ライカ100周年で映画に写真展に写真集に大人気「ゾフォート2」の記念モデルも発売!!

ライカ100周年で映画に写真展に写真集に大人気「ゾフォート2」の記念モデルも発売!!

初の量産型カメラである「ライカⅠ」の誕生100周年ですね

ドイツのライカカメラ社(Leica Camera AG)は、初の量産型カメラである「ライカⅠ」の誕生100周年を記念する公式セレモニーをウェッツラーにて開催。

 記念映画が上映され、写真展が開幕、特別限定モデル、記念写真集も発売となる。

 「100 years of Leica: Witness to a century (1925-2025) | ライカの100年:世界を目撃し続けた1世紀」と銘打ったセレブレーションを世界の主要5カ国の都市(ドバイ、ミラノ、ニューヨーク、上海、東京)で展開予定だ。

公式セレモニーでは記念映画上映

写真展にオークションではLeica0登場

 

 セレモニーのハイライトのひとつとして、映画監督ライナー・ホルツェマーによる100周年記念特別ドキュメンタリー映画『Leica, A Century of Vision』がプレミア上映された。

 中心となるのは、世界的に著名な写真家たちとその創作活動、そして写真界におけるライカブランドの重要性。スティーブ・マッカリー、ジョエル・マイロウィッツ、先頃逝去したセバスチャン・サルガドなど往年の名匠だけでなく、J.R.、サラ・M・リー、ドミニク・ナーなどの若手写真家も登場する。

 6月27日開催の第46回「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」では、1923年製の「Leica 0-Series No. 112」が登場。世界で最初に製造された35mmカメラのひとつに数えられる、極めて希少なモデルだ。

 100周年記念カルチャーイベントのハイライトとなるのが、6月29日から9月21日にかけて開催される3つの珠玉の写真展。エルンスト・ライツ・ミュージアムでは、1960年代からアメリカを代表する写真家ジョエル・マイロウィッツのこれまでの活動を、大規模な回顧展「The Pleasure of Seeing」で紹介する。

New York City 1962

From the exhibition: Joel Meyerowitz: The Pleasure of Seeing

Ernst Leitz Museum, Wetzlar 2025

Five more found, World Trade Center, New York City 2001

From the exhibition: Joel Meyerowitz: The Pleasure of Seeing

Ernst Leitz Museum, Wetzlar 2025

Paris, France 1967

From the exhibition: Joel Meyerowitz: The Pleasure of Seeing

Ernst Leitz Museum, Wetzlar 2025

 ライカギャラリー・ウェッツラーでは、フランス人若手フォトジャーナリストのエドゥアール・エリアスの写真展「Eyewitness」を開催。

French Foreign Legion, Bambari, Central African Republic 2014

At the French advanced outpost headquarters, soldiers taking cover behind sandbags

Well 77, Qayyarah, Iraq, January 2017

Engineers from Naft Shamal battle fires at oil well 77, sabotaged by Islamic State fighters during their retreat. Only one of thirteen wells has been extinguished

Well 77, Qayyarah, Iraq, January 2017

Engineers from Naft Shamal work to extinguish well 77, sabotaged by the Islamic State. Only one of thirteen wells has been put out. A pressurized cement-water mix is used to choke the fire at its source

 同ギャラリーでは、写真展「These Are the Days」にて、ミュージシャン、ジェイミー・カラムが愛用のライカカメラで捉えたパーソナルな視点の写真も展示する。

ライカM11-Dの特別セットは101台

「ライカI」誕生100周年記念・特別限定モデルが4種類登場

 

 特別限定モデルは4種類で、「ライカD-LUX8」、「ライカ ゾフォート2」、双眼鏡「ライカ トリノビット 10×40」、そして2本のレンズがセットになった「ライカM11-D "100 YEARS OF LEICA"」の特別なセットとなる。

 「ライカM11-D "100 YEARS OF LEICA"」は2026年春、対象のライカストア限定で発売予定だ。ちなみに「ライカ M11 100 Years of Leica "TOKYO JAPAN"」の価格も発表となり、160万円で10月発売だ。

 「ライカM11-D」特別限定モデルのレンズのひとつは、1925年に登場したライカ初のカメラ用レンズ「Leitz Anastigmat 1:3.5 F=50mm」を現代に再解釈した「Leitz Anastigmat-M f3.5/50mm」。もうひとつは、現代ライカの名玉「ライカ ズミルックスM f1.4/50mm ASPH.」だ。

