音声通話中に「詐欺かも?」を検出、Android向けのユーザー保護機能
Googleは、ユーザーをオンライン詐欺から守るために、さまざまな機能を日々追加している。今回は、Googleが同社のブログで公開した、Androidスマートフォン向けに追加された機能についてご紹介する。
■ 音声通話やメッセージから始まる詐欺の予防
詐欺行為のなかには、一見すると無害に見える音声通話やテキストメッセージから始まって、その後に危機的な状況に発展することもある。
Googleでは、Androidユーザーをこうした脅威から保護するために、GoogleメッセージとPixelスマートフォン向けのGoogle電話で、オンデバイスで動作するAIを活用する、詐欺検出機能を提供開始した。
音声通話の最中やメッセージでのやりとりの最中に、オンライン詐欺の可能性が検出されると、リスクが検出されたことをユーザーに通知し、音声通話を終了したり通話アシストによる対応に切り替えたりするための選択肢を提示する。また、Googleメッセージではオンライン詐欺の可能性が検出されると、簡単に送信者をスパム報告のうえブロックできる。
Googleでは最新のAI技術を活用して全てのプロダクトの安全性基準を高めることで、詐欺師による攻撃を可能な限り困難にすることに尽力している。
■ 悪質なサイトからの通知の嵐からユーザーを守る
悪質なサイトは、大量のプッシュ通知でユーザーを騙そうとする可能性がある。たとえば、Webサイトからの通知を有効にしている場合、悪意あるサイトが通知の嵐によって詐欺行為をはたらく可能性がある。悪意あるスパムや誤解を招くような通知から身を守るため、Android版ChromeではAIを活用した新しい警告を導入した。
新しい警告では、Android向けのChromeに搭載される機械学習モデルがスパムの可能性を検出するとそれをユーザーに通知し、リスクの詳細(マルウェアの配信を試みているなど)を表示する。
さらに、悪質なサイトからの通知をオフにするための選択肢が表示され、タップするとそのサイトからの通知をオフにできる。なお、警告が誤っている場合などは、そのWebサイトからの通知を許可にできる。