「Apple Watch」がカメラ搭載で進化? 2年以内に実現の可能性

「Apple Watch」がカメラ搭載で進化? 2年以内に実現の可能性

 Appleは今後2年以内に「Apple Watch」にカメラを搭載し、「ビジュアルインテリジェンス」などの人工知能(AI)機能に対応させようとしているという。BloombergのMark Gurman氏が報じた。

 Gurman氏によれば、Appleは2027年までに標準のSeriesモデルとハイエンドのUltraモデルにカメラを追加することを検討しているという。これはAppleやGoogle、サムスンなどのスマートフォンメーカーが、最新のデバイスでAI機能に力を入れている流れと符合する。

 「現時点のアイデアは、iPhoneの前面カメラのように、Series版のディスプレイにカメラを組み込むというものだ」と、Gurman氏は週刊ニュースレターの中で述べた。Ultraのカメラは配置が若干異なり、クラウンとボタンの近くの側面に搭載されるという。

 Appleはコメントの依頼に対してすぐには回答しなかった。

 同社は2024年10月の「iOS 18.1」でAI機能群「Apple Intelligence」をリリースし、その一環として、周囲の物体や場所を識別して関連情報を表示するビジュアルインテリジェンス機能を提供している。

 Gurman氏は2024年12月、Appleが「AirPods」に体温センサーなどの生体測定機能を追加する可能性を探っていると報じた。また、同氏やアナリストのMing-Chi Kuo氏も、Appleが2026年までにAirPodsに赤外線カメラを搭載する計画だと伝えている。

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Apple Watchにカメラを追加すれば、AI機能のテコ入れはできるのか?

iPhoneのAIも、いうほど使われてない現状ですが…。

「ウェアラブルAI」というジャンルは今のところそれほど当たってないし、Apple(アップル)のAIツールもあまり使われてません。それでもAppleは、Apple WatchをウェアラブルAIとして拡張させることで新ジャンルを制しつつ、Apple Watchそのもののテコ入れもしようとしているようです。

さまざまな停滞を解決したい目論見

Bloombergによれば、AppleはApple Watchにカメラを搭載し、今は最新iPhoneでしか使えない「Visual Intelligence」の場を広げようとしています。

AirPodsにもカメラが搭載されるという噂もあるし、ユーザーの周りのいろんな情報をビジュアルから取り込んで、AIで何かしらするという考え方なんでしょうかね。

Bloombergによれば、カメラが埋め込まれるのは、通常のApple Watch SeriesとUltraモデルです。通常モデルはディスプレイ内にカメラが収まり、Ultraモデルは本体側面に搭載されます。カメラが入ることで、Apple WatchでもVisual Intelligenceが使えるようになり、見えたものの名前を特定したり、外国語を翻訳したりが可能になります。

今あるAI機能の中でも、リアルタイム翻訳が一番実用性が高そうです。Apple Watchは、最近の他社のAIデバイス(例えばHumane AI Pin)と違って、すでに具体的な用途に使われているので、AIを忍ばせるには格好のトロイの木馬となります。

また、なるべく大量のデータを集めてAIを学習させるためにも、何らかの新たなデバイスを作るより、既存のApple Watchを使ったほうが良いということなんでしょうね。例えばMeta(メタ)がレイバンと共同開発したスマートグラスはある程度成功していて、2024年だけで100万本以上売れたそうなので、AIウェアラブルは何かしら既存の用途のあるものと組み合わせた方がうまくいくのかもしれません。

でも、Appleは今までAI機能の実装に関してはあまりうまくできていません。よりスマートなSiriを開発しているものの、意図したように賢く機能してくれず、公開を延期せざるをえませんでした。Apple Intelligence機能も全体的に不発で、iPhoneユーザーの73%が、AI機能による付加価値は「ほとんどないか、ゼロ」と言っているという調査結果もあります。

さらにApple Watchの進化も停滞気味で、入れるといっていた血圧計機能もまだ実現できていません。また上記のBloombergの記事では、Apple Watch SEをプラスチック製にして、価格を下げる試みもうまく進んでいないと伝えています。

Apple Watchにカメラが入ることで、何らかの課題解決になるのか、それとも余計な課題を増やしてしまうのか。Appleの開発者向けイベント WWDCまで、(多分)あと3カ月を切っていますが、何か方向性が示されるでしょうか?

Apple Watchにカメラ搭載。そんなウワサがあるのです

何のために!?

…がやはり先行する疑問だと思うのです。だってそうでしょう、腕時計にカメラとか、スパイか少年探偵団の七つ道具みたいな…ねぇ?(絶対にワクワクするやつですが)。

まぁ、でもそんな噂があるのです。

Bloombergのマーク・ガーマン記者によると、Apple(アップル)は、2027年までにカメラ内蔵のApple Watchを計画しているとのこと。

予想としては、ケースの右側面。デジタルクラウンの近くに配置されるとのこと。まさかの側面配置!

カメラで何をするの? → AI機能と連携

肝心なのは、Watchのカメラで何ができる?

…ですよね。スパイごっこ探偵ごっこはさておき、ビデオ通話(FaceTime)はできたらきっと便利。でも、ガーマン氏の予想では、その機能は無いとのこと。

このカメラの主な役割は、アップルが展開するAI機能、Apple Intelligenceと連携。映像からそれが何であるか? どんな情報なのか?を判断してくれる「Visual Intelligence」が使えるようになると主張しています。

例えば、道端の気になる花にApple Watchをかざして名前がすぐにわかったり、カフェに向けると評価や営業時間などがわかる…みたいな検索のお手伝いが、腕元でスムーズに行なえるというわけですね。

これはあくまでも予想の段階なので、現実がそうなるとはわかりませんけど、ふだんiPhoneをポケットやバッグにしまっている人にとっては、ちょっと便利かも?を感じますねー。

でも、そこまでやるくらいなら、FaceTimeビデオ通話対応してくれてもいいと思うんだよなぁ…。

開発中らしい「プラスチックのApple Watch」、雲行きが怪しい

この課題をどう解決していく?

どうやらApple(アップル)はプラスチック製ケースでより低価格なApple Watch SEを開発しているらしいぞ。

昨年夏ごろこんな噂が聞こえてきましたが、その続報です。

Bloombergのマーク・ガーマン記者曰く、プラスチック製ケースを採用したApple Watchは、デザインとコスト面の2つの危機に瀕していると主張しています。

それぞれの意見をざっと抜粋しますと…

・設計チーム → 外観が気に食わん

・運用チーム → アルミケースよりそんなに安くならん

といったことで頭を悩ませているような。

なるほど、質感を求めるならやはりプラは厳しくて、製造コスト面でもそこまでの優位性はないんですね…。

安くなるのはうれしいけど、落とし所が難しい

このプラスチックなApple Watch SEが出る説。本当だとしたら、3万4800円からというエントリー価格のApple Watch SEがさらにお買い得になるぞ!で期待感ありつつも。

…プラ製ボディ。マジか…。質感どうなるの?という不安も入り混じっております。僕ですらそう思うんだから、設計チームが唸る理由もわかります。

また、今って環境負荷面からプラスチック製品を避ける流れになっているなかで、Appleが再びプラを選ぶのもちょっと違和感も感じますね。うーむ、問題は複雑そうだ…。

というか、こう考えると、販売までこぎつけたプラスチックボデイのiPhone 5Cって奇跡の子だったんだなぁ。

まぁ、ご存知のとおり、一代限りの儚きガジェットでしたが…。僕は、かわいくて嫌いじゃなかったよ。

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