ChatGPTのジブリ風画像に著作権問題浮上!アルトマン氏「ジブリ風」の自画像、人気アニメ風の生成画像がSNSで流行…著作権侵害につながる恐れも

チャットGPTのアルトマン氏「ジブリ風」の自画像、人気アニメ風の生成画像がSNSで流行…著作権侵害につながる恐れも

米オープンAIが25日に発表した対話型AI(人工知能)サービス「チャットGPT」の新たな画像生成機能を使い、スタジオジブリや著名漫画家の作風に似た画像を生成することが流行している。著作権侵害につながる恐れもある。

 新機能発表後、チャットGPTに自分の写真などを読み込ませ、好みの画風に加工させた画像をX(旧ツイッター)などのSNSに投稿する事例が増えている。ジブリのほか、「ドラえもん」の藤子・F・不二雄さんや、「ドラゴンボール」の鳥山明さんの作風に似た画像もある。

 オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は26日までに、Xのプロフィル画像をジブリ風の自画像に変更した。

 チャットGPTで生成された画像には、AIで生成されたことを示す「電子透かし」が埋め込まれているが、画像に「AI製」と明記されてはいない。

 オープンAIに対し、著作権侵害の可能性について問い合わせたが、回答は得られていない。

ChatGPTのジブリ風画像に著作権問題浮上

米新興企業オープンAIの生成AI(人工知能)「ChatGPT」が公開した最新の画像生成機能によって、日本のアニメーション制作会社スタジオジブリ風の画像を使ったミームがインターネット上で急増している。さらに、OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)自身がX(旧ツイッター)のプロフィール画像をジブリ風に変更したことで、著作権侵害の疑いに注目を集める結果となっている。

ChatGPTの最新の画像生成機能が26日に公開されて以来、インターネット上ではスタジオジブリ風に表現されたイーロン・マスク氏やドナルド・トランプ米大統領の肖像、ハリウッド映画「ロード・オブ・ザ・リング」、あるいは2001年米同時多発攻撃を再現したAI生成画像などが急速に拡散している。

27日には米ホワイトハウスもこの流れに加わり、移民当局の職員に手錠をかけられ、泣きながら国外退去させられる容疑者を描いたジブリ風画像をXに投稿した。

画像生成機能は当初は無料提供を予定していたが、アルトマン氏によると、予想外に大きな成功を収めたため当面、有料ユーザーのみに限定されることになった。

このトレンドによって再び注目されているのが、スタジオジブリの創設者、宮崎駿監督の2016年の動画だ。この動画で宮崎監督は、スタッフによるAIデモンストレーションに対し、「僕はこれを自分たちの仕事につなげたいとは全然思いません。極めて何か生命に対する侮辱を感じます」と激怒している。

OpenAIは、米紙ニューヨーク・タイムズやアーティスト、ミュージシャン、出版社などからの著作権侵害訴訟の嵐に直面している。

生成AIでジブリ風画像が流行 SNSで投稿相次ぐ、権利懸念も

米オープンAIの対話型生成人工知能(AI)「チャットGPT」の新機能を使った、スタジオジブリのアニメに似た画像の生成が流行している。オープンAIのアルトマン最高経営責任者(CEO)もX(旧ツイッター)のプロフィル画像をジブリ風の絵に変えており、交流サイト(SNS)上にはこうした生成画像の投稿が相次いでいるが、著作権上の懸念も指摘されている。

 オープンAIは25日、チャットGPTの新たな画像生成機能を発表。作風を指示して画像を加工することが可能になり、トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談や、映画「スター・ウォーズ」の悪役ダース・ベイダーをジブリ風に描いた画像などがSNS上にあふれた。

 一部米メディアは、新機能によって「著作権が保護された作品のスタイルをこれまで以上に容易に再生産できるようになった」と指摘。一方で、法的に「グレーゾーン」にあるとの知的財産専門家の声も紹介し、著作権上の問題が生じかねないとの見方を伝えた。

