岸田前首相、商品券配布の有無答えず 鳩山元首相、石破首相の商品券配布に「政治活動でないというのは無理がある」

岸田前首相、商品券配布の有無答えず

 岸田文雄前首相は17日、首相在任中に会食などの際、自民党議員らに商品券を配ったことがあるかを尋ねた中国新聞の取材に対し、「コメントは差し控える」と明言を避けた。参加する会合はさまざまあるとし、いずれも「法令に従い、適正に行っている」とした。

 石破茂首相による商品券配布問題を受け、事務所が文書で回答した。

 岸田氏が初当選した1993年以降、自身が政権幹部らから金品を受け取ったことがあるかも質問した。岸田氏は「個人の社交的なお付き合いとしての会合から政治活動としての会合、政治団体の政治活動としての会合などさまざまある」とした上で、いずれも適正に処理しているとした。

鳩山元首相、石破首相の商品券配布に「政治活動でないというのは無理がある」

 鳩山由紀夫元首相が17日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。石破茂首相が3日に公邸で開いた自民党衆院議員1期生15人との会食で、石破氏の事務所関係者が土産名目で1人あたり10万円分の商品券を配っていた問題について「政治活動ではないというのは無理がある」との見解を示した。

 鳩山氏は15日に更新したXで「石破首相が自民党衆議院1期生15人に10万円の商品券を配った。『ご苦労をかけてすまなかった』『ご家族の方々に』『ポケットマネーで』だから政治活動ではないと釈明した。」と経緯を振り返り、「政治家が政治家に金券を配って、政治活動ではないというのは無理がある。前原誠司(※日本維新の会共同)代表は買収ではないかとまで厳しく批判した。」とポストした。

 鳩山氏の投稿に対し、Xユーザーからは「こんなの買収そのもので賄賂ですよ」「自民党内では常態化で感覚が麻痺 なのでは」「石破氏に辞任を迫る前に、ご自身こそが議員辞職すべき方々が自民党にはたくさんいると思いますけどね」「完全に石破下ろし対策ってのが見え見え」といった意見が続いた。

 今回の商品券配布問題について、石破首相が会長を務める自民党鳥取県連所属の舞立昇治参院議員は16日に鳥取市で開かれた党会合のあいさつで「歴代の首相が慣例として普通にやっていたこと」と発言した。一方、石破首相は17日の参院予算委員会で自民党議員への商品券配布に関して「法的に問題はないとしても、道義的な問題はあった」と認めた。

商品券配布「歴代首相の慣例」 自民・舞立参院議員が発言

 自民党の舞立昇治参院議員は16日、石破茂首相が当選1回の同党衆院議員に商品券10万円分を配った問題に関連し、「歴代首相が慣例として普通にやっていたことだ」との認識を示した。

 歴代首相による商品券配布が常態化していたことをうかがわせる発言で、世論の一層の反発を招きそうだ。

 舞立氏は、鳥取市内で開かれた党鳥取県連の会合で「首相の商品券の問題で想像以上にお騒がせしている」と陳謝。「物価高の状況で、一般常識とかけ離れているとの指摘は受け止めないといけない」と述べた。「伏して反省する姿勢を示しながら頑張るしかない」とも語った。

 舞立氏は元総務官僚。首相と同じく同県連所属で、当選2回。夏の参院選の比例代表で優先的に当選できる特定枠での出馬を予定している。

舞立氏「慣例」発言を撤回 商品券配布巡り「誤認」

 自民党の舞立昇治参院議員は17日、石破茂首相による商品券配布を巡り「歴代の首相が慣例として普通にやっていた」とした自身の発言について「事実誤認、推測に基づく発言であり撤回する」とのコメントを出した。

 舞立氏は16日、鳥取市で開かれた党会合で発言した。野党からは「自民の常識は国民の非常識だ」などと批判が上がっている。舞立氏が所属する党鳥取県連の会長は、首相が務めている。

「空気読めない最悪のタイミング」石破首相の“10万円商品券”問題 衆院選“全敗”の自民党新潟県連…参院選への影響を懸念

石破首相が自民党の新人議員に10万円分の商品券を配っていた問題で野党から批判が上がる中、身内である自民党県連からも「最悪のタイミングだ」と夏に控える参院選への影響を懸念する声が聞かれました。

【石破首相】

「会食のお土産代わりというものでございまして、ご家族が大変に苦労をしておられると、私のポケットマネーからご慰労のつもりでお渡しをしたと。違法性はないものと考えている」

