販売価格は新車時の約4倍!? 13年前に誕生した“国産スーパーカー” 世界でわずか500台のレクサス「LFA」が米国の高級車専門マーケットに登場!
国産スーパーカー「LFA」の魅力と346号車の特徴
高級品専門の国際マーケットプレイス「JamesEdition(ジェームズ エディション)」に、世界限定500台のレクサス「LFA」が登場しました。販売元はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに拠点を置く高級車ディーラーで、出品された個体は2012年式の走行距離3700kmと低走行で極上コンディションを誇ります。
LFAは2009年に正式発表され、2010年から世界限定500台で生産されたレクサス初の本格スーパーカーです。CFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)製モノコックボディは、トヨタが専用織機を自社開発し量産化。軽量かつ高剛性な車体構造により、同時期のフェラーリやランボルギーニに引けを取らない技術力を示しました。車体重量は1480kgに抑えられ、見た目の美しさだけでなく、性能面でも高い評価を得ています。
エンジンは4.8リッターV型10気筒自然吸気「1LR-GUE」で、最高出力560馬力/最大トルク480Nmを発生。9000rpmまで一気に吹け上がる官能的なレスポンスとサウンドは“天使の咆哮”とも呼ばれ、0-100km/h加速は約3.7秒、最高速度は325km/hを誇ります。
出品されたクルマは全世界で500台限定のうち346番目に製造された個体です。年式は2012年モデルで、走行距離はわずか2299マイル(3700km)。エクステリアは精悍なブラック、内装にはレッドをアクセントにしたレザーとアルカンターラを採用。コントラストの効いたカラーリングが、LFAならではの緻密なデザインと調和しています。
象徴的な3本出しセンターエキゾーストや可動式リアウイング、20インチBBS製鍛造ホイール、ブレンボ製ブレーキなど、LFAらしいディテールはすべて健在。サスペンションは前後ダブルウイッシュボーン+リモートリザーバー付きモノチューブダンパーを備え、スポーツ走行を前提としたしなやかで高剛性なシャシと相まって、唯一無二のドライビング体験を実現しています。
国産スーパーカーの販売価格は100万ドル
室内にはアルカンターラと本革を組み合わせたスポーツシートや、LFA専用設計のTFT液晶メーターなど、走りと高級感を両立する装備が惜しみなく投入されています。
TFTメーターは9000rpmレッドラインを刻み、アナログとデジタルを融合した先進的な表示を採用。ステアリング裏のパドルシフトで変速操作を行い、アイシン製6速ASG(自動シーケンシャルギアボックス)を介してパワーを後輪へと伝達。トルセンLSDとFRレイアウトの組み合わせにより、繊細でダイレクトなドライビングフィールを提供します。
前後サスペンションはダブルウイッシュボーン形式で、リモートリザーバー付きのモノチューブダンパーにより高負荷時の減衰力を確保。ブレーキにはフロント15.4インチ、リア14.2インチのカーボンセラミックディスクとブレンボ製レッドキャリパーを採用し、ハードブレーキング時でも高い制動力と耐フェード性を発揮します。
出品価格は100万ドル(日本円で約1億4879万円)と明記されています。今回登場した個体は、新車時の約4倍に達する価格で販売されており、その希少性とコンディションの良さが市場でも高く評価されていることがわかります。
ちなみに過去の米国オンラインオークションでは、黒いLFAが約1億2100万円で落札された例もあり、今回の低走行・完備状態の個体は、それ以上の価格設定も十分に納得できる内容です。世界のスーパーカー市場において、LFAの存在感は今なお揺るぎません。