マイクロソフト(MS)が新型携帯ゲーム機投入 背景は

MSが新型携帯ゲーム機投入 背景は

マイクロソフト(MS)は、携帯ゲーム機「ROG XBOX ALLY」「ROG XBOX ALLY X」を2025年のホリデーシーズンに発売することを発表しました。同社の「Xbox」のゲームに加え、ウィンドウズを搭載しているためPCゲームなどが遊べるという触れ込みで、同社が「Xbox」ブランドの携帯ゲーム機を発売するのは初めて。理解の参考になる記事を挙げ、発表に至った背景を考えてみます。

(サラ・ボンド氏)Xbox Allyは手に持てるXboxで、XboxのパワーとWindowsの自由さを融合させたものだ

出典:AFP=時事 2025/6/9(月)

世界のポータブルゲーム機市場は、2024年から2030年までのCAGRが5.6%で、2030年までに推定228億米ドルに

出典:グローバルインフォメーション ポータブルゲーム機市場レポート:2030年までの動向、予測、競合分析 2024/11/14(木)

PS Portalは大きく進化した。PS5本体を経由せずにクラウドゲーミングが可能となるアップデートが(中略)実施

出典:WIRED.jp 2024/12/16(月)

エキスパートの補足・見解

 携帯ゲーム機のビジネスは以前、欧米では苦戦傾向にありましたが、近年風向きが変わりつつあります。理由はゲームビジネスの考え方の変化です。

 現在のトレンドは、コンテンツをより多くの消費者に触れさせる機会を増やすことが重視されていて、複数のプラットフォームでの展開が普通です。ソニーもMSも、自社のゲーム機にこだわらず、他社のゲーム機やPC向けに自社ソフトを出しています。今回の新型機投入も、その流れの一環にあります。

 ポイントは、ソフト開発の手間をかけず、携帯ゲーム機で遊びたいファンの期待に答え、ゲームファンの選択肢を増やせるということです。

 ソニーは、リモートで遊べ、クラウドにも対応しており、携帯ゲーム機のように遊べるデバイス「PSポータル」を2023年に発売済み。ですが同機は純粋な携帯ゲーム機ではなく、MSは違いをアピールできます。

 しかし、シェアを劇的に変える狙いではなく、サブ的に扱える便利なデバイスという位置づけでしょう。また、世界的なインフレ傾向を考えると、価格の設定は大変です。あくまでゲームの接触時間の増加を図り、自社のロイヤリティー(忠誠心)を高めるのが狙いと言えそうです。

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