電動工具での事故に注意呼びかけ 工具に指を巻き込まれるなど 40代男性が8割超(2025年4月23日)
電動のこぎりや丸のこなど木材や金属を切断する際に使う電動工具による事故について注意が呼び掛けられています。
国民生活センターは2019年4月から今年1月までに電動工具の事故が186件寄せられていると発表しました。そのうち8割以上が40歳以上の男性でした。
加工する材料を手で支えようとした時に工具に指が巻き込まれてけがをした事故や工具が進行方向と逆跳ね側に跳ね返り、右足を骨折した事故などがあったということです。
国民生活センターは動作中は工具に手を近付けないことや加工する材料は適切に固定すること、基本的には素手で作業し、軍手は手袋として使わないなどの注意を呼び掛けています。
「破片が鼻の付け根貫通」も… DIY人気で電動工具の事故増加 約8割が40歳以上の男性 国民生活センター|TBS NEWS DIG
ゴールデンウイークに自分でものをつくる、いわゆるDIYにチャレンジしようという人は注意が必要です。国民生活センターは、電動工具について、この5年あまりで200件近くの事故の情報が寄せられたと発表しました。
これは円盤状の砥石を回転させて、材料を切ったり磨いたりするディスクグラインダと呼ばれる工具。砥石がひび割れていたため、破片が勢いよくはじき出されてしまいました。
国民生活センターによりますと、過去にはこうしたトラブルで、鼻の付け根を貫通する事故もあったということです。
ほかにも、丸ノコを使っている時に指を切断したり、回転する刃が材料にはさまるなどしてはね返って足に当たったりするなど、この5年あまりで186件の事故の情報が寄せられたということです。けがをした人のうち、およそ8割は40歳以上の男性でした。
国民生活センターは、最近はレンタルサービスもあり電動工具が身近になっている反面、事故の危険性があるとして、使用前には工具に異常がないか確認するとともに、適切な保護具をつけるように注意を呼びかけています。
“電動工具で指切断”などの事故が5年10カ月で186件、約8割は40歳以上の男性 DIY人気続くなか…電動のこぎりなどの取り扱い・服装などに注意 国民生活センター
DIYの人気が続くなか、丸のこや電動のこぎり・チェーンソーといった電動工具による事故の情報が、2019年4月からの5年10カ月間で186件寄せられたと国民生活センターが発表した。
近年ではホームセンターなどで電動工具をレンタルできるサービスもあり、身近になったことで事故に遭う危険性が潜んでいると考えられる。
寄せられた事故情報のうち、多くは手や腕の“刺し傷・切り傷・裂傷”と“切断”の事故で、中には指の切断、骨折、腱断裂といった重篤な事例も見られた。けがをした約8割は40歳以上の男性だという。
また国民生活センターは、電動工具の使用方法や加工する材料の固定方法を間違えると、刃が材料に挟まれるなどして電動工具や急に跳ね返ったり、材料が暴れてしまったりする「キックバック」が生じ、電動工具本体や刃が使用者に向かって跳ね返ってくる危険性もあるとして、注意を呼びかけた。
作業中の服装にも注意
電動工具を使用する際は適切な“保護具”も重要だ。袖締まりのよい長袖・長ズボンを着用した上で、保護めがね(安全めがね)を必ず着用するほか、ヘルメットや顔全体を保護するフェイスシールドも有効だとしている。
また、軍手は繊維が巻き込まれる危険性があるため、装着はNGだ。基本的に素手で作業を行うが、作業内容に応じて手にフィットする革などの手袋・滑り止め加工がされた手袋・切り裂きに強い加工が施された手袋を装着すればいい場合もあるという。
その上で、使用する人には以下の点などに注意するよう呼びかけている。
▼使用する前に
・説明書をしっかりと読み、正しい使用方法と危険性を理解する
・適切な保護具を必ず着用する
・先端工具に異常がないか点検し、取り替え後や使用の前には試運転を行う
▼キックバックを避けるために
・加工する材料は適切に固定する
・キックバックで跳ね返る方向に立たない
・反動に備え、本体をしっかり保持する
▼使用中は
・使用中は、動作中の先端工具周辺に絶対に手を近づけない