Switch 2の限定機能「ゲームチャット」試してみた。よくも悪くもカオス、Switchゲーム体験を変えるとまでは言えず
Nintendo Switch 2がついにやってきます。いや、抽選に当たったラッキーな人のもとにはやってきます。きてます。それ以外の人は、虎視眈々と目を光らせて狙っていくしかありません…。
Switch 2で導入され、現状、Switch 2だけで使える機能に「ゲームチャット」があります。リアルタイムで画面共有、チャットができ、別売りのカメラを使えばプレイヤーの顔まで画面に表示できます。マルチプレイヤー参加型のゲームにおいてチャット機能はマストですが、Switch 2のボイス・動画機能は、ひとことでいうとカオスです。良くも悪くもカオス。
米Gizmodoが、米任天堂の招待を受け、ひと足先にSwitch 2でゲームチャットを体験してきました。以下、体験記の翻訳です。
任天堂あるある、オンラインプレイがしづらい。
これ、Switch 2でも続いており、むしろさらにしづらくなった気すらしています。Switch 2で導入されたゲームチャットというコミュニケーションツール。友達とゲーム画面を共有したり、チャットしたり、動画チャットしたりできる機能です。この機能に任天堂はかなり力をいれたのでしょうが、結論からいうとけっこうカオスです。楽しい機能なんですがカオス。よくも悪くもカオスです。
任天堂ハードについてるDiscord的機能、それがゲームチャットです。Switch 2内蔵のマイクで、プレイしながら最大12人までボイスチャットができます。ゲーム画面のリアルタイム共有も可能(最大4人)で、これはプレイしているゲームが違ってもできます。別売りのカメラがあれば、画面共有でプレイヤー自身の顔を表示することも可能。
『マリオカート ワールド』で“こうらを喰らわせた瞬間の相手の顔”をみるのはシンプルに楽しそう。画面上のインターフェースは、ZoomやMicrosoft Teamsぽい感じで、すでに親しみあるデザイン。
任天堂公式の別売りカメラはNintendo Switch 2 カメラ。解像度1080pのスタンドつきカメラで、テレビの前に置いておくスタイル。任天堂いわく、この共有画面のウィンドウは自分のものも、相手のものも好きな場所に配置することはできず。また、顔はゲーム画面に重ねて表示されるため、相手の画面をもっとみたい場合は、物理的にカメラやプレイヤーが後ろに下がる必要あり。
1080pカメラと内蔵マイクと聞いただけで、ゲーム中のプレイヤーの声や顔がどこまでうまく伝わるのかなと思っていましたが、実際使ってみるとその懸念は当たっていました。
Switch 2のドック、テレビ、カメラがあるところから約1メートルほど離れたソファに座って、チャットスタート。ボイスチャットに参加しているのは、自分も含めて4人(2人は同じ部屋の別の箇所から、1人はオンラインで)。みんなが次々と喋るので、声が重なってカオス。オーディオの質も良好とは言い難いです。
40分ほどしか試す時間がなかったため、音声の遅延や、マイクからどれほど離れられるかなどをテストする余裕はありませんでした。
4人でプレイしたのは、Nintendo Switch Online + 追加パックからアクセスできる『ゼルダの伝説 4つの剣+』。画面共有で、みんなそれぞれ何しているのか見えるのは楽しいですね。ただ、いざ動き始めると、画面と音とノイズとカメラがもうカオス。何がなんだかはちゃめちゃ状態でした。画面共有するまえからすでにカオス。共有でカオス増加。
ハードとしてのカメラ性能ではなく、機能としての魅力の方に話をシフトすると…。例えば、『スーパー マリオ ワールド』や『スーパー マリオパーティ ジャンボリー』では、キャラの横にふきだしのようにプレイヤーの顔を表示することができます。『スーパー マリオ ワールド』では、こうら攻撃でスピンすると、カメラもスピンしたような映像になるのは芸が細かい。単純に、プレイ相手の顔を見られるというのが楽しい。
機能が楽しければ、ハードの制限は許容される。
これも任天堂あるあるです。が、今回のカメラ、別売りなのもあってもう少し性能をあげてもよかったのでは。ハードもソフトも。画面にはプレイヤーのみ表示で背景はカットされるはずですが、体験ではソファと僕をうまく切り分けるのにも四苦八苦していました。カメラの画質が低い・荒いことで、画面に表示される自分がギザっているのもなんだかな。この画像なら、20ドルくらいの安価ウェブカムでいいじゃんって思ってしまいます。
使い勝手でいうと、ゲームチャットは、基本、テレビ画面=本体がドックにある状態の使用が想定されています。が、サードパーティカメラの中には、USB-Cポートで繋いでハンドヘルド状態でカメラを本体につけて使う想定のものもあります。これだと、カメラズームが不要なので画質は多少よくなるかも。任天堂以外の周辺機器については、まだ明らかにされていない部分が多くあります。が、もっと画質のいいウェブカメラなら、ユーザーの切り抜きも画面での表示ももっとスムーズになるだろうと思わずにはいられませんね。
ゲームチャット、よくも悪くもカオスです。楽しくもあり、互いの話が聞こえづらくもあり。ちょっと様子見かなという印象でした。