 M11-Dには、1925年に誕生した初代「ライカI」へのオマージュとして、外装の形状や素材にも徹底したこだわりが込められている。

 トップカバーとベースプレートは無垢の真鍮で、グロッシーなブラックラッカー仕上げ。ストラップ用の金具や赤い「Leica」のロゴをあえて省き、「ライカI」のスタイルを忠実に再現している。

 ニッケルカラーのアルマイト加工が施された操作部(シャッターボタン、電源スイッチ、露出時間設定ダイヤル)はアルミニウム製で、「ライカI」風のクラシックなクロスローレット加工だ。

 シャッターボタンを囲む化粧環や半円形のシャッターボタン、本革の外装も、オリジナルデザインの要素を再現している。

 ホットシューカバーには刻印された「100」のロゴ、化粧環には「Ernst Leitz Wetzlar」の白文字の刻印がある。

 特別限定モデルの証として、アクセサリーシューには「ライカI」の初期シリアル番号の書式に倣った刻印が施され、「No 001」から「No 100」までの番号が振られてる。

ライカD-LUX8 "100 YEARS OF LEICA"

31万9000円

 

 こちらは、シンプルで洗練されたフォルムにニッケルカラーのアクセントを施し「ライカI」を彷彿させるデザインが特徴。

 ボディはM型ライカの質感を再現したブラックの合成皮革で覆われ、シャッターボタン周りには化粧環を配置。カメラ上部の操作部にはクロスローレット加工が施されている。

 また、サムレスト、カバーキャップのモデル名刻印、そして赤い「Leica」のロゴをあえて省略。洗練されたデザイン要素として「100」のロゴがフラッシュシューカバーにあしらわれている。

 ライカストア、ライカオンラインストア、ライカブティックおよびライカ正規特約店にて7月5日発売予定だ。

ライカ ゾフォート2 "100 YEARS OF LEICA"

7万9200円

 

 ハイブリッドインスタントカメラ「ライカ ゾフォート2」にも、洗練されたディテールが光る限定アニバーサリーデザインを採用。

 ブラックのみの限定カラーで、ニッケルカラーのレンズキャップとグロッシーブラックのフレームを特徴とし、カメラ上部には「100」のロゴがあしらわれている。

 こちらも、ライカストア、ライカオンラインストア、ライカブティックおよびライカ正規特約店にて7月5日発売予定だ。

ライカ トリノビット 10x40 "100 YEARS OF LEICA"

46万2000円

 

 「ライカI」誕生100周年を記念した特別モデルとして、双眼鏡のアイコン的存在である「ライカ トリノビット 10×40」も100本限定で販売される。

 手作業で研磨されたブラックアルマイト仕上げのボディ、高品質で耐久性に優れた人工皮革のカバー、ニッケルカラーのアクセントとクロスローレット加工が施されたデザインが、"100 YEARS OF LEICA"の特別なデザインコンセプトと調和している。

 ここでも赤い「Leica」のロゴはあえて省かれ、その代わりに「100」のロゴがレンズチューブの前面に配置されてる。専用の双眼鏡ケースとストラップがセットになった、高級感あふれるコレクターズアイテムだ。

 こちらは、ライカストア、ライカオンラインストアにて7月発売予定だ。

写真集『100 Leica Stories』

 

 「ライカI」の100年の歴史は写真集『100 Leica Stories』によって書籍のかたちでも登場する。本書は、100のストーリーを通じて人々がライカとともに歩んだ個人的な瞬間や象徴的な写真、技術的なマイルストーン、そしてカメラ開発舞台裏の貴重なエピソードを収めている。

 写真家たちの代表作とともに、その背後にあるストーリーを紹介。たとえば、アンリ・カルティエ=ブレッソンのサン=ラザール駅裏で水たまりを飛び越える男、アレクサンドル・ロトチェンコの『ライカを持つ若い女性』、イルゼ・ビングによるセルフポートレート、戦争終結を告げるベルリンの帝国議会議事堂を捉えたエフゲニー・ハルディの歴史的写真、植民地時代の終焉を象徴するロベルト・レベックの『剣を奪った男』、アメリカの国家警備隊に花を差し出す若き女性をとらえたマルク・リブーの反戦写真など、記憶に刻まれる歴史的瞬間が詰まっている。

Ilse Bing

Self portrait with Leica

Paris 1931

© Estate of Ilse Bing

Jim Marshall

The Beatles on their way to the stage

San Francisco, August 29, 1966

© Jim Marshall Photography LLC

Barbara Klemm

At the Berlin Wall

Berlin, November 10, 1989

© Barbara Klemm

 ハードカバー/320ページ/170点以上の図版掲載、国内展開:英語版/サイズ:200×260mm。

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