チャットGPTの新機能で生成した「ジブリ風」画像がSNSで流行 著作権侵害の懸念も

アメリカのオープンAIが発表したチャットGPTの新たな画像生成機能を使い、スタジオジブリの作風に似せた画像を生成し、SNSに投稿することが流行しています。ただ、著作権上の懸念も指摘されています。

オープンAIは25日、チャットGPTで画像を生成できる新たな機能を有料サービスの利用者向けに提供することを発表しました。

新たな機能では画像をアップロードしたうえで、「スタジオジブリ風」などと、作風を指示して画像を生成することが可能になります。

SNS上には、アメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談や、トランプ大統領が去年、銃撃を受けた直後の様子をスタジオジブリの作風に似せて生成したものが投稿されています。

オープンAIのサム・アルトマンCEOも、SNS上で自身のプロフィール写真を「ジブリ風」のものに変えています。

こうしたなか、アメリカメディアからは、オープンAIがスタジオジブリの作品をAIに学習させているのではないかとの指摘が出ていて、今後、著作権問題に発展するおそれもあります。

🍎たったひとつの真実見抜く、見た目は大人、頭脳は子供、その名は名馬鹿ヒカル!🍏

ChatGPTの画像生成、GPU過負荷で利用を制限--「ジブリ風」が人気

 OpenAIが「ChatGPT」で提供開始した新たなAI画像生成機能が大きな人気を集めており、最高経営責任者(CEO)のSam Altman氏は「GPUが溶けている」とソーシャルメディア「X」に投稿した。

 もちろん、OpenAIのGPUやサーバーが実際に溶けているわけではないだろうが、需要が高まれば消費電力が増えて熱くなり、リクエスト処理が遅くなることがある。Altman氏は、リクエストの急増に対処するために「効率化を進める間、一時的にレート制限を導入する」「ChatGPTの無料プランでは、まもなく1日に3回の生成が可能になる」と述べた。

 これは画像生成では珍しいことではなく、通常は有料プランにアップグレードすると、より高速で安定した生成が保証されることが多い。ディズニーのファストパスで行列を回避するのと似たようなものだ。この新機能がリリースされた時点では、特に制限は設けられていなかった。

 ChatGPTの新しい画像生成機能が使えるようになってから数時間しか経たないうちに、あるトレンドが生まれ、多くのユーザーがスタジオジブリ風の画像を生成している。Altman氏自身もXのプロフィール画像をジブリ風に変えた。ただし、クリエイターとAI企業の間の緊張は高まり続けている。Blood in the MachineのテクノロジーライターであるBrian Merchant氏が指摘するように、スタジオジブリ創設者の宮崎駿氏があるAI映像について「生命に対する侮辱を感じる」と語ったことを考えると、OpenAIがこのスタイルを取り入れるのは興味深い選択だと言える。

ChatGPTの新しい画像生成機能を使う方法

メインページで「検索」や「Deep Research」の横にある三点リーダーをクリックし、「画像を作成する」を選ぶ。

編集するには、チャットバーに指示を入力して送信する。

生成した画像を利用するには、右上にある下向き矢印をクリックしてファイルをダウンロードする。

 筆者が簡単に試した限りでは、一次情報源へのURLなどを提示して「これを参考にして」と指示すると、正確な情報が使われる可能性が高いようだ。

ChatGPTの画像生成、人気でGPUが悲鳴 無料は1日3回に制限

OpenAIのサム・アルトマンCEOは、3月26日(日本時間)から提供を開始したChatGPTの画像生成機能「4o Image Generation」について、生成処理が予想以上に増大しているとして、一時的に利用を制限すると明らかにした。

同氏はXにて「GPUが溶けている」(our GPUs are melting)と例え、負荷がかかり過ぎていることを報告。プログラムの最適化を進める間、一時的にレート制限を導入する。これにより、ChatGPTの無料プランでは、画像生成が1日3回までに制限される。

it's super fun seeing people love images in chatgpt.

but our GPUs are melting.

we are going to temporarily introduce some rate limits while we work on making it more efficient. hopefully won't be long!

chatgpt free tier will get 3 generations per day soon.

