「Switch 2」中国本土で発売されず「スイッチ2」中国の発売無期限延期、販売会社テンセントもコメント控える。どうなる厳しい政府規制

「スイッチ2」中国の発売無期限延期、販売会社テンセントもコメント控える。どうなる厳しい政府規制

2025年4月9日、ニンテンドースイッチ2の中国での発売が延期され、新たな発売日は明らかになっていないと日本経済新聞をはじめとする複数のメディアが報じました。

政府の規制の厳しい中国でのニンテンドースイッチ2の発売は見送りか

日本経済新聞では、任天堂が「中国本土でニンテンドースイッチ2の発売を当面の間見送る」ことを報告。その理由として、「2019年に現行の『ニンテンドースイッチ』を中国で発売したが政府規制で遊べるソフトが少なく販売が伸びていない。需要を見極める方針とみられる」としています。

また初代スイッチの中国での販売を担当したテンセントは、日経から「スイッチ2の販売について任天堂と協議しているか」と問われたところ、コメントを拒否したということです。

一方、海外メディアDEXERTOは「現在、中国におけるニンテンドースイッチ2の発売は何も発表されておらず、無期限延期されている」と報じました。

前記の通り、中国向け仕様のニンテンドースイッチは2019年向けに発売されていました。しかし、当時の中国ではスイッチの国外輸入品が既に出回っており、中国政府の厳しい審査を通過したゲームしか遊べない中国向け仕様が酷評を浴びています。今回のニンテンドースイッチ2についても、もしかしたらその歴史が繰り返されるのかもしれません。

「Switch 2」中国本土で発売されず 背景に厳しい販売規制か…早くも輸入版予約の動き

任天堂が4月2日に公式発表した新型ハード「Nintendo Switch 2」について、早くも国内外で盛り上がりを見せているが、中国本土では発売が見送られることがわかった。

月2日に公表されたプレスリリースによればSwitch 2は「日本、北米地域、欧州地域、豪州地域、アジア地域(中国を除く)での発売を予定しております」と言及している。中国本土での発売は現時点では予定されていないが、本土ではない香港特別行政区では日本と同じく6月5日の発売を予定している。

この発表をめぐり、ソーシャルメディアでは様々な要因が推測されているが、最も大きい影響として、中国本土におけるゲーム機販売の規制があるとの指摘が目立つ。そもそも中国では長らくコンソールゲーム機の国内販売が禁止されており、2010年代でも中国国内での展開は厳しい状況だった。

禁止令自体は2014年に解禁されたものの、2017年発売のNintendo Switchに「中国本土版」が登場したのは3年後の2019年だった。中国進出にはテンセントが国内運営に入って実現したものの、厳しいコンテンツ審査(版号取得)と未成年者の利用制限が継続していたことで、ほとんどのゲームタイトルが遊べないという結果に。

さらに昨年、テンセントは中国版Switchのオンラインサービスを2026年にかけて終了することを明らかにし、撤退の方針を伝えた。こうした状況から、今回の「中国を除く」対応が行われた可能性が指摘されている。たとえ現行機のように、今後発売されることも想定したとしても、新たな現地パートナーの連携構築を考えると相応の時間を要しそうだ。

現地のゲーマーは基本輸入。ここで「日本専用」展開が転売阻止に働く可能性

では中国国内のゲーマーはSwitch 2は買えないのか?と言われると、そうでもないようだ。先述のとおり、中国版の現行機はわずか70本程度のタイトルしかプレイできないため、ゲーマーの間では「香港版」などの海外販売品を購入する動きが長らくの間確認されている。

今回、早くもそのような動きが国内の各ECサイトで見られた。例えば京東(JD.com)では国内販売されないにも関わらず特設ページが設けられ、商品ページには「港版(香港版の意味)」との表記があり、輸入の予約販売が行われている。一部で50元〜500元のデポジット方式での予約も実施されている。

これらの出品者はおそらく香港などから輸入するものとみられ、なかには「日版(日本版の意味)」という選択肢も確認できる。たしかに日本版は価格が香港版より2万円ほど安価ではあるが、既報の通り日本国内専用、日本語専用。仮に購入したとしてもシステムUIの言語変更はできないため、中国本土への転売阻止に有利に働くかもしれない。

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