はその環境は想像以上に過酷で、外気温が50度に達しても動き続ける機種が登場するほどです。

しかし、そんな高温下での運転は電気代や寿命に影響することもあるようです。そこで注目されているのが「室外機カバー」です。果たして節電効果は本当にあるのでしょうか?

本記事では、エアコンの室外機にカバーは必要なのか、またカバーをつけることで節電効果はあるのかどうかについて解説します。

外気温50度でも動くエアコン、その裏にある室外機の負担

近年の猛暑は「災害級」とも言われ、エアコンは夏の必需品となりました。しかし冷房運転を支える室外機は、強烈な直射日光や高温にさらされる過酷な環境に置かれています。中には外気温が50度に達しても冷房運転が可能と公式に発表された製品もあり、SNSでも話題になりました。

とはいえ、そこまで高温下で酷使すれば機器への負担は大きく、効率が落ちれば電気代も増加します。つまり、エアコンの性能に頼るだけでなく、室外機の環境対策が重要になるのです。

節電効果は本当にある? 室外機カバーのメリットと注意点

室外機カバーと聞くと、インテリア性を重視したルーバータイプや全面を囲う箱型タイプを思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、排気口を塞いでしまうタイプは逆効果で、熱がこもりやすく効率を落とす可能性があります。

一方で、直射日光を遮る「屋根型」のシンプルなカバーであれば、周囲温度の上昇を防ぎ、省エネ効果が期待できます。要は「熱を逃がしながら日差しを遮る」設置方法がポイントであり、見た目よりも機能性を優先した選び方が重要です。

日除け設置で電力使用量の約5%削減に成功したとの実証結果も!

理論だけでなく、実際の数値も示されています。ビルの屋上で行われた実証では、冷房運転中の室外機に日除けを設置したところ、電力使用量が約5%削減されたとのことです。家庭のエアコン代に換算すると、年間で約718円の節約効果が出るケースもあると試算されています。

さらに、サーモグラフィーで地面の表面温度を測定した実験では、日向は約50度に達したのに対し、木陰では約32度に抑えられていました。この差が室外機の稼働効率に直結するのです。遮光ネットやすだれ、樹木などで日陰を作るだけでも効果があり、取り組みやすい節電方法といえるでしょう。

効率的に守る工夫で、家計にも地球にも優しい選択を

ここまで見てきたように、室外機は周辺環境が冷房効率を大きく左右します。外気温50度でも耐える製品が登場しているとはいえ、無対策では電気代がかさみ、エアコンの寿命を縮めるリスクもあります。

節電効果を期待するなら、熱を逃がしながら日差しを遮る屋根型カバーや、遮光ネット・すだれなどを適切に設置するのが有効です。

注意点としては、排気口を塞がないこと、室外機から少し離して設置することが挙げられます。こうした工夫をすれば、数%の節電効果が得られるだけでなく、エアコンを長持ちさせることにもつながるでしょう。結果的に家計負担を抑え、地球温暖化防止にも貢献できるのです。

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