— Sam Altman (@sama) March 27, 2025

ChatGPTに頼りすぎると自分を見失う?…MITメディアラボとOpenAIによる調査が示す懸念(海外)

良いことも過ぎれば害となる。これはChatGPTにも当てはまるようだ。OpenAIとMITの研究がそれを示している。アドバイスや説明、アイデアなど、一般的な用途での依存が進むと、依存症を引き起こす可能性があるという。この研究は、ChatGPTの頻繁な使用が「自分の決定に対する自主性と自信の喪失」に繋がるかもしれないと指摘している。

19世紀後半にイギリスの首相を務めたベンジャミン・ディズレーリ(Benjamin Disraeli)は、「節度を保つこと」の重要性を訴えた人物として知られ、それこそが「人間の哲学と神の哲学が交わる中心にある」と述べたとされている。

政治と文学に大きな功績を残したディズレーリは、AIがいかにして世界を形作るのかを予測していなかっただろう。しかし、彼はその意味合いを現代人の誰よりもよく理解していたのかもしれない。

MITメディアラボはOpenAIと共同で、ChatGPTの使用方法に関して約1000人を対象に、4週間にわたって調査を実施した。2025年3月21日に発表された結果報告によると、このテクノロジーを過剰に使用する人は、自己認識に悪影響が及ぼされる可能性があることが明らかになった。

ChatGPTの典型的な利用パターンとして、アドバイスの取得、概念説明の要求、アイデア創出やブレインストーミングの手助けといったことが挙げられる。これらの非個人的な会話のためにChatGPTを過剰に利用するユーザーは、感情的な依存傾向が強まる可能性が確認された。

また、これらのユーザーは「問題のある利用」に陥りやすい傾向も見られた。研究者はこれを「身体的・心理社会的なウェルビーイング(満たされた状態)に否定的な結果をもたらす、中毒的な行動や強迫的な使用」と定義した。

さらに、こうしたユーザーははじめからChatGPTを「友人」と見なし、高い信頼を寄せ、自身の感情がChatGPTに影響を与えたり心配をかけたりすると感じていた。

報告書の執筆者らは、今後の研究課題として「これが『認知的依存』を招く可能性があるかどうか」を挙げた。つまり、ユーザーが感情的なサポート以上に意思決定や問題解決においてAIシステムへの依存を強め、最終的に自己決定力や判断への自信を失うプロセスの検証が必要だという。

AI研究者の間で繰り返し主張されるのは「このテクノロジーは人間を代替するのではなく、能力を拡張するものである」という見解だ。

Hugging Faceの応用政策研究者アビジット・ゴシュ(Avijit Ghosh)は以前Bussines Insiderにこう語っていた。

「自動化とは、自律性と同義ではない。反復的なタスクは自動化されつつあるが、完全自律型のAI労働力という構想は、せいぜい推測の域を出ていない」

🍎たったひとつの真実見抜く、見た目は大人、頭脳は子供、その名は名馬鹿ヒカル!🍏

ジブリ風”画像がアメリカで投稿急増 投稿した“最初の男性”「世界中に純粋な幸福感が広がっていた。魔法のようだった」

アメリカのオープンAIが開発した対話型AI「チャットGPT」の最新機能を使い、写真を「スタジオ・ジブリ」の作風に変換してSNSに投稿する動きがアメリカで急増しています。

最初に「ジブリ化画像」を投稿したという男性の話を聞きました。

ワシントン州シアトル在住のソフトウェア・エンジニアのグラント・スラットンさんが25日午後、Xに投稿した「ジブリ化画像」の閲覧回数は3000万回を超えています。

同じ日に利用可能となった「チャットGPT」の最新機能を使い、ビーチで妻と飼い犬と一緒に撮った写真はまたたく間に「ジブリ化」できたといいます。

ーーー投稿の経緯を教えて

(最新機能が)発表されてすぐ写真を1枚アップロードして、これを「スタジオジブリ風に変換して」と入力した。そうしたら素晴らしいものができて投稿したんだ。

妻がとても喜んだので、投稿の際「世の夫のみなさん、奥さんと家族が映った写真をジブリ化して、奥さんに送ってあげて!そうすればとても喜ぶよ」と書いた。

妻を喜ばすのが最初の発想だったが、多くの人が同じように感じたようだね。

ーーー反響についてはどう思う?

