新車が99万2200円(消費税込)! ダイハツ最新「軽セダン」がスゴい! 4人乗りで「超・低燃費」実現&インテリアに工夫あり! 実際に乗って分かった「ミライース」の魅力とは!

新車99万円! ダイハツ最新「軽セダン」がスゴい! 4人乗りで「超・低燃費」実現&インテリアに工夫あり! 実際に乗って分かった「ミライース」の魅力とは!

約99万円で装備満載! ダイハツ「ミライース」がスゴい!

 なんでもかんでも価格高騰のこの時代に、今でも100万円を切る価格からラインナップし、しかもマイルドハイブリッドカーとほぼ互角の低燃費「WLTCモード 25.0km/L」を実現しているベーシックカー。

 それが、ダイハツ「ミライース」です。

 ボディは全高1500-1510mmという低全高な、いわゆる“軽セダン”タイプで、軽スーパーハイトワゴン全盛の今となっては希少なこのモデル。

 マンションやショッピングモールなどで機械式立体駐車場をよく使う人にはありがたい全高ですが、では室内の広さはどうなのか、そして装備はどのくらい充実しているのか、気になるところではないでしょうか。

 今回は、実際にミライースを使ってみるとどうなのかを、詳しくレポートしたいと思います。

 ダイハツによると、現行ミライースはハイトワゴン「ムーヴ」から導入している「Dモノコック」という軽量高剛性ボディを採用しており、骨格の板厚が従来の約1.5倍に強化されているとのこと。

 そのような説明を聞くと、「その分、室内が狭くなったのでは?」と思ってしまいますが、ドアを開けて乗り込むとそれは要らぬ心配だったことが分かります。

 また、コスト管理が厳しい軽自動車では従来モデルのシート(座席)構造を基本的に踏襲することも多いのですが、このミライースでは座り心地やホールド性を優先した軽量骨格シートを新開発。

 サイズ感もゆったりとしているので、大柄な人でも圧迫感がなく、快適な座り心地となっています。

 シート形状は、運転席と助手席の間にハンドブレーキが配置される「セパレートタイプ」なのですが、感覚的にはまるで「ベンチタイプ」のようなリラックス感もありました。

 ちなみにシートヒーターは、トップグレードのみ標準装備となっています。

 メーターは、ダッシュボードの中央に置かれる「センターメーター」ではなく、しっかりと運転席の前に備わっており、運転中の視線移動が少なく違和感もありません。

 ハンドルは3スポークタイプで、革巻の設定はなし。全車ウレタンなので、握り心地にはややチープな感じがあるのは否めませんが、上位2グレードにはキラリと光る上質なメッキオーナメントが装備されています。

 そしてシフトレバーは、センターパネルからニョキっと生えているストレートタイプで、手を自然に伸ばしたところに配置されているため、初めて乗った人でも操作しやすいのが魅力的。

 ただし「D」の下に「S」と「B」があり、ちょっと力を入れて下げようとしたらダダダッと一気に「B」まで下がってしまうことがありました。ここは力加減にちょっと慣れが必要かもしれません。

ミライースは「リアシート」にも工夫あり!

 ハザードスイッチは、ナビ画面とシフトレバーの間に独立して大きく配置。これは運転中でも瞬時に見つけやすく押しやすいので、非常時の安全性の高さにも繋がります。

 インパネの色合いは、上位2グレードはツートーンとなり、少し華やかな印象です。

全車オーディオレスが標準となっており、オプションに純正ナビをつけるとバックモニターも使えるようになります。

 エアコンの吹き出し口は両端に丸いタイプが1個ずつ、そしてナビの左右にルーバータイプが1個ずつの、合計4個あります。

 もし市販のアクセサリーでドリンクホルダーを増やしたい場合や、スマホホルダーを付けたい場合などには、このルーバータイプを活用すれば可能でしょう。

 エアコンのスイッチはシフトレバーの隣にまとめられており、デジタル画面に温度や風量、風の向きなどが分かりやすく表示されています。これなら夜間の運転中でも認識しやすいと感じました。

