任天堂スイッチ2:何が「発表されなかった」か?任天堂スイッチ2、転売ヤー撃退へ「賢い解決策」導入--日本専用のハード、初代を50時間プレイ必須

任天堂スイッチ2:何が「発表されなかった」か?

4月2日に配信された「Nintendo Direct」では、新製品「Nintendo Switch 2」に関する多くの新情報が公開されただけでなく、期待できる新作ゲームに関する詳細もいろいろと明らかになった。オープンワールド型の新しい「マリオカート ワールド」や、Switch独占となるフロム・ソフトウェアの新作「The Duskbloods」など、わくわくする発表が盛りだくさんだった。しかし1時間にわたる配信の中で任天堂が触れなかったことも多く、疑問が残った。

 任天堂が今回明かさなかった主なポイントは以下の通りだ。

新作の「スーパーマリオ」がなかった

 2017年に発売された「スーパーマリオ オデッセイ」は、カラフルなオープンワールドや帽子を投げる斬新なゲームプレイでファンや評論家から高く評価された。初代Switchのローンチタイトルではなかったが、約6カ月しか置かずに登場した。

 任天堂は今回、発売予定の「ドンキーコング バナンザ」のゲームプレイを披露したものの、新たなメインタイトルのスーパーマリオはなかった。もちろん、マリオは任天堂が多くの力を注いだであろう新作「マリオカート ワールド」の映像にしっかり登場していたが、「オデッセイ」のような楽しいゲームプレイを待ち望んでいるわれわれファンには少し物足りなかった。

新作の「ゼルダの伝説」がなかった

 「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」は2023年にリリースされたばかりで、新たなメインシリーズをすぐに出すのは難しいかもしれない。しかし「ティアーズ オブ ザ キングダム」はマップやゲームエンジンの多くを「ブレス オブ ザ ワイルド」と共有していたため、完全新作というよりは「ブレス オブ ザ ワイルドの1.5作目」という印象があった。だからこそ、新しいゼルダ作品の予告映像くらいはあるだろうと期待していた。

 しかし、今回お披露目されたのはSwitch 2用に最適化された「ブレス オブ ザ ワイルド」と「ティアーズ オブ ザ キングダム」、そして「ゼルダ無双 封印戦記」だけだった。

新作の「どうぶつの森」がなかった

 「あつまれ どうぶつの森」は2020年3月の発売直後から世界的な大ヒットとなった。おそらくその理由の大部分はパンデミックによる在宅需要だ。多くの人が外出を控えてSwitchを手にし、あの穏やかな島での生活を楽しんだ。Statistaによると発売初月のダウンロード販売数はコンソールゲーム史上最高を記録し、2024年11月時点で4600万本を超える販売を達成している。

 これほど大きな数字を叩き出した以上、任天堂がすぐに新作を出さず、この成功をもう少し引っ張りたいと考えるのも不思議ではない。実際、「とびだせ どうぶつの森」から「あつまれ どうぶつの森」まで8年空いていたことを考えると、次回作は2028年あたりになるかもしれない。

一部の本体スペック情報がなかった

 任天堂は新型コンソール内部の詳細については多くを語らなかった。7.9インチ、1080pのディスプレイや256GBの内部ストレージには言及したが、肝心のゲームを動かすプロセッサーやRAMについては語らなかった(編集部注:その後、公式サイトでNVIDIA製カスタムプロセッサーを搭載することを明らかにしている)。初代SwitchはNVIDIAのカスタムプロセッサーと4GBのDDR4 RAMを搭載しており、「ティアーズ オブ ザ キングダム」のような最近のゲームでは性能不足が感じられたのも事実だ。Switch 2は4K/60fpsでのゲームプレイが可能とされているので、プロセッサーやGPU、RAMなどが大幅に強化されているのは間違いない。おそらくオクタコアのチップと高速なDDR5のRAMが採用されているのではないだろうか。

本体やJoy-Conのカラーバリエーションがなかった

 Nintendo Switchは「Xbox」や「PlayStation」などの競合機と比べてポップでファミリー向けのデザインを持ち味としてきた。初期の青と赤のJoy-Conは象徴的な組み合わせとなり、さまざまな色の公式Joy-Conも発売された。「Switch Lite」にも複数のカラーオプションが用意された。

 しかし今回のSwitch 2は、よりシックな方向に寄っているようだ。本体はほぼ黒一色で、スティック周りやJoy-Conを取り外した部分にわずかな色が見える程度。新型の「Switch 2 Pro」コントローラーも、初代同様ブラックを基調としている。今後、ゲームのデザインをあしらった特別モデルや、より色鮮やかなバージョンが登場する可能性は高いが、発売初日に手に入るのは落ち着いた色合いのモデルだけになりそうだ。4月2日に配信された「Nintendo Direct」では、新製品「Nintendo Switch 2」に関する多くの新情報が公開されただけでなく、期待できる新作ゲームに関する詳細もいろいろと明らかになった。オープンワールド型の新しい「マリオカート ワールド」や、Switch独占となるフロム・ソフトウェアの新作「The Duskbloods」など、わくわくする発表が盛りだくさんだった。しかし1時間にわたる配信の中で任天堂が触れなかったことも多く、疑問が残った。

 任天堂が今回明かさなかった主なポイントは以下の通りだ。

新作の「スーパーマリオ」がなかった

 2017年に発売された「スーパーマリオ オデッセイ」は、カラフルなオープンワールドや帽子を投げる斬新なゲームプレイでファンや評論家から高く評価された。初代Switchのローンチタイトルではなかったが、約6カ月しか置かずに登場した。

