【日本の職人技】HARIOが「演奏が可能なガラス製バイオリン」でギネス世界記録を達成→「どんな音色なんだろう?」「職人さんの手仕事ってすごい」と反響
耐熱ガラスの製造や販売を行うHARIO(東京都中央区)は4月8日、同社が製作を手掛けた「演奏可能なガラスバイオリン」が、ギネス世界記録の認定を受けたと発表しました。 ガラスで作られた美しいフォルムと実際に演奏できるという衝撃に、SNSでは「美しいバイオリン」「弾いてみたい」などと反響が寄せられています。
ギネス世界記録の投稿が話題に
プレスリリースによると、今回のバイオリンは2025年3月19日に「演奏が可能な初のガラスのバイオリン」として認定を受けたそうです。
ギネス世界記録の公式X(旧Twitter)アカウントは4月9日、記録達成に関する正式発表を投稿。「記録達成、本当におめでとうございます」と祝福のコメントを添えました。この投稿には、2万件を超える「いいね」が集まっています。
世界初の演奏できるガラスバイオリンにSNSでは、
「クリスタルのような…素敵ですね!」
「肩に乗せたら重いだろうなぁ…」
「どんな音色なんだろう?」
「職人さんの手仕事ってすごい」
「魔法で作ったようなバイオリン」
など、実際に弾いてみたいというコメントや記録達成を喜ぶ人々からの反響が寄せられています。
2003年に製造された世界初のガラス製バイオリン
HARIOの公式サイトによると、認定を受けたガラスバイオリンの正式名称は「玻璃王(はりお)バイオリン」と呼ぶそうです。
玻璃王バイオリンは2003年に製作が行われ、試作段階で20本成形、最終的に完成したのが2本だったとのこと。1本は、バイオリニストの川井郁子さんが演奏活動に活用、もう1本はHARIO本社で保管されているそうです。
玻璃王バイオリンは、ボディが「手吹き成形技法」で作られています。通常の手吹きガラスは球体成形が基本で、バイオリン特有の複雑な曲線とディテールが一般的な技術では再現できないそうです。 また、演奏可能な楽器としての機能を実現するためには、ガラスの肉厚をできるだけ薄く、かつ均一に仕上げる高度な加工技術が要求されるとのこと。
ガラス製のバイオリンは、手吹き(停止吹き)の技術を持つ熟練の職人が試行錯誤した結果であり、さらに加工・グラビール加飾・ペインティングといった各分野の達人の手が加わって完成した「職人技の結晶」といえるものだと説明されています。
なお、HARIOではギネス世界記録の認定を記念して、ガラスバイオリンを550万円(一丁限定)で販売すると発表しています。こちらは、申し込みが複数あった場合は抽選となるそうです。