HD-2D版「ドラクエ3」ラリホー強すぎ問題にメス まもの使い弱体化などの調整も入るアプデが配信

HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』について、状態異常を連発する戦術を弱体化するアップデートが配信された。正確には、「敵味方ともに連続で同じ状態異常にかかりにくくなる」調整が入っている。また、強いと話題になっていた「まもの使い」の特技についても弱体化が入った。戦闘バランスの調整以外にも、乗り物の移動速度が上がるなど、うれしい変更も入っている。

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今回の調整について、ポイントをピックアップすると以下のとおり。すべての調整については公式サイトをチェックしてほしい。

バトルの調整

敵味方ともに、同じ状態異常に連続でかかりにくくなるよう調整

一部のモンスターについて、1ターン内で特定の行動をとる回数に制限

メタル系の敵を除く全モンスターの守備力を低減

与ダメージについて細やかな調整

職業関連の調整

まもの使いの特技「まものよび」について、はぐれモンスター保護数が最大に達するまでの威力を下げ、攻撃回数を3～5回のランダムに変更

まもの使いの特技「ビーストモード」の消費MPを30に変更

勇者および武闘家の会心率が上昇

勇者の特技「はやぶさ斬り」と「ギガスラッシュ」の威力が上昇

戦士の特技「渾身斬り」の威力が上昇

僧侶が「やまびこのぼうし」を装備可能に

移動などの調整

船およびラーミアに乗った際の移動速度が上昇

「メダルの館」を訪れた後、「メダルの館」がルーラの行き先に登録されるように

呪文や特技を指定のボタンに割り当てることで発動までのショートカットをおこなう機能「べんりボタン」が追加

本作では1ターンに複数回行動をする敵が多いことや、状態異常呪文が強い、まもの使いが強いといったバトルバランスに関する問題があった。今回のアップデートでは、それらの問題を解決する方向に調整されている。与ダメージや敵モンスターの守備力が変更されたので、バトル全体のプレイフィールがアップデート前と大きく変わっていそうだ。

本作のバトルでは、敵を眠らせるラリホーが強い点についてIGN JAPANのコラム記事で言及されていた。その威力は、ゾーマすら眠らせられるほどだった。コラム記事では、まもの使いの2回行動特技「ビーストモード」や「やまびこの帽子」を使ってラリホーを連発する戦術が紹介されている。ラリホーでボス敵が必ず眠るわけではないが、連発すればいつかは眠るのだ。今回のアップデートでは敵味方ともに、同じ状態異常に連続でかかりにくくなる調整が入っているので、この戦術の問題にメスが入った格好と言える。

本作のトロフィーについてのコラムの記事でも、まもの使いの特技の強さについて語られていた。アップデートでは強すぎた戦術や特技が弱体化され、ユーザーから不満の声が挙がっていた部分が調整されたことになる。乗り物の移動速度についても不満の声が挙がっており、PC版では移動速度の調整Modが出ていたが、公式パッチで移動速度が上がったことになる。新たに「べんりボタン」まで追加されるなど、全体的にプレイ時のQoLが上がっていそうだ。

現在シリーズはHD-2D版『ドラゴンクエストI＆II』が開発中で、2025年に発売予定である。今回のバトルバランス調整やQoL調整は、こちらにも反映されているかもしれない。なお、5月27日は「ドラクエの日」でシリーズ作の動きに注目が集まっている。