炊飯器の上に「布巾」をかぶせるのはよくないって本当ですか?

炊飯器の上に「布巾」をかぶせるのはよくないって本当ですか?

かつてよく見られた、炊飯器の上に布巾をかぶせている光景。実はよくない使い方という声もありますが、本当なのでしょうか。

「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。

 (今回の質問)

炊飯器の上に布巾をかぶせるのはよくないって本当でしょうか?

(回答)

炊飯時や保温時には故障の原因になるため、布巾をかぶせないようにしてください。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

◆非使用時の「ホコリよけ」なら問題ありません

昭和の時代には、炊飯器やテレビなどにレースのカバーなどをかけている家庭がありました。家電を使わないときのおしゃれであったり、ホコリよけの用途があったりしたのだと思います。

家電製品は静電気によってホコリを吸い寄せやすいため、ホコリよけの用途として布巾やカバーをかけることには特に問題はありません。しかし炊飯器は炊飯時や保温時に蒸気が発生するため、使用時には絶対に布巾などをかぶせないようにしましょう。

◆布巾をかぶせると生じる3つのリスク

布巾をかぶせることによって起きるリスクには、以下のようなものがあります。

▼温度上昇による故障

炊飯器は、内部で米を炊く際に熱を発生させます。布巾をかぶせた状態で使用することで、その熱が布にこもり、温度が上昇、故障につながる可能性があります。また、本体やふたの変形、変色の原因にもなります。

▼蒸気によるやけど

布巾をかぶせていると、炊飯器から出た蒸気が布巾にたまり、触れた際にやけどをする可能性が高まります。

▼カビの発生

調理過程で発生する蒸気が布巾に吸収されると、湿気が生じてカビが発生する原因となります。そしてカビのみならず、たまった湿気が内部の電子部品や配線に影響を及ぼすことも。特に、炊飯器の内部に水分が侵入すると、ショートや故障の原因になりかねません。

炊飯器の上に布巾をかぶせることは、内部の熱を適切に逃がせずに故障のリスクを高める可能性があります。炊飯器を使用する際は、適切な通気と放熱のため、上には何もかぶせずに使用するよう心掛けてください。

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