Gemini AIはiPhone 17 Proにグーグルのスーパーパワーを与えるか?

Gemini AIはiPhone 17 Proにグーグルのスーパーパワーを与えるか?

アップルは2025年後半、iPhoneとSiriにより強力な人工知能を導入する見込みだ。興味深いことに、アップルはすでにグーグルのPixel 10およびPixel 10 Proスマートフォンで稼働しているグーグルのGemini AIを活用する計画があるようだ。

これはブルームバーグが米国時間5月1日に報じた、反トラスト法(独占禁止法)訴訟の法廷手続きでアルファベットCEOのスンダー・ピチャイが示唆したことである。ピチャイの発言は以下のように報じられている。

「法廷手続きの中で、ピチャイはChatGPTと競合するGeminiがアップル製品の追加AIオプションとして加えられることを期待していると述べた。ピチャイは2024年を通じてアップルのCEOであるティム・クックと一連の話し合いを行い、2025年半ばまでに契約が完了することを望んでいると述べた」。

■iPhoneに搭載されるGemini AI

グーグルにとって、iPhoneにGemini AIを搭載する意義は極めて大きい。これによって莫大な数のユーザーがGeminiを利用するようになり、そのうち相当数のパワーユーザーがグーグルの有料サービスに登録する可能性があると見込まれるからだ。

Pixelシリーズのスマートフォンは、消費者に対して高い知名度を持ち、Androidメーカーや開発者にとってプラットフォームの将来像を示す道標の役割を担っている。しかし、グーグルや親会社であるアルファベットの財務面において、Pixelの占める割合は決して大きいものではない。したがって、グーグルの新しいGemini AIモデルをiPhoneで共有することは、グーグルにとって純粋なプラス要因になると考えられる。

一方、アップルについては同じことが当てはまらない。iPhoneの収益はアップルの総収益の50%以上を占めており、このスマートフォンはティム・クックとそのチームにとって依然として要である。アップルは、グーグルがPixel 8で人工知能分野に参入してから11カ月遅れて同分野に参入した。同社は、2024年6月のWWDC(世界開発者会議)で発表したすべての機能をまだ提供できていない。Apple Intelligenceのために、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro Maxなど一部製品ではより大きなメモリー容量を採用すると見られている。

■iPhoneにおけるGemini AIの影響

アップルが独自のAIパッケージを展開する前に、iPhoneユーザーにグーグルのAIプラットフォームを利用させる決断を下したことは、同社がどれほど遅れを取っているかを明確に示している。これはグーグルにとって、モバイルAIの競争で優位な足がかりを築き、iPhone上でGeminiの拠点を確保する格好の機会となる。

アップルは、日本時間2025年6月10日午前2時から開催される今年のWWDCで、追い上げの方法を示すことが期待されている。しかしその前に、グーグルは日本時間5月14日午前2時にAndroid関連の特別オンラインイベント「The Android Show: I/O Edition」、米国時間5月20日・21日に独自のI/Oカンファレンス(Google I/O Conference)を控えており、そこで現行AI技術がさらに発展した姿を披露する予定だ。

当然、その流れの中にはiPhoneも含まれることになる。

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