田んぼ不要で年6回も収穫。ミニ&スピーディなお米で稲作の歴史は変わるのか?
これが、未来の稲作…なのか?
昨年あたりから始まった令和の米騒動、まだ落ち着きは見せません。やはり、お米が無いのは僕らにとって死活問題。お米の安定供給は今後も大きな課題となるはずです。米工場
そんな中、ちょっと興味深いニュースを見つけました。
株式会社あゆちはお米を室内で栽培・収穫する水耕栽培技術を開発。新品種『みずのゆめ稲』を使った実証が成功したと発表。
つまり、野菜プラントみたいな感じで、お米もプラント生産というわけですね。室内環境での無農薬育成で、天候や虫害にも左右されないため、安定生産が見込めるとしています。
冷害も気にしなくていいですし、急な大雨で田んぼの様子を見に行く(水路を開けに行く)リスキーなこともしなくて済みますね。 いいじゃん!
新品種の改良っぷりが凄まじい…
このニュース。驚くべきは育成プラントよりも「稲」の方です。
育成に採用された『みずのゆめ稲』がとにかく凄くてですね…。なんと、草丈15~20cm・栽培期間約2ヶ月の超矮性・早生品種だというのです。
一般的なコシヒカリだと栽培期間は種まきから収穫まで4ヶ月〜5ヶ月かかりますから、その半分の期間で収穫。これにより年6回の収穫も可能としています。
さらに稲丈は15〜20cmまで抑えていて、これはコシヒカリ(80cm〜90cm程度)の5分の1以下! これによって室内の狭小空間でも、野菜のような多段式の水耕栽培を実現。なんというか、品種改良を通り越して魔改造レベルですねこれ。
とはいえ、まだ実験に成功したなので、このお米が出荷されるのは先の未来だとは思います。電源・空調による電源供給の問題もありますので、これが最適…というわけではないと思います。
でも、将来的に、都市部や砂漠、寒冷地といった稲作が難しかった地域でも、お米が作れて安定供給できるようになる可能性ありますからね。主食供給の選択肢が増えるってのは期待したい技術なのは間違いないかと。
あと、食味が気になりますね! このお米、食べてみたいなぁ〜。