イーロン・マスク氏、トランプ氏主導の大型法案を「不快で忌まわしい」と批判

マスク氏、トランプ氏主導の大型法案を「不快で忌まわしい」と批判

トランプ米大統領の肝いりの大型法案について、起業家のイーロン・マスク氏が3日、「非常に不快で忌まわしいものだ」と痛烈に批判した。減税策などを盛り込んだ法案は共和党が成立を目指し、トランプ氏が強く後押ししているが、「政府による支出増につながる」と主張するマスク氏との意見対立が鮮明になっている。

 マスク氏はこの日、「申し訳ないが、もう我慢できない。この巨大かつ理不尽で、バラマキだらけの議会の歳出法案は、非常に不快で忌まわしいものだ」とX(旧ツイッター)に投稿。「こんな法案に賛成票を投じた者たちは恥を知るべきだ。自分たちが間違ったことをしたと、分かっているはずだ」「議会は米国を破産させようとしている」などと立て続けに非難した。

 この法案は、トランプ氏が「大きく、美しい法案」と称して推し進めてきたものだ。第1次政権下で始まった「トランプ減税」を延長するほか、社会保障や移民政策の見直しなどが盛り込まれ、トランプ氏の政策実現に向けて重要視されている。すでに下院を通過し、上院での審議に進んでいる。

マスク氏がトランプ政権から離脱 退任の背景にある三つの誤算とは

トランプ米大統領の最側近として歩みをともにしてきた起業家のイーロン・マスク氏が28日、政権の役職から退任する意向を明らかにした。ビジネス界から政治に足を踏み入れたマスク氏だが、4カ月あまりでの退場に至った背景には、三つの「誤算」があったようだ。

誤算① トランプ政権との政策的なズレ

 一つ目の誤算は、トランプ政権の政策への不満がたまってきたことだ。

 退任が明かされたこの日、米メディアではマスク氏の「失望」が大きく報じられていた。「正直に言って、あの巨額の歳出法案には失望した。赤字を減らすどころか、むしろ増やしてしまっている。(トップを務めた)政府効率化省(DOGE)の努力を損なうものだ」とマスク氏がCBSのインタビューに語ったためだ。

 マスク氏が問題視したのは、下院を通過したばかりの歳出法案だ。トランプ氏は「壮大な美しい法案」と称賛するが、減税などにより今後10年間で3.8兆ドル(約550兆円)の財政赤字を生むとの評価もあり、支出削減に取り組むマスク氏の考えとは逆行していた。

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