3月3日、石破首相が自民党の新人議員15人に対し、1人あたり10万円分の商品券を配っていた問題。

15日、新潟市中央区で開かれた国民民主党の集会に出席した玉木雄一郎代表は…

【国民民主党 玉木雄一郎 代表】

「政治とカネの問題で支持率が下がって、これだと衆議院選挙を戦えないからクリーンにしようということで岸田さんが辞めて、比較的、党内野党だということで、これまでのやり方とは違う石破さんが選ばれたんじゃないですかね」

玉木代表は自民党が政治とカネの問題めぐり失った信頼の回復を目指すことは困難になったとの認識を示した上で、石破首相の政倫審への出席を求めています。

【国民民主党 玉木雄一郎 代表】

「自分が『これは政治活動に関するものではない』と言い切ってしまえば脱法できるということであれば、それは法律の不備なのだということを石破首相自身が証明したということにもなると思う」

こうした中で夏に迫るのが、新潟選挙区では3人が名乗りをあげている参院選です。

去年10月の衆院選で野党に全敗した自民党県連は参院選での立て直しを目指していましたが、今回の一件で再び政治とカネの問題が注目をされる事態に…

【自民党県連 岩村良一 幹事長】

「まさにお金の問題で色々報道され、事件性のあるものがあったりとかという中でありますから、空気が読めない最悪のタイミングというふうに思う」

石破首相の商品券配布により与野党の攻防が激化。

今後の国会審議…そして参院選への影響は避けられそうにありません。

高額商品券をドケチな石破首相がなぜ配布? 永田町でささやかれる指南役は「ドンの息子」

「石破首相は人にメシを食わせない人」

自民党のウラ金問題には厳しい姿勢で臨んできた石破茂首相(68)が1年生議員に「お土産」として10万円の商品券を配っていたことが発覚し、政権は窮地に立たされている。依然、「政治とカネ」が問題視されている折も折に高額な商品券を渡すというセンスには目を覆うしかないが、一方で素朴な疑問が残る。永田町では“ケチ”として知られる石破首相が、一体なぜそんな大盤振る舞いをしたのか。誰かの入れ知恵があったのではないだろうか――。

 石破首相は3月3日、1年生議員計15人を首相公邸に招き、夕食をごちそうする懇談会を開くのに先立ち、お土産としてそれぞれに10万円分の商品券を配布した。お土産代だけで〆て計150万円。しかも、その原資は全て首相のポケットマネーだというのだから、随分と“太っ腹”である。しかし、石破氏を総裁選で支えたさるベテラン議員はこう首をかしげるのだ。

「石破首相は人にメシを食わせない人です。総裁選で支援した仲間の中には、“なんで首相になったのに、酒の一杯もおごらないんだ”と騒いだ連中がいるくらい。誰かが“1年生議員にはごちそうしておけ”とアドバイスしたのでしょうし、お土産を渡すのなんて、どう考えても気の利かない本人の考えではありません」

 3日の懇談会は石破氏と1年生議員のほか、林芳正官房長官(64)と橘慶一郎(64)及び青木一彦(63)両官房副長官も同席していた。そして目下、この「官邸幹部3人衆」の中の一人に“疑惑の目”が向けられているのだ。

石破首相とは切っても切れない関係

「自民党内の一部では、商品券配布の発案者は一彦氏だといわれています」

 と、明かすのはさる自民党関係者である。

「一彦氏は、自民党参議院議員会長を務めた青木幹雄さん(故人)の長男です。幹雄さんは第2次小渕改造内閣と第1次森内閣で官房長官の職にありましたが、一彦氏は内閣官房長官秘書官や公設秘書として幹雄さんを支えた経験をもつ。その一彦氏なら石破氏に官邸の流儀を伝えられる、というわけです」(同)

 ドケチの首相が総額150万円の商品券を新人議員に配ったのは、参院のドンで、気配りの人として知られた幹雄氏の息子・一彦氏の助言に従ったからだというのだ。

「鳥取県・島根県選挙区への合区後、初の参院選に一彦氏が臨んだ際、鳥取を地盤とする石破氏は一彦氏の当選のために尽力しています。生前の幹雄氏は恩義を感じ、それ以来、石破氏を推すようになりました。幹雄氏は2018年の総裁選でも、当時の参院竹下派を動かして、石破支持に回らせた経緯があります」(政治部デスク)

 青木氏の事務所に聞くと……

 石破氏と青木親子は切っても切れない関係であり、

「昨年の総裁選でも一彦氏は選対本部長代理として動いています。石破氏も、その一彦氏からの助言とあればむげにするわけにはいかなかったのです」(前出の自民党関係者)

