Nintendo Switchにアップデート“20.0.0”。Swtich 2へのデータ移行、「バーチャルゲームカード」など対応
任天堂は、ゲーム機「Nintendo Switch」の本体アップデートバージョン “20.0.0” を本日4月30日より配信開始。後継機「Nintendo Switch 2」へのデータ転送機能や、「バーチャルゲームカード」「おすそわけ通信」への対応を行った。
新機能「Nintendo Switch 2へまるごと転送」では、Switch内のセーブデータや画面写真等のデータを、ローカル通信でSwitch 2 にまるごと転送することが可能。また、Switch 2 の購入前にSwitchを手放したいユーザー向けに、Switchのデータを一旦専用のサーバーに転送してからSwitch 2で受け取る方法も用意している。本機能の利用には、インターネット通信環境とニンテンドーアカウントが必要となる。
Switch 2発売前の時点では、後者の専用サーバーを介する転送方法から操作が可能。ただし、サーバー転送を行うとSwitchが初期化されるため、同社では「確実にSwitch 2 が入手できる場合にのみ」利用するようアナウンス。Switchを引き続き使用する場合などは、Switch 2を入手後にローカル通信でまるごと転送する方法を推奨している。
「バーチャルゲームカード」は、3月27日配信「Nintendo Direct」で予告されていた機能。購入済みのダウンロードソフトや追加コンテンツをパッケージソフトのように管理でき、複数のSwitch本体を所持している場合にソフトを遊ぶ本体を簡単に切り替えたり、「ファミリー」として登録したユーザーにソフトを貸し出すことができる。
また「おすそわけ通信」では、近くのSwitch 2から本機能に対応するソフトを “おすそわけ” してもらい、一緒に遊ぶことが可能となっている。
このほかアップデートでは、バーチャルゲームカードに関わる本人確認設定/オンラインライセンス設定項目の追加や、HOMEメニューの「ニンテンドーeショップ」「ゲームニュース」アイコンの色調整、一部ユーザーアイコンの見た目変更などが行われている。詳細はサポートページにて確認できる。
ニンテンドースイッチがDL版の貸し借り対応、本体更新v20.0で「バーチャルゲームカード」導入。Switch 2向け新機能も準備
任天堂が Nintendo Switchの本体更新 v20.0.0 を配信しました。
大きな変更は、ダウンロード版で遊ぶ新たなしくみ「バーチャルゲームカード」を追加したこと。
DL版ソフトが遊べるかどうかを仮想の「カード」抜き差しで分かりやすく管理でき、ファミリーグループ間ならば貸し出しもできる新しいシステムです。
そのほか、Nintendo Switch 2本体からゲーム画面を初代Switchに飛ばして一緒に遊べる「おすそわけ通信」、買い替えで役立つ「Nintendo Switch 2へまるごと転送」など、6月5日に発売せまる次世代機 Nintendo Switch 2 に向けた準備が含まれています。
「バーチャルゲームカード」とは。ファミリーグループなら貸し借りが可能に
バーチャルゲームカードは、Nintendo Switch 2詳細発表の直前、初代Switch向け情報しかありませんと予告していたNintendo Directで紹介された新機能。
「複数の本体でDL版の起動権を分かりやすく管理する」仕組みなので、一台しか使わない、ファミリーグループを作っていない人は気にする必要はありません。
(ただし貸し借りができるようになるため、新たにファミリーグループを組むことを検討する価値はあります)
バージョン20.0.0更新後は、スイッチのホーム画面下にさりげなく「バーチャルゲームカード」のアイコンが加わります。
押すと購入したダウンロード版ソフトを一覧表示
遊ぶ際はこの一覧からゲームを選んで本体に「セット」すると、その本体を使うどのユーザーでも、起動時のネット認証等もなしで遊べるようになります。
一台で普通に遊んでいるかぎり、この仕組みを新たに覚える必要はありません。最近遊んだゲームはこれまで同様にホーム画面にそのまま並び、すべてのゲーム(田)でも一覧できます。
