「ChatGPT」よりも手軽に使える!アカウント登録不要のAIツールで情報収集を効率化する方法
近年、AIツールの発展は目覚ましいものがあるが、何となく難しそうで実はどれも使ったことがないという人は多いのではないだろうか。デジタル技術活用のプロフェッショナルである伊藤和也氏は、『ニュータイプの仕事術-時間を使わず成果を出す-』にてアカウント登録なしでも使えるAIツールの使用例を紹介している。本書より一部を抜粋してお届けする。
一度の検索でいくつものアイデアが手に入る
毎日忙しくて、リサーチに時間をかけられない……、そんなときに役立つのがAI ツールを使った情報収集です。
AIツールを使えば、情報を探し回る必要がありません。キーワードを入れるだけで、必要な情報が一気に集まります。たとえば、新しい趣味を始めるときや、仕事のリサーチで使えそうなアイデアを探すときに便利です。
気になるトピックを思いついたら、まずは検索してみましょう。
たとえば、「週末に楽しめる新しいアウトドアアクティビティ」や「仕事で役立つ効率化ツール」など、知りたい情報を思いついたらすぐにAI ツールを使ってみましょう。
今までの調べる作業と違い、Perplexity やChatGPT を使えば、複数のサイトを巡らなくても一度の検索でいくつもの情報やアイデアが手に入ります。
アカウント登録不要のAIツール
Perplexity(パープレキシティ)は、AI 技術を活用した次世代型の検索エンジンです。従来の検索エンジンはリンクや簡単な情報をリストアップするだけでした。それ対し、Perplexity はユーザーの検索意図をより深く理解し、インターネット上の膨大な情報を自動で整理して、最も関連性の高いものをわかりやすく提示してくれます。
最大の特徴は、AI が信頼性の高い情報源からデータを自動的に集め、それを簡潔にまとめてくれることです。
これにより、複数のサイトを行き来する手間が省けて、一度で必要な情報を得ることができます。リサーチが効率的になり、仕事のクオリティが向上します。
Perplexityの使い方はとても簡単です。検索キーワードを入力するだけで、重要な情報が整理されて表示されます。
まず、Perplexityの公式ウェブサイトにアクセスします。アカウントを作成することで、さらにカスタマイズされた検索結果を得ることができますが、アカウントなしでも