私の知る限り、ネット上で最も『ハッピー』な反響だったと思う。

ネットは一般的に、特にツイッター(X)上ではとてもネガティブなものが多い。でも最初の24時間の間だけは、みんながハッピーな感じだった。

みんな結婚式や子供やペットの写真を投稿してね。誰も政治や、ニュースについて話していなかった。世界中に純粋な『幸福感』が広がっていた。魔法のようだったよ。

ーーーなぜ「ジブリ」を選んだ?

宮崎駿監督のマジックは、他の多くのクリエイターが捉えられない「感情」を捉えているところだと思う。例えば、結婚式とか子供の誕生日とかの写真は「現実」を捉えているが「本当の感情」を捉え切れない。宮﨑監督のスタイルは、それを本当に引き出すんだ。

ーーー投稿した家族写真とジブリ化画像が2日間にわたり拡散し続けているが?

ウソみたいな感じだ。何千万人もの人が私の家族を見ているというのはとても奇妙な感覚だが、ほとんどの人が写真ではなくジブリ化した絵の方を見ている。彼らは写真を1秒間見て、次にジブリ化した絵を10秒間見ている。

注目はそっちだから、悪い気はしないよ。

ーーー一方で、ホワイトハウスが「不法移民を逮捕した」とする場面を「ジブリ化」して投稿したが?

20分前にそれを見たが、悲しい。

きょうにかけてジブリを非常に悪い画像に利用するネガティブな人たちが増え始めた。とても悲しく残念なことだが、それがテクノロジーというものの力でもある。ポジティブな面がネガティブな面を上回っていると思うが、とても残念だ。

ーーー著作権の問題についてはどう思う?

特に金もうけの目的でなければ、著作権の問題は生じないと思う。例えば、この絵を家の壁に飾るだけなら、誰も傷つくことはない。見るたびに私たち夫婦は笑顔になって、スタジオジブリの映画をもっと観に行きたくなるよ!

ーーー「ジブリ化」を意味する「Ghiblify」「Ghiblification」という単語も使われているようだが、広く認知されているということ?

私が思いつきで作った言葉だが(認知されるのは)最高に幸せな作風だからだと思う。みんなが知っている、とても幸せなスタイルだから。「感情」を引き出すのにスタジオジブリに勝るものはない。

最新ChatGPTであふれる「ジブリ風」AI画像、威力示す一方で著作権問題も再燃

オープンAIが最も高度な人工知能(AI)画像ジェネレーターを公開してからわずか数日後、スタジオジブリの作品を模倣した画像がSNSにあふれた。この傾向はAIの威力とそれがもたらす著作権上の懸念を示している。

25日に公開された「GPT―4o」の最新アップデートでは、テキスト解釈の正確性が向上し、より詳細で複雑なプロンプトに従う機能など実用的な進化が数多く盛り込まれている。ただ、オープンAIのウェブサイトの記事によると、このアップデートは「さまざまな画像スタイル」で長時間訓練されており、「サウスパーク」から古典的なクレイアニメまで人気のアニメをほうふつとさせる静止画や動画を生成してユーザーを驚かせている。

しかし、X(旧ツイッター)とインスタグラムではある作風がすぐにあふれかえった。「ChatGPT(チャットGPT)」(およびオープンAIのテキスト動画変換サービス「Sora」)のユーザーが「千と千尋の神隠し」や「ハウルの動く城」などの作品で人気のジブリスタジオの作品を模倣し始めたのだ。

中にはポップカルチャーや政治のシーンをジブリの作風で再現したものもある。「ロード・オブ・ザ・リング」の予告編のリメイクや「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」の場面、トランプ米大統領とバンス副大統領がウクライナのゼレンスキー大統領とホワイトハウスで口論となった会談シーンなどだ。

