オレンジの外装がカッコいい! 3年前に発売されたNSX 限定350台の「タイプS」をオークションで発見 ネットに寄せられる熱い思いと現在の価値とは
2代目NSXの中でも特別な「NSXタイプS」
2025年5月29日に米国のオンラインオークションサイト「Bring a Trailer」で、サーマルオレンジパールの2022年型アキュラ「NSX Type S」が落札されました。
この車両に対して、ネットではさまざまな反響が飛び交っています。
2021年8月3日に世界初公開されたNSX Type Sは、全世界で350台のみが生産され、日本では30台を2022年7月に限定販売。
今回落札された車両はその350台中270番目に製造された個体で、北米仕様のアキュラブランド車。外装色はサーマルオレンジパールで、工場オプションの軽量パッケージを装着しています。
走行距離はわずか1400マイル(2253km)。フロントエンドやミラーキャップに施工されたペイントプロテクションフィルム、クリーンなカーファックスレポート、オハイオ州発行のクリーンタイトルが保管状態の良さを裏付けます。
ラピッドダウンシフトモードを追加したトランスミッションはスポーツモード以上でさらに俊敏な変速を実現。低重心化されたバッテリーと強化インバーターにより、静粛性と瞬発力を両立した電動アシストも魅力です。
最高出力600馬力と最大トルク492lb-ftを発揮し、9速デュアルクラッチトランスアクスルとトルクベクタリング制御付き「スーパーハンドリング全輪駆動」が全輪へ効率良くパワーを配分します。
キャビンはエボニーレザーとアルカンターラで仕立てられ、オレンジ色のシートベルトがスポーティなアクセントを添えます。
パワーアジャスタブル&ヒーター付きスポーツシートをはじめ、ナビゲーション機能付きタッチスクリーンインフォテインメント、ELSサウンドシステム、デュアルゾーン自動空調など快適装備も充実。
足元にはベルリナブラック仕上げの19インチ前輪と20インチ後輪のツイン5本スポークホイールを装着し、専用開発のピレリPゼロタイヤが組み合わされます。
カーボンファイバーとレザーで包まれた多機能ステアリングにはパドルシフターが備わり、設定可能な8インチTFTディスプレイがドライバーに必要な情報を明確に伝達します。
オイル交換も2024年9月に実施されており、コンディションは極めて良好です。
サーマルオレンジパールという人気色、限定生産の終盤番号、走行距離の少なさ、そして軽量化オプションという要素がそろい、希少性とコンディションを重視するコレクターの注目が集まりました。
●気になる落札額とネットでの反響とは?
そんな2022年式アキュラ「NSXタイプS」について、ネット上ではさまざまな反響が見て取れます。
「毎度だがこの手のクルマは何年か経つともっと価値は上がるでしょう」、「投資には良い出モノ」、「人生で一度は乗りたいクルマ」、「オレンジのボディカラー美しい」といったポジティブな意見が多くあり、沢山の人が興味を持っているようです。
このNSXタイプSは、世界350台限定の希少性に加え、走行距離1400マイルの低走行と抜群の保管状態であったことから、25万ドル(日本円で約3900万円)という落札価格に至りました。
新車価格を大幅に上回る結果となった背景には、NSX Type Sが2代目NSXの最終章を飾るモデルであり、今後の内燃機関ハイブリッドスーパーカーとしては極めて稀少になるとの期待感が反映されたと考えられます。