 ちなみにエアコンはトップグレードのみオート(プッシュ式)で、それ以外はマニュアル(ダイヤル式)になります。リヤヒーターダクトは4WD車のみ全グレードに標準装備です。

 ドリンクホルダーは運転席と助手席に1つずつ、小物入れとしても使えるカップタイプがエアコン吹き出し口の前に備わります。ちょうどエアコンの風が当たる構造になっているので、夏や冬には適温を保ってくれる工夫が感じられます。

 またインパネには、センターから助手席にかけて横長に溝を掘った形のインパネロングアッパートレイがあるので、お財布やスマホ、サングラスやボールペンといった小物の収納が可能。

 カーブを曲がったときに小物が滑っていかないよう、真ん中に低い仕切りがあるのも嬉しい配慮です。ただしUSBソケットの設定がないので、もしスマホなどを充電する際にはアクセサリーソケット(12V)からの変換アクセサリーが必要です。

 さらにセンターコンソールの下のフロアには、ボックスティッシュがすっぽりと収まるセンターフロアトレイがあります。

 ティッシュを置いた下にもスマホなどの薄い小物が収納できる空間があり、ティッシュを置かなければメイクポーチなどを置くスペースとしてもピッタリでしょう。

 助手席側にはショッピングフックがあり、グローブボックスも小さめながら手帳やポーチなどが入ります。

 ドアポケットは薄いのでペットボトルは入りませんが、地図やガイドブックなどの収納に便利。

 なんとサイドブレーキの下にもトレイらしきものがあり、ここにも小物を置くことができます。これでもまだ荷物置き場が足りないという人には、ディーラーオプションで「助手席シートアンダートレイ」をつけることも可能です。

さて、では後席はどのようになっているのでしょうか。

 まず驚くのは、足元も頭上も広いこと。着座位置はちょっと低めですが、足を組んでもまだ余裕があり、頭上にもゆとりがあります。

 リアシートには前後スライド機構はなく、ヘッドレストも上位2グレードのみ標準装備。その他のグレードには、1万1000円のオプションで購入できます。

 またセンターアームレストは装備されませんが、ドアポケットにはペットボトルやちょっとした小物が収納できるポケットがあり、コンパクトな外観から想像した以上に居心地がいいと感じます。

 上位3グレードなら、パワーウインドウが標準装備。天井の格納式アシストグリップは助手席に全車標準装備ですが、後席の分は全車オプションとなっています。

 そしてラゲッジルームですが、バックドアを開けると深さのある長方形のスペースが現れます。普段の買い物で使うエコバッグやマザーズバッグ程度なら十分といったスペースで、横にすれば機内持込サイズのスーツケースも入る広さが確保されています。

 また、ラゲッジアンダーボックスは全車標準装備となり、細々した物の収納に便利です。

 これでも入らないような大きな荷物を積む際には、後席を一体式で前に倒すことができますが、ダイブダウン構造ではないのでやや傾斜がついています。

 これをもっと使いやすくしたい時には、大きな荷物が積みやすくなる「ビジネスデッキボード」がベースグレードに標準装備。そのほかのグレードではディーラーオプションで追加することができます。

 こうして見てくると、ミライースは「余計なモノは要らないからとにかく初期費用を抑えたい」人にピッタリなグレードと、最小回転半径4.4mの小回り性能や全高の低さに魅力を感じるけど「それなりに装備は充実している方が嬉しい」という乗用車としての質を求める人にピッタリなグレードをしっかり揃えている印象。

 新車が99万2200円(消費税込)から購入可能で、小さくても走りの基本性能が高く、実用性をしっかり確保したミライースは、まさに「軽の中の軽」と呼べる偉大なるベーシックカーでした。

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