特に拡散された投稿のいくつかが人気のミームにジブリ風のひねりを加えたものだったことに驚きはない。例えば、「distracted boyfriend(気を取られた彼氏)」や「bro explaining(説明する男友達)」(記事冒頭の画像)といったミーム、俳優ベン・アフレック氏が喫煙している悪名高い画像などだ。ほかにもXではイーロン・マスク氏がカトラリーで遊んでいる様子を描いた画像も話題になった。これはニュージャージー州でトランプ氏が主催した夕食会でマスク氏が指でスプーンのバランスを取っている様子を捉えた最近の動画に基づいている。

一方で、スタジオジブリの共同創設者である宮崎駿監督がAI生成アートを「生命に対する侮辱」と表現した2016年の動画も広く共有されている。宮崎氏は、フレームごとに丹念に作り込まれた手書きのアニメーションで知られている。

同氏はこの動画の中で、テキストのプロンプトを使用して生成されたモンスターキャラクターの動画について「極めて不愉快」と述べたうえで、「そんなに気持ち悪い物をやりたいなら勝手にやっていればいいだけで、僕はこれを自分たちの仕事とつなげたいとは全然思わない」と切り捨てた。

オープンAIのアップデートされた画像ジェネレーターは、AIとアートの役割をめぐる議論も再燃させている。数週間前には、AIアートのみを対象とした初のオークションを中止するよう競売会社クリスティーズに求める公開書簡に4000人近くが署名した。この背景には、生成デジタル作品の作成に使用されたプログラムが著作権で保護された作品で訓練され、人間のアーティストを搾取しているという懸念がある。

オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)はこの流れを軽視。Xで、「がんの治療などのために超知能を実現しようとしてきた10年」を経て、スタジオジブリの画像が自分の仕事への関心を一気に高めたと冗談を飛ばした。

ChatGPTで写真を「ジブリ化」 最新AIトレンドが生む悲しみ

OpenAIが、AIによる画像生成の「パンドラの箱」を開けてしまった。主にMidjourneyやDall-Eなどのツールでは数年前から行われていたことが、このたび「Chat GPT 4o」でも可能になったのだ。それは、写真をアップロードし、特定のアニメ作品風の画像に変換する機能だ。

X(旧ツイッター)上ではこれにより、宮崎駿が率いるスタジオジブリのアニメ映画に似せて加工した画像の投稿があふれかえった。いずれも、ジブリ作品の細かな特徴を、これまで不可能だったレベルで再現している。人々は自分の写真や、ネット上の有名なミーム画像をChatGPTに読み込ませ、ジブリ風に改変している。

特定のアーティストやアニメのファンにとって、今回のトレンドは大きな悲しみを生むものだ。制作現場へのAI導入のトレンドに絶対に乗らないスタジオやアニメーターが唯一いるとすれば、それはジブリと宮崎であろう。なので、こうした画像がAI技術の最新デモとしてネット上に拡散している現状は、非常に心が痛む。過去に宮崎自身がAIを使用したアニメーション技術のデモを見せられた際、次のように強く非難したことは有名だ。

「極めて不愉快ですよね。そんなに気持ち悪いものをやりたいなら勝手にやっていればいいだけで、僕はこれを自分たちの仕事とつなげたいとは全然思いません。極めてなにか生命に対する侮辱を感じます」

だというのに、このありさまだ。OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)でさえも、Xのプロフィル写真をジブリ風の画像に変更している。

OpenAIはすぐに、このトレンドがもたらし得る問題に気付いたのか、この機能に制限をかけたもようだ。ChatGPTで写真を「スタジオジブリ風」にしてとリクエストすると、コンテンツポリシーに反するという返答が表示されて、画像が生成できないこともある。だが、人々はさまざまな方法でこの制限を迂回している。

