トランプ大統領、EUとカナダが「報復」なら大規模な関税を課すと警告
ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は、欧州連合(EU)とカナダが協力して米国に「経済的損害を与えた」場合、EUとカナダに対してより大規模な輸入関税を課すと脅した。
「EUがカナダと協力して米国に経済的損害を与えようとするならば、それぞれにとってこれまでで最高の友人を守るために、現在計画されているよりもはるかに大規模な関税が課されるだろう!」とトランプ氏は26日深夜、トゥルース・ソーシャル(Truth Social)の投稿で述べた。
だが、金融市場は新たな脅威のあとでも安定しており、ビットコイン(BTC)は8万8000ドルを下回って停滞している。ドイツのDAX先物は0.3%下落し、ウォール街の先物は横ばいからプラスで取引された。
市場の耐久力はおそらく、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル(Jerome Powell)議長が最近、関税によるインフレ圧力は一時的なものである可能性を示唆したことに起因している。
EUとカナダが報復なら「大規模な関税」 自動車関税巡りトランプ氏
トランプ米大統領は27日、25%の自動車関税に欧州連合(EU)とカナダが報復措置をとった場合、計画よりはるかに高率の関税で応酬すると脅迫した。自らが運営するSNS(ネット交流サービス)に投稿した。
トランプ氏は「もしEUがカナダと協力して米国に経済的打撃を与えるのであれば、現在計画されているよりはるかに大規模な関税が課されることになるだろう!」と投稿した。
トランプ氏は26日、EU加盟国やカナダを含む全ての国からの自動車と自動車部品に25%の関税を課すと表明。全ての国に対する鉄鋼・アルミニウムへの25%関税も12日に発動しており、EUとカナダは米国への報復措置の検討を表明している。