iPhoneを「機内モード」にしておくと充電速度が上がるって本当? 専門家の回答は
機内モードで充電すると、充電速度が上がるといううわさは本当なのか、「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。
(今回の質問)
機内モードにしておくと充電のスピードが早くなるって本当ですか?
(回答)
機内モードにすると、バッテリーの消耗を抑えられるので、結果的に充電時間を短くすることができます。同様の理由で、低電力モードや電源オフの状態での充電も、充電時間の短縮に有効です。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
◆機内モードで充電は早くなる
充電中のiPhoneも、何らかの処理を行っている限りは、バッテリーを消耗しつづけています。そのため、消耗する電力を抑えることで、充電速度を上げることが可能です。
機内モードをオンにすると、「データ通信」「Wi-Fi」「Bluetooth」「GPS」といった通信機能が全て停止されます。これらの通信機能はiPhoneのバッテリーを消耗しますので、これらの機能を停止することでバッテリーの消費を抑え、結果的に充電を早めることができます。
ただし「充電速度が2倍になる」というほどの劇的な効果ではなく、多くても20%ほどの効果が見込める程度だとのこと。
あまり過信せず、「外出までの15分で、なるべくいっぱい充電したい」といったときに活用する、ちょっとしたテクニックぐらいに覚えておくとよいでしょう。
◆機内モード以外に充電スピードを早くする方法
機内モード以外にも、iPhoneの充電を早くする方法がいくつかあります。
▼電源をオフにして充電する
「iPhoneのバッテリー消費を抑えた状態で充電すれば、充電スピードが向上する」ということは、iPhoneの電源をオフにしておけば、より早く充電できるようになると想定されます。
▼低電力モードを使用する
低電力モードは、バックグラウンド処理を一時的に減らし、バッテリー駆動時間を延ばすことができる機能。以下のような特定の機能が制限され、iPhoneの消費電力が抑えられます。
・5Gのオフ
・自動ロック:デフォルトの「30秒」に設定
・ディスプレイの明るさ:低下
・ビジュアルエフェクト:一部のエフェクトをオフ
・iCloud写真:一時的に停止
・自動ダウンロード:オフ
・メールの取得:オフ
・アプリのバックグラウンド更新:オフ
このように、低電力モードを利用すれば、iPhoneのバッテリー消費を抑えられるため、充電スピードを早めることができます。
▼急速充電対応のアダプターを利用する
充電アダプターの対応出力量が多ければ、それだけ多くの電力を送ることができるため、すばやく充電できるようになります。
iPhoneのモデルによって、許容できる電力が異なりますが、iPhone 12以降のモデルであれば20W以上の充電アダプターを用意するのが推奨されます。