炊飯器の外側がやたら熱くなる……故障? 使用をやめるべき? 【専門家が解説】

炊飯器の外側がやたら熱くなる……故障? 使用をやめるべき? 【専門家が解説】

炊飯器を使用中、やたらと外側が熱くなってしまった……。このような場合、原因は何が考えられるのでしょうか。

「All About」ガイドで、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演する安蔵靖志が解説します。

 (今回の質問)

炊飯器の外側がやたら熱くなります。これって問題ないですか?

(回答)

炊飯時や保温時には炊飯器の外側も熱くなりますが、熱過ぎる場合は故障の可能性もあります。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

◆熱過ぎる場合は故障の可能性も

炊飯器は内部で加熱を行うため、外側が温かくなるのはある程度は自然な現象です。しかし、触れられないほど熱くなっている場合には異常事態の可能性があります。

炊飯工程において、炊飯器は内部のヒーターなどを使って温度を上昇させます。この際、炊飯器の外側も熱を持つことがあります。日立製作所では、本体表面の温度は「ふた上面でおよそ55℃以下、側面でおよそ50℃以下で、季節や保温状態により変動します」としています。特に炊飯中は、外側が温かくなるのは一般的ですし、保温機能を使用しているときにも、熱が外側に伝わることがあります。このため、多少の熱さは正常な動作と考えられます。手のひらを当てて少し熱さを感じるくらいであれば、正常と考えてよいでしょう。

しかし、触れられないほどの熱さや、異常に高温の状態になる場合は、炊飯器に不具合が生じている可能性があるため、注意が必要です。通常、炊飯器は内部の熱を逃がすための通気口がありますが、ホコリや汚れの影響で通気性が悪くなり、過熱してしまっているといったことも考えられます。このような状態が続くと熱が発生し続け、火災のリスクや、ほかの内部部品にもダメージを与えてしまう恐れがあるため、すぐに使用を中止しましょう。

◆炊飯器の使用をやめるべき状態は?

炊飯器の使用を即座にやめるべき状態は他にもあります。

▼煙や焦げ臭

使用中に煙が出たり、焦げた臭いがする場合は、内部配線がショートして焦げついている可能性があります。この場合は直ちに電源を切り、安全に処理する必要があります。

▼水漏れや変形

水漏れや、外側の部分が変形している場合は、内部部品が故障している可能性があるため、使用を中止する必要があります。

◆炊飯器を安全に使用するためにはどうすればよい?

炊飯器を安全に使用するためには、以下のポイントを心がけることが重要です。

▼定期的なメンテナンス

内釜や内ぶたは毎回洗浄し、通気口周辺のホコリや汚れをしっかり掃除しましょう。

▼取扱説明書を確認する

使用する際は、取扱説明書に書かれている注意事項をしっかり読み、適切な使用法を守りましょう。

▼異常を早期発見して対処

使用中に異常を感じた場合は、すぐに使用を中断し、点検や修理を依頼しましょう。

炊飯器の外側が熱くなることは一定まで許容されますが、触れられないほどの熱さや異常な症状が見られる場合は、その使用を中止することが重要です。異常を早期に察知し、安全に使用することが、長持ちさせるためにも非常に大切です。

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