バフェット氏のCEO退任後も、バークシャー・ハサウェイは暗号資産から距離を置く可能性が高い

バフェット氏のCEO退任後も、バークシャー・ハサウェイは暗号資産から距離を置く可能性が高い

バークシャー・ハサウェイを世界的な投資大企業へと成長させたビリオネア投資家、ウォーレン・バフェット氏は、年末にCEOを退任する。しかし、ビットコイン(BTC)にバフェット氏が抱く嫌悪感は、おそらくこの会社で生き続けるだろう。

会長に留まるバフェット氏は、ビットコインを「殺鼠剤を二乗したもの」、「ギャンブルトークン」と表現したことで有名で、デジタル資産に対する強いイデオロギー的反対を示してきた。この点に関するバフェット氏の考えは、日々の業務でリーダーシップを握ることになる後任のアベル氏にも大きな影響を残すことになるだろう。

バークシャーの暗号資産に対するスタンスの変化を期待する投資家もいるだろうが、その可能性は低い。

投資銀行KBWのマネージング・ディレクター、マイヤー・シールズ(Meyer Shields)氏は、「ビットコインに対するバークシャーの姿勢に意味のある変化があったとしたら、大きな驚きだ」と語り、次のように続けた。

「バフェット氏/マンガー氏(バフェット氏の右腕とされた故チャーリー・マンガー氏)のテック株に対する姿勢(彼らはそれを理解していないことを認めている)と、暗号資産に対して表明している反対との間には、大きな違いがあると思う」。

現在、バークシャー・ハサウェイ・エナジーの会長兼CEOであり、バークシャーの保険以外の事業の副会長であるアベル次期CEOは、バフェット氏やマンガー氏の長年の見解から離れることを示唆するような突発的な動きをすることはないだろうとして、シールズ氏は次のように述べた。

「グレッグ・アベル氏は、バフェット氏やマンガー氏の価値観から著しく離れているように見えるようなことは、たとえ実際には反対であったとしても、当初は避けるだろうと予想している」。

バフェット氏は株主との会合で、米国経済がさらに弱体化した場合、他の通貨に分散投資する柔軟性を示し、「米国で、他の通貨をたくさん持ちたくなるようなことが起こるかもしれない」と述べた。しかし、バフェット氏が暗号資産を批判し続けていることを考えると、その中にビットコインが含まれる可能性は低そうだ。

この引継ぎは、バフェット氏らしく巧みに発表された。GAMCOインベスターズ(GAMCO Investors)のポートフォリオ・マネージャーであるマクレー・サイクス(Macrae Sykes)氏は、「バークシャーでの主要な案件の処理の、また新しい見事な例だ」と語った。

サイクス氏は、株主総会までこのニュースを伏せておくというバフェット氏の決断を称賛し、「後継者問題に煩わされることなく、質問に答え、株主との交流を楽しむことが可能になった」と語った。

サイクス氏は、バフェット氏が取締役会に存在し続けることが安定につながると見ており、次のように述べた。

「株主は、この透明性のある移行を歓迎すべきであり、またウォーレン氏がどこにも行かないということも信頼するべきである」。

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