チャットGPTのアルトマン氏「ジブリ風」の自画像、人気アニメ風の生成画像がSNSで流行…著作権侵害につながる恐れも
米オープンAIが25日に発表した対話型AI(人工知能)サービス「チャットGPT」の新たな画像生成機能を使い、スタジオジブリや著名漫画家の作風に似た画像を生成することが流行している。著作権侵害につながる恐れもある。
新機能発表後、チャットGPTに自分の写真などを読み込ませ、好みの画風に加工させた画像をX(旧ツイッター)などのSNSに投稿する事例が増えている。ジブリのほか、「ドラえもん」の藤子・F・不二雄さんや、「ドラゴンボール」の鳥山明さんの作風に似た画像もある。
オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は26日までに、Xのプロフィル画像をジブリ風の自画像に変更した。
チャットGPTで生成された画像には、AIで生成されたことを示す「電子透かし」が埋め込まれているが、画像に「AI製」と明記されてはいない。
オープンAIに対し、著作権侵害の可能性について問い合わせたが、回答は得られていない。
ChatGPTのジブリ風画像に著作権問題浮上
米新興企業オープンAIの生成AI(人工知能)「ChatGPT」が公開した最新の画像生成機能によって、日本のアニメーション制作会社スタジオジブリ風の画像を使ったミームがインターネット上で急増している。さらに、OpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)自身がX(旧ツイッター)のプロフィール画像をジブリ風に変更したことで、著作権侵害の疑いに注目を集める結果となっている。
ChatGPTの最新の画像生成機能が26日に公開されて以来、インターネット上ではスタジオジブリ風に表現されたイーロン・マスク氏やドナルド・トランプ米大統領の肖像、ハリウッド映画「ロード・オブ・ザ・リング」、あるいは2001年米同時多発攻撃を再現したAI生成画像などが急速に拡散している。
27日には米ホワイトハウスもこの流れに加わり、移民当局の職員に手錠をかけられ、泣きながら国外退去させられる容疑者を描いたジブリ風画像をXに投稿した。
画像生成機能は当初は無料提供を予定していたが、アルトマン氏によると、予想外に大きな成功を収めたため当面、有料ユーザーのみに限定されることになった。
このトレンドによって再び注目されているのが、スタジオジブリの創設者、宮崎駿監督の2016年の動画だ。この動画で宮崎監督は、スタッフによるAIデモンストレーションに対し、「僕はこれを自分たちの仕事につなげたいとは全然思いません。極めて何か生命に対する侮辱を感じます」と激怒している。
OpenAIは、米紙ニューヨーク・タイムズやアーティスト、ミュージシャン、出版社などからの著作権侵害訴訟の嵐に直面している。
生成AIでジブリ風画像が流行 SNSで投稿相次ぐ、権利懸念も
米オープンAIの対話型生成人工知能(AI)「チャットGPT」の新機能を使った、スタジオジブリのアニメに似た画像の生成が流行している。オープンAIのアルトマン最高経営責任者(CEO)もX(旧ツイッター)のプロフィル画像をジブリ風の絵に変えており、交流サイト(SNS)上にはこうした生成画像の投稿が相次いでいるが、著作権上の懸念も指摘されている。
オープンAIは25日、チャットGPTの新たな画像生成機能を発表。作風を指示して画像を加工することが可能になり、トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談や、映画「スター・ウォーズ」の悪役ダース・ベイダーをジブリ風に描いた画像などがSNS上にあふれた。
一部米メディアは、新機能によって「著作権が保護された作品のスタイルをこれまで以上に容易に再生産できるようになった」と指摘。一方で、法的に「グレーゾーン」にあるとの知的財産専門家の声も紹介し、著作権上の問題が生じかねないとの見方を伝えた。
チャットGPTの新機能で生成した「ジブリ風」画像がSNSで流行 著作権侵害の懸念も
アメリカのオープンAIが発表したチャットGPTの新たな画像生成機能を使い、スタジオジブリの作風に似せた画像を生成し、SNSに投稿することが流行しています。ただ、著作権上の懸念も指摘されています。
オープンAIは25日、チャットGPTで画像を生成できる新たな機能を有料サービスの利用者向けに提供することを発表しました。
新たな機能では画像をアップロードしたうえで、「スタジオジブリ風」などと、作風を指示して画像を生成することが可能になります。
SNS上には、アメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談や、トランプ大統領が去年、銃撃を受けた直後の様子をスタジオジブリの作風に似せて生成したものが投稿されています。
オープンAIのサム・アルトマンCEOも、SNS上で自身のプロフィール写真を「ジブリ風」のものに変えています。
こうしたなか、アメリカメディアからは、オープンAIがスタジオジブリの作品をAIに学習させているのではないかとの指摘が出ていて、今後、著作権問題に発展するおそれもあります。