最近遊んだゲームにないDL版ソフトの再ダウンロードを選ぶと、『バーチャルゲームカード』画面が開き、そこからゲームを選んでセット、ダウンロード、遊ぶ流れです。
二台までの本体からセット先を選択。仮想カードで起動権を明示
バーチャルゲームカードが本領を発揮するのは、これまで分かりづらかった二台以上の本体を運用するとき。
従来は
・いつもあそぶ本体:どのユーザーでも遊ぶことができ、ネット接続認証も不要
・それ以外の本体:購入した本人のみ、起動時と一定時間ごとにネット接続認証して遊べる
という仕組みでした。たとえば自宅用(家族用)と持ち歩き用の二台運用だと、自宅用では誰でも気にせず遊べる一方、持ち歩き用の本体では頻繁にネット接続が必要になります。
詳しい仕組みはこちら。
最新版への更新後は、二台の本体がある場合、『バーチャルゲームカード』画面でどのソフトをどの本体にセットするかを選ぶ仕組みになります。
バーチャルゲームカードをセットした本体ならば、物理カードがセットしてあるのと同様、購入者以外のユーザーでも、ネット認証も不要で遊べます。(セットや取り外しの際にはネット接続が必要です)
貸し出しはファミリーグループ間のみ。最長14日で何度でも可
このバーチャルゲームカードの仕組みにより、親子や家族など親しいアカウントどうしで作る「ファミリーグループ」間に限り貸し借りができるようになります。
無制限にできるわけではなく、
・ひとつのアカウントに貸し出せるのは同時に1本まで
・一回につき最長14日まで(繰り返しは可能)
・同時に貸し出し相手にできるのは3人まで
・貸し出し時にインターネットおよびローカル通信が必要
といった制限があるものの、借りたゲーム・貸したゲームのセーブデータはそれぞれの本体に、それぞれのアカウントに残るため、借りて楽しかったので自分で買って続きを遊ぶといったことができるようになります。
「いつもあそぶ本体」廃止、「オンラインライセンス」設定追加
バーチャルゲームカードの追加で、従来の「いつもあそぶ本体」設定は廃止(※)。バーチャルゲームカードがセットしてあるなら、そのゲームについてはいつもあそぶ本体的な挙動になるため、ソフトごとに選べるようになったとも言えます。
バーチャルゲームカードがセットしていなくても遊ぶ方法として、あらたに「オンラインライセンス」の設定が加わりました。
これは購入したユーザーのみ、起動時とプレイ中にネット認証を継続すれば、バーチャルゲームカードがなくても遊べる仕組み。従来でいう「いつもあそぶ本体」以外の本体で起動しようとしたときの挙動と似ています。
ただし、バーチャルゲームカードでもオンラインライセンスでも、複数の本体で同じゲームを同時に起動することはできません。
従来はDL版をユーザーAが買い、
・「いつもあそぶ本体」でユーザーBが
・もうひとつの本体でネット認証しつつ購入者のユーザーAが
同時に遊ぶことが可能でしたが、バーチャルゲームカードのよくある質問では、複数の本体で同時に同じゲームを起動することはできませんと明示しています。(ひとつのアカウントが買った1本のDL版を2ユーザーで同時にの意味)
(※ ごく一部のゲームが対象の「特定ソフトの利用券を共有できる本体」設定も新たに追加。現状ではJust Dance と太鼓の達人 ドンダフルフェスティバルで、楽曲ライセンスの期間限定利用券を購入した場合のみ影響があります。ユーザーが違っても利用券を共有できる仕組み)。
おすそわけ通信が送れるのはSwitch 2のみ。初代は受けるだけ
おすそわけ通信とは、ゲームの画面をストリーミング動画として共有して、一本のゲームを複数の本体で遊ぶ機能。Nintendo Switch 2の新機能ですが、初代Switchでもローカル通信でおすそわけしてもらうことだけはできます。
プレイステーションでいうシェアプレイの仕組みに近く、Switch 2で描画した画面をストリーミング配信して共有する仕組みのため、一部のソフトのみ対応。基本的には同じ画面を共有してコントローラ入力をそれぞれから送る仕組みなので、全員が別々の視点で遊ぶ一般的なオンラインゲームやマルチプレーヤーゲームには向きません。
(ただしアソビ大全など、それぞれのプレーヤーごとに手札など別の表示を見られるソフトもあります)
Switch 2の発売は6月5日。任天堂は5月14日まで、マイニンテンドーストアで第二回抽選販売の申し込みを受付けています。