 任天堂は今回、発売予定の「ドンキーコング バナンザ」のゲームプレイを披露したものの、新たなメインタイトルのスーパーマリオはなかった。もちろん、マリオは任天堂が多くの力を注いだであろう新作「マリオカート ワールド」の映像にしっかり登場していたが、「オデッセイ」のような楽しいゲームプレイを待ち望んでいるわれわれファンには少し物足りなかった。

新作の「ゼルダの伝説」がなかった

 「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」は2023年にリリースされたばかりで、新たなメインシリーズをすぐに出すのは難しいかもしれない。しかし「ティアーズ オブ ザ キングダム」はマップやゲームエンジンの多くを「ブレス オブ ザ ワイルド」と共有していたため、完全新作というよりは「ブレス オブ ザ ワイルドの1.5作目」という印象があった。だからこそ、新しいゼルダ作品の予告映像くらいはあるだろうと期待していた。

 しかし、今回お披露目されたのはSwitch 2用に最適化された「ブレス オブ ザ ワイルド」と「ティアーズ オブ ザ キングダム」、そして「ゼルダ無双 封印戦記」だけだった。

新作の「どうぶつの森」がなかった

 「あつまれ どうぶつの森」は2020年3月の発売直後から世界的な大ヒットとなった。おそらくその理由の大部分はパンデミックによる在宅需要だ。多くの人が外出を控えてSwitchを手にし、あの穏やかな島での生活を楽しんだ。Statistaによると発売初月のダウンロード販売数はコンソールゲーム史上最高を記録し、2024年11月時点で4600万本を超える販売を達成している。

 これほど大きな数字を叩き出した以上、任天堂がすぐに新作を出さず、この成功をもう少し引っ張りたいと考えるのも不思議ではない。実際、「とびだせ どうぶつの森」から「あつまれ どうぶつの森」まで8年空いていたことを考えると、次回作は2028年あたりになるかもしれない。

一部の本体スペック情報がなかった

 任天堂は新型コンソール内部の詳細については多くを語らなかった。7.9インチ、1080pのディスプレイや256GBの内部ストレージには言及したが、肝心のゲームを動かすプロセッサーやRAMについては語らなかった(編集部注:その後、公式サイトでNVIDIA製カスタムプロセッサーを搭載することを明らかにしている)。初代SwitchはNVIDIAのカスタムプロセッサーと4GBのDDR4 RAMを搭載しており、「ティアーズ オブ ザ キングダム」のような最近のゲームでは性能不足が感じられたのも事実だ。Switch 2は4K/60fpsでのゲームプレイが可能とされているので、プロセッサーやGPU、RAMなどが大幅に強化されているのは間違いない。おそらくオクタコアのチップと高速なDDR5のRAMが採用されているのではないだろうか。

本体やJoy-Conのカラーバリエーションがなかった

 Nintendo Switchは「Xbox」や「PlayStation」などの競合機と比べてポップでファミリー向けのデザインを持ち味としてきた。初期の青と赤のJoy-Conは象徴的な組み合わせとなり、さまざまな色の公式Joy-Conも発売された。「Switch Lite」にも複数のカラーオプションが用意された。

 しかし今回のSwitch 2は、よりシックな方向に寄っているようだ。本体はほぼ黒一色で、スティック周りやJoy-Conを取り外した部分にわずかな色が見える程度。新型の「Switch 2 Pro」コントローラーも、初代同様ブラックを基調としている。今後、ゲームのデザインをあしらった特別モデルや、より色鮮やかなバージョンが登場する可能性は高いが、発売初日に手に入るのは落ち着いた色合いのモデルだけになりそうだ。

任天堂スイッチ2、転売ヤー撃退へ「賢い解決策」導入--日本専用のハード、初代を50時間プレイ必須

任天堂は6月5日に発売する「Nitendo Switch 2」(スイッチ2)で、転売行為を防止する新しいルールを設けた。これは一般ユーザーには朗報で、転売ヤーにとっては悪夢となりそうだ。

 まず、スイッチ2には「日本語・国内専用版」と「多言語対応版」の2モデルを用意した。価格は前者が4万9980円で、後者が6万9980円だ。これによって、転売ヤーが価格の安い日本でスイッチ2を買い占め、海外で転売するという「サヤ取り」を防止できる。

 日本語・国内専用版は、本体の言語設定が日本語のみとなり、連携できるニンテンドーアカウントも、国と地域の設定を日本として作成したものに限られるが、その分価格を抑えている。

●「賢い解決策」との評価も

 さらに、米CNETが「賢い解決策」と評したのは、購入ルールだ。スイッチ2本体は4月24日以降、抽選販売を実施するが、日本では下記条件に当てはまるユーザーではないと応募できない。

 ・2025年2月28日時点で、初代Switchソフトのプレイ時間が50時間以上であること(体験版、無料ソフトのプレイ時間は除く)

 ・応募時点でNintendo Switch Onlineに累積1年以上の加入期間があり、応募時にも加入していること

 ・ニンテンドーアカウントの「国/地域」設定が「日本」の人のみが応募・購入可能

 ・ファミリープラン加入の場合は、利用券の購入者が上記条件を満たす必要

 累計50時間以上のプレイ時間が必要とのことで、最初のSwitch 2を手にできるのは真のファンだけになる。 他の販売店でも予約購入は可能だろうが、任天堂としては転売屋を追い払う姿勢を明確に示した格好だ。

🍎たったひとつの真実見抜く、見た目は大人、頭脳は子供、その名は名馬鹿ヒカル!🍏