OpenAIがこのような画像生成・加工技術を公開したことは、技術的な意味では確かに感心する。AIが生成した画像の中にはおぞましいものも山のように存在するが、今回のレベルの技術が開発されたことに対しては、いくぶん畏敬の念を抱かざるを得ない。しかし、クリエイティブと道徳のどちらの面から考えても、これは恐ろしいことだ。AIは、あらゆるクリエイティブ分野を破壊する方向に進み続けている。

アーティストやアニメーター、作家はAIを毛嫌いするかもしれないが、AIがターゲットしているのはそうした人々ではない。標的は、スタジオジブリ風のミームを作ってネットに投稿して楽しむような人々、人間ではなくAIを使っても「十分」なクオリティが得られるとみなす人々だ。残念ながら、AIの作るコンテンツは、日に日に説得力を増している。

ジブリに限らずアニメやアート作品全般の愛好家として、私は今回のトレンドを目にし、打ちひしがれている。この流れに対抗できるという望みさえも、急速に失われているように感じる。

🍎たったひとつの真実見抜く、見た目は大人、頭脳は子供、その名は名馬鹿ヒカル!🍏

「ジブリ風画像」で物議 ChatGPTの画像生成機能、無料ユーザーにも開放

米OpenAIのサム・アルトマンCEOは3月31日(現地時間、以下同)、25日にリリースしていた「ChatGPT」の新たな画像生成機能を、無料ユーザー向けに開放したと発表した。同機能は当初、プランを問わず全ユーザーに展開するとしていたが、予想を上回る人気があったとして、26日に「無料レベルへの展開を遅らせる」と発表していた。

 新しい画像生成機能は、大規模言語モデル「GPT-4o」モデルを活用したもの。画像生成モデル「DALL・E」を使った従来の機能に比べてプロンプトへの追従性などが向上しており、SNSではそのクオリティーが話題になっていた。アルトマンCEOは27日に「GPUが溶けている」と、30日には「画像生成を控えてほしい、われわれのチームには睡眠が必要だ」と投稿しており、アクセスが集中していたとみられる。

 アルトマンCEOは当初「効率化に取り組む間、一時的にレート制限を導入する予定」として、無料ユーザー向けの新画像生成機能は「1日当たり3回」に制限されると説明していた。しかし、無料プランでの画像生成を試してみたところ、日本時間4月1日18時の時点では4回目以降の出力も可能だった。

 一方で同機能を巡っては、ジブリに似た画風の画像を容易に出力できることが物議を醸している。X上では現在、ChatGPTで生成したとみられるアニメ風画像が「Ghibli Syle」(ジブリ風)として多く投稿されており、嫌悪感を表明している人も相次いでいる。アルトマンCEOも現在、自身のXのプロフィール画像を、ChatGPTで生成したアニメ風のイラストに変更している。

ChatGPTの新機能で「ジブリ風」AI画像の生成が大流行 激しい議論のなか、海外では宮崎駿の過去の発言が再び注目される

OpenAIの生成AI「ChatGPT」に新たな画像生成機能が実装されたことを受け、SNSは現在、AIが生成したスタジオジブリ作品風の画像で溢れかえっている。これをきっかけに激しい議論が巻き起こり、宮崎駿が過去に行ったAIに反発する発言が再び注目されることとなった。

OpenAIのCEOを務めるサム・アルトマンが率いるChatGPTとSoraの新しい画像生成機能のデモでは、自撮り写真がスタジオジブリ風の画像に変換されている。

アルトマンはXにて、「OpenAIは新しい技術を紹介する際に最初に示す例については多くのことを考慮しました」と述べており、ジブリの画風は意図的な選択であることが示唆されている。

そして、デモが公開された翌日、アルトマンは次のようにXに記している。

>自分らしく 

>人工超知能でガンなどを治療できるようにしようと10年間仕事に打ち込んできた 

>最初の7年半はほとんど誰も気にかけなかったが、あとの2年半は何においても皆から嫌われた 

>ある日目覚めると無数のメッセージが届いていた:「見て。君をジブリ風の爽やか男子にしてみたよw」

アルトマンはXのプロフィール写真もジブリ風の画像に変えており、これは、SNSユーザーがジブリ風画像を生成したり、既存の画像にジブリ風のフィルターを加えたりするトレンドのきっかけのひとつにもなった。また、ホワイトハウスまでもがこの流れに加わって物議を醸すポストを投稿し、ネットで大きな反発を招いた。

