新iOSの対象外となった「iPhone X」……今すぐ買い替えるべき? いつまで使える?
6月10日に、新iOSの「iOS 26」が2025年秋にリリースされることが発表され、iPhone XはiOS 26の動作対象外となりました。iPhone Xユーザーは今すぐ買い替えを検討するべきなのか、「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。
(今回の質問)
iPhone Xを使い続けてもいいですか? それとも今すぐ買い替えるべき?
(回答)
iPhone XではiOS 26を利用できませんが、即座に機能に不具合が出たり、セキュリティーが脅威にさらされるわけではありません。ただしパフォーマンスや利便性が落ちると考えられるので、買い替えをすること自体は賛成できます。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
◆iOS 26の対象外でも使用はできる
iPhone Xは、新しく発表された iOS 26 の対象には含まれませんでした。しかし、だからといって直ちに不具合や危険が迫ってくるわけではありません。
最新のOSにアップデートできなくなったとしても、Appleは、セキュリティーの脆弱(ぜいじゃく)性を補うための追加アップデートを定期的に提供しています。「最新のOSが利用できない」のと「サポート対象外になる」は、同じ意味ではありませんので、その点は安心できます。
しかし、古いiPhoneモデルを使い続ける上で、以下のような機能的限界が生じることがあります。
▼最新のOSの機能が利用できない
上述した通りですが、今後リリースが予定されている最新のiOS「iOS 26」の利用はできません。そのため、新しく採用された「Liquid Glass」といった注目のデザインも、残念ながら利用できません。
▼アプリの互換性がなくなる
アプリにはそれぞれ利用要件が決められています。アプリごとに必要なOSのバージョンが異なり、最新のOSに合わせて古いOSはサポート外となることがあります。
iPhone 8やiPhone XはiOS 16系を利用することができる端末です。
例えばLINEは現状、iOS 15以降を対象としているため、完全に使えなくなるまでにはまだ猶予があるといえます。しかし、高い処理性能が要求されるゲームアプリなどは、早い段階でサポート対象外にされることがありますので注意が必要です。
▼性能の劣化と動作の遅延
長く使い続けると、iPhoneの動作が遅くなったり、不具合が起こる可能性も高くなります。
メモリ不足やキャッシュの増加によって動作が緩慢になる。あるいはバッテリーの劣化で使用が難しくなるといったトラブルが予想されます。
◆今買い替えるべきiPhone機種とは
買い替える場合は、以下のiPhoneシリーズがおすすめです。
▼iPhone 16シリーズ
2024年9月に発売された最新モデルで、最も処理性能が高いモデル。A18チップを搭載し、iPhone 15のA16 Bionicチップに比べて2世代分の性能差があります。
また、Apple IntelligenceというAIシステムが搭載されており、文章の要約、画像生成、Siriの強化など、さまざまなAI機能が利用可能。iOS 26ではさらに機能が追加されます。
「iPhoneの最新機能を満喫したい」「最新のゲームをプレイしたい」といったニーズがある人におすすめです。
▼iPhone 16e
iPhone 16と同じA18チップを有しており、Apple Intelligenceを搭載。価格はiPhone 16より2万円以上安く、非常にコスパがよいマシンだとされています。日常使いには十分なカメラ性能を持ち、バッテリー持ちも良好です。
▼iPhone 15
iPhone 16の登場により値下げされ、型落ちの今が買い時とされています。USB-C充電端子に変更され、カメラも48MPに強化されています。
▼iPhone SE(第三世代)
低価格ながらiPhone 13と同等のA15 Bionicチップを搭載しており、普段使いではサクサク動作します。コンパクトなサイズで持ちやすく、Touch IDに対応しています。2022年発売なので、今後のサポートにも安心できます。この記事の筆者:ばんか
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。