 一彦氏の事務所に聞くと、

「当方としてはお答えしておりません」

 との回答が。もっとも、過去、石破氏以外の首相も商品券を配布していたという。3月19日発売の「週刊新潮」ではそれらの証言を含め、自民党の“慣例”と疑われる「商品券問題」について、4ページにわたって特集する。

首相の商品券配布は慣例? 「そんな事実はない」 立民・江田氏ら秘書官経験者がそろって否定

 衆院政治改革特別委員会は17日、企業・団体献金禁止の是非を巡る審議を繰り広げた。成田憲彦駿河台大学名誉教授が参考人として出席し、立憲民主党の江田憲司氏(8区)と首相秘書官経験者同士で議論を展開。石破茂首相の商品券配布問題を巡り側近の参院議員が「歴代首相の慣例」と説明したことに対し、「そんな事実はない」と口をそろえて否定した。

 成田氏は細川護熙首相当時、江田氏は橋本龍太郎首相当時の秘書官。1994年に細川氏と河野洋平自民党総裁が政治改革を目指して交わした「総理・総裁合意」の締結とその履行に携わった関係だ。企業・団体献金について、2人は「その廃止が政党助成金導入の前提だった」などと強調。江田氏は「河野氏を参考人として委員会に招致し経緯を聞くべきだ」と提案した。

 意見陳述で成田氏は「合意は総理・総裁の意向を踏まえ私が書いたものだ」と明かし、「当時盛り込まれた『企業・団体献金の5年後見直し』の方針は今も生きていると思う。先ごろ細川元首相に確認したが『見直し』は『廃止』を意味している」などと説明した。

読売テレビ高岡解説委員、石破首相の商品券問題批判も石破降ろしには否定的「本格化していない」

 読売テレビ特別解説委員の高岡達之氏が17日、同局の情報番組「かんさい情報ネットten.」に出演。

 石破茂首相が3日に首相公邸で行った新人議員15人との会食懇談前に1人10万円の商品券を配布していた問題を批判した。

 本村健太郎弁護士は「政治資金規正法違反です。犯罪になると僕は思ってますけど、東京地検が実際に動くかどうか。政治家個人に金銭等の寄付をしている。政治活動に関してですね。まさに該当するケース」と弁護士目線での見解を示した。

 高岡氏は石破首相について「永田町でセンスがないと言われている」

 今夏に参院選も控える中、「政治ってカレンダーで動いてますので、自分の力関係も含めて『分かってないよな』というのが、センスがないということ」と指摘した。

 さらに、「総理が火に油を注いでいるのは、余計なひと言が多い」とばっさり。石破首相は「違法性はない」と説明しているが、「法の専門家が考えること。疑惑をかけられてるご本人が『ないない』と言ったって、見ている人からすると、自分を正当化していると言われるだけ」

 商品券を渡した理由を「ハンカチでも買ってねという思い」と説明したことにも「これは極め付きの失言。ま、ツッコまれますわね、野党からも」とあきれた。

 さらに、「誰も聞いていないのに余計な昔話が多い」とし、「昔は良かったと言ってるようにしか聞こえない。政治とお金に関しては一番厳しいというイメージがあって、総理の座を射止められた。それが良くないから政治資金規正法とか変えていきましょうという最先鋒(せんぽう)だったはず。印象がよろしくない」と切り捨てた。

 高岡氏は返す刀で「国会も、野党も、国民の感覚とズレてる」とも指摘。

 「10万円が高いか安いかを国会の時間を使ってやるのはどうでもいい。政治活動とは何ですかという定義は法律家に認めてもらえばいい。集中審議で責任追及なんて、もっと他にやることはあると思いませんか。政倫審での説明も、裏金問題でもそうでしたけど、やったからといって、胸のつかえがおりるなんてみんな思っています?」と疑問を投げかけた。

 一方で、高岡氏は石破降ろしの動きについて「全然本格化していない」ときっぱり。石破首相が「解散します」と言った場合、野党が選挙準備ができておらず、「辞任します」と言った場合は、自民党が首班指名選挙で敗北する可能性もあることから、ゴールデンウイークまで乗り切れば政権維持のまま進む可能性が高いとの見解を示した。

「歴代首相が慣例としていたかは知らない」と石破首相 商品券配布を立民・石垣氏が追及

石破茂首相は17日の参院予算委員会で、商品券配布を巡り自民党の舞立昇治参院議員が「歴代の首相が慣例として普通にやっていたこと」と述べたことについて、「歴代首相がそうであったかは知らない。答える立場にない」と述べた。立憲民主党の石垣のりこ氏への答弁。