そして今、スタジオジブリの宮崎駿が過去に行った、オートメーション化されたアニメーションに対する嫌悪感を表す発言が再び注目されている。

スタジオジブリは、隅々までこだわった手描きのアニメーションやその職人技で有名だ。『千と千尋の神隠し』や『となりのトトロ』、『もののけ姫』といったジブリの傑作たちは、ストーリーやキャラクターと同じくらい、質の高いアニメーションが海外でも根強く愛されてきた。

ジブリの画風を摸倣するために生成AIを使うことは、宮崎の持つ芸術の創造に対する精神を真っ向から否定する行為だと指摘する人もいる。2016年、当時放送されたNHKスペシャルのドキュメンタリー『終わらない人 宮崎駿』の映像が、ネットで広く拡散された。そのなかで宮崎は、ゾンビゲームで活用できそうな、AIが生成した「気持ち悪い」動きをするモンスターの映像を紹介された。このプロジェクトを率いる人物は、AIを使うと「人間が想像できない気持ち悪い動きができるのではないか」と説明している。

これを見た宮崎は、「毎朝会う、このごろ会わないけど身体障害の友人がいるんですよ」と答えた。「ハイタッチするだけでも大変なんです。彼の筋肉がこわばってる手と僕の手でハイタッチするの。その彼のことを思い出してね、僕はこれをおもしろいと思って見ることはできないですよ。これを作る人たちは痛みとかそういうものについて何も考えないでやってるでしょう」

「僕はこれを自分たちの仕事とつなげたいとは全然思いません」と宮崎は付け加えた。「極めてなにか生命に対する侮辱を感じます」

海外でも広く拡散されたこの映像で、プロジェクトメンバーの1人は「人間が描くのと同じように絵を描く機械」を作ることを目指していると述べていた。これを受けて宮崎は、「地球最後の日が近いって感じですね。人間のほうが自信がなくなっているからだよ」と語っている。

たしかに宮崎の発言は、今日知られている生成AI技術が注目されるずっと前のものだが、現在SNSで起きていることに対し、宮崎が同じような意見を持っていたとしても不思議ではない 。 これを受けて、女優で監督のゼルダ・ウィリアムズもSNSで意見を述べている 。 「まるで彼が技術的な著作権侵害や環境への悪影響をひどく嫌悪しないかのように、人々は楽しそうに“ジブリ風”AIミームや画像を投稿してる」

「とにかく、今夜は映画館で『もののけ姫』を観る 。 AIなんかクソ」

その後の投稿で、ウィリアムズは次のように語っている 。 「私の反AIの気持ちを綴った投稿に対する『慣れろ』、『楽しいじゃん』、『ごちゃごちゃ言うな』っていうコメントの多さは異常」

「皆がこんなにバカで無駄でクソな複製マシンを使うことを私には止められないように、皆も私が自分の意見を語ることを止められない 。

芸術のスキルであろうと学校の宿題であろうと、学ぶための努力が面倒だからという理由で芸術や知識への探求を機械に任せていたら、人生はとても空虚なものになってしまう」

「怠惰は体に影響を及ぼすだけでなく、心までもを腐らせてしまうもの」

一方のアルトマンはより最近のポストで、「ある人にとってのクソは、別の人にとっての宝」と述べている。

ここで、AIモデルが宮崎やスタジオジブリの作品を学習したのか、もしそうであればOpenAIはその学習のためのライセンスを取得していたのか、という疑問が浮かび上がる。

すでにChatGPTをめぐって著作権に関わる訴訟で係争中のOpenAIは、この新たな機能が個々のアーティストの美的感覚を模倣する方法において「保守的なアプローチ」をとると述べている。

「ユーザーが現存するアーティストの画風で画像を生成しようとした際に発動する拒否機能を追加しました」という。しかし、「幅広いスタジオの画風を可能にしており、ユーザーがそれを使用して、非常に楽しく、インスピレーションに富んだオリジナルのファンアートを作って共有してきました」と付け加えている。

生成AIは、近年大規模な人員削減に苦しんでいるビデオゲーム業界やエンターテインメント業界で特に注目されている話題だ。これまでのところ、倫理的問題や権利問題、そしてファンが実際に楽しめるコンテンツをAIが生み出すことは難しい点など、さまざまな理由で、プレイヤーやクリエイターからの批判を集めている。例えば、Keywords Studiosは内々に、AIのみを使って実験的なゲームを作ろうとした。だが、このゲームは失敗に終わり、同スタジオは投資家に対し、AIは「人間に取って代わることはできない」と述べていた。

ChatGPTの新画像生成、利用急増で無料ユーザー向け延期 「GPUが溶けてる」とCEO

「残念ながら、無料レベルへの展開はしばらく遅れます」──米OpenAIのサム・アルトマンCEOは3月26日(現地時間)、前日発表した「ChatGPT」の新たな画像生成機能について、Xでそう発表した。予想をはるかに上回る人気で、「GPUが溶けている」という。

 同氏は別の投稿で、「効率化に取り組む間、一時的にレート制限を導入する予定」で、無料ユーザー向けは提供を開始しても画像を生成できるのは「1日当たり3回」になると説明した。

 アルトマン氏は現在、自分のXのプロフィール画像をアニメ風なものに変えている。

 この機能のデモ動画では、写真に「アニメ調にして」というプロンプトを添えた結果を紹介している。アルトマン氏のプロフィールも、このデモで生成された画像も、少し“ジブリ風”(スタジオジブリ作品のよう)だ。

 その後、Xには「Ghibli Syle」(ジブリ風)と指定したアニメ風画像が溢れた。

 OpenAIはシステムカードで、生存中のアーティストの名前を指定してスタイルを模倣するリクエストは拒否するとしているが、特定のスタジオのスタイルを模倣することは拒否しないようだ。「ディズニー風に描いて」も拒否されなかった(時間がかかっている)。

 ちなみに、XのGrokにアルトマン氏の画像を添えて「ジブリ風に変えて」と依頼した結果はこちらだ。

🍎たったひとつの真実見抜く、見た目は大人、頭脳は子供、その名は名馬鹿ヒカル!🍏

流行の「ジブリ風」画像生成 文科省の見解「作風の類似のみなら著作権侵害に当たらない」

文部科学省の中原裕彦文部科学戦略官は16日の衆院内閣委員会で、スタジオジブリのアニメに似せた画像を生成人工知能(AI)でつくる「ジブリフィケーション」を巡り、著作権法との整合性について「最終的に司法で判断される」とした上で、「単に作風やアイデアが類似しているのみなら、著作権侵害には当たらないとされる」と述べた。

立憲民主党の今井雅人氏の質問に説明した。

今井氏は「いわゆるジブリフィケーション、ジブリ風にするというのが最近はやっている。著作権に当たるのではとの議論がある。現在の解釈として、どこまでが適法か」と尋ねた。

中原氏は「著作権法は創作的な表現に至らない作風やアイデアを保護するものではない」と述べ、「AIで生成されたコンテンツに、既存の著作物との類似性や依拠性が認められれば、著作権侵害となり得る」と語った。

今井氏は、中原氏の答弁に対し「作風やアイデアの間は合法だが、『ジブリそのもの』と認定されてしまうと法律違反という整理だということが分かった」と述べた。

米オープンAIは3月25日、生成AI「チャットGPT」の新たな画像生成機能を発表し、作風を指示して画像を加工することが可能となり、ジブリ風に描いた画像などがSNS上であふれた。一方、著作権上の懸念も指摘されている。

🍎たったひとつの真実見抜く、見た目は大人、頭脳は子供、その名は名馬鹿ヒカル!🍏