石垣氏は週末にあった地元の宮城県内での出来事として「首相、何をやっているんだ。とてもじゃないが10万円の商品券、そんな余裕があるんだったら私達全員に配ってほしい、という声をたくさんもらった」と述べた。立民の野田佳彦代表が国会の政治倫理審査会での弁明が必要との考えを示していることなどを踏まえ、「国民、有権者は納得していない。説明責任を果たしてほしいという声にどのようにこたえるか」とただした。

首相は「公職選挙法や政治資金規正法に抵触するとは思っていない。法律の議論をギリギリやるつもりはない。私の有権者がいたわけでもないし、政治目的でもない。全て私費でやっている。私の解釈としてそういうことだ」と説明した。一方で「社会通念上どうかということについては、世の中の感覚というものと乖離をした部分が大きくあったということは痛切に思っている。大変申し訳ない」と述べた。

「石破総理では選挙でたたかえない」“10万円分商品券”で与党内に危機感 石破総理「世の中の感覚と乖離」と陳謝

国会では、きょうも石破総理の商品券問題をめぐり野党による追及が続きました。与党内からは「石破総理では選挙でたたかえない」との声が強まっています。

きょうの参議院・予算委員会。野党からは石破総理の“庶民感覚”を問う、こんな質問が。

立憲民主党 水野素子 参院議員

「総理は食料品などの買物、どれぐらいの頻度で行かれますか。そのときの御感想を」

石破総理

「赤坂宿舎の近くの“何とかマサ”というスーパーに行ってまいりました。これもうすいません、ごめんなさい、申し訳ありませんと言って、米と洗剤と味噌を買ったような覚えがございます。本当にもう、もっともっと頻繁にそういうようなところに行って、世の中どうなってるかって知らなければいかんのですが」

なかなか買い物に行けず、世間の様子を自分で把握することが難しくなっているとこぼす石破総理。

石破総理

「社会通念上どうなんだということにつきましては、それは世の中の方々の感覚というものと乖離をした部分が大きくあったということは、痛切に思っております。大変申し訳ございません」

当選1回の衆院議員側に10万円相当の商品券を配っていた問題について、きょう、「世の中の感覚と乖離していた」と改めて陳謝した石破総理。その一方で、“法に抵触するものではない”との立場を繰り返しました。

また、「歴代総理も慣例としておこなっていたのか」問われると…

石破総理

「歴代首相がそうであったかどうかは私は全て存じません。お答えする立場にもございません」

この週末、各社の世論調査でも軒並み支持率が下落するなど、逆風が吹き荒れる石破政権。連立を組む公明党は、「国民の憤りが表れている」と指摘します。

公明党 西田実仁 幹事長

「大変厳しく受け止めております。やはり今回の商品券の問題が国民の皆様方にとっては到底、納得がいかない。その憤りというものが数字に表れている」

自民党内からも、夏の参議院選挙への悪影響を懸念する声が相次いでいます。

自民党関係者

「参院選に向けた一番のリスクは石破総理のままでたたかうことだ」

自民・中堅議員

「もはや、辞めるか辞めないかではなく、いつ辞めるかだろうね」

身内から“予算の成立を花道に身を引くべきだ”といった「退陣論」が出る一方で、野党は退陣を求めず、国会で徹底追及する構えを崩しません。

立憲民主党 野田佳彦 代表

「退陣を求める声があるじゃないですか、私は簡単に求めませんよ。むしろ、それやったら自民党、喜ぶんじゃないですか。トップを早く代えて、清新なイメージで参議院選挙に臨みたい、衆議院選挙、解散したい、そうは問屋が卸しません。徹底して説明責任を求めていきたいと思います」

立憲民主党の野田代表は、石破総理に国会の政治倫理審査会に出席し、弁明するよう求めましたが、自民党は否定的な考えです。

先の見えない政権運営が続きます。

維新の吉村代表、石破首相の商品券問題「違法だ」と批判 政倫審出席も「一つの方法」

石破茂首相の自民党議員への商品券配布問題を巡り、日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)は17日、「そういうことを最もやらない自民党の政治家だと思っていた。本当に残念」と言及し、「(配布は)違法だ。自らに対する求心力を高める行為で、政治活動だ。違法性の疑いが強い」と批判した。記者団の取材に答えた。

維新は、全国での高校授業料無償化の実現などを盛り込んだ自民、公明両党との3党合意を経て、衆院では令和7年度予算案に賛成した。参院での対応について「問題になっているのは石破首相の行為。予算の内容が変わったわけではない。予算の態度が変わることはない」と述べた。

立憲民主党などから政治倫理審査会に首相の出席を求める声が上がっていることには「政倫審できちんと弁明するのは一つの方法だ」と語った。

橋下徹氏 首相の商品券問題で官房機密費に言及「お金を使わなかった人が総理になって…普通に考えれば」

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(55)が17日、同局の情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。石破茂首相の事務所が自民党衆院1期生15人との会食に際し、土産名目で1人当たり10万円分の商品券を配った問題について言及した。

 政治資金規正法では、政治活動に関して個人が政治家に寄付することを禁止しているが、石破首相は14日、政治資金規正法と公選法に全く抵触せず、問題はない強調。「大勢の方々に迷惑、心配をかけていることは非常に申し訳ない。深くおわびする」と謝罪した。

 また、15日には視察先の長野県宮田村で、違法性を重ねて否定した上で「国民の理解を得られたとは思っていない。ひたすら誠心誠意努力するほかない」と述べた。

 橋下氏は「いくら本人が政治活動じゃないと言っても外形的に見ないといけないんですよ。僕は基本的には政治家同士のコミニュケーションは全部政治活動だと経験上そう思っていますから、石破さんが今回、政治活動じゃないと言っているのは全く釈明にならない」と指摘。そして、「1番重要なのはお金の出どころ。今まで石破さんってこういうことしなかった人なんです。それが総理になっていきなりやれるということは普通に考えれば、物凄くお金を使えるようになったと考えざるを得ません。石破さんは否定していますけど、官房機密費、問題となった政策活動費とか、総裁の経費もありますし、もう莫大なお金が領収書なく使えるような状況があるから、もう何に使ったか検証のしようがない」とし、「領収書がないお金の問題点が凝縮している」と自身の見解を述べた。

共産・小池議員「10万円のハンカチがあるか? 汗拭けない」「アウトだ」「まさに総理による裏金配りだ」石破総理「お前は世間話しかしちゃいかんのだ、という話だが」 商品券問題で国会紛糾

自民党の当選1回の衆議院議員に対し10万円分の商品券を配っていた問題について、17日、参議院予算委員会にて、石破総理は共産党の小池晃議員から追及された。

 小池議員は「政治家の活動はほぼ政治活動だ。しかも、世間話や趣味の話をしたわけでもない。政策・選挙について語り合っている。どう考えたところで政治活動だ。『これは単なる会食で、政治活動ではない。政策の議論をしたけどもアドバイスしただけで政治活動ではない』。こんなこと言い出したらなんでも許される。総理のやったことは社会通念上の問題にとどまらない、明らかに政治資金規正法違反、アウトだと申し上げておきたい」と指摘した。

 続けて、「しかも、10万円だ。総理は『ハンカチ・お菓子でも買ってね』と。10万円のハンカチがあるか? 汗拭くこともできない。こんなでたらめの話はない。だからみんな怒っている。会食が終わって渡すのをお土産という。ところが、当日の会食前に石破総理の秘書が議員会館の各議員の事務所に届けた。これは外形的には政治資金の受け渡しだ。しかも、領収書を求めてない。総理、商品券は歴代総理の慣例だという証言があった。これはシステム化されており、だから、平然と行われたのではないか?」と追及した。

 これに対し石破総理は「『お前は世間話しかしちゃいかんのだ』という話でございますが、政治上の主義や施策を推進したり、特定の公職の候補者を推薦したりということは一切していない。会食の場で『本当に大変だったね』『自分も1回目の選挙の時、本当辛かった、苦しかった』。そういうような経験、どうすればそういうことを乗り越えて政治を続けていくかという話をした。しかし、『こういう政策を我が党として推進せねばならん』とか『誰々を当選させねばならん』とか、そんなお話は一切していないので、政治活動として行ったものではないと申し上げている」と答えた。

 石破総理の発言中、「待ちきれない」とばかりに聞いていた小池議員は「大空幸星議員は『若い世代や働いてる現役世代に向けた政策をしっかりと打ち出していこうと言ったらば、率直に受け止めてもらった』と。まさにこういう政策を打ち出そうという議論をしているじゃないか。『選挙で絶対に応援に行くよ』と言っている。だから、大変苦労したねと、大変だねと、そういう話じゃない。これは明らかに政策の中身まで踏み込んでいる。これを政治活動ではないのは詭弁中の詭弁だ。国民が絶対にこんな説明は納得しないと申し上げておきたい。1年生議員が返却したのも、結局やましいお金だと考えたからだろう。まさに総理による裏金配りで極めて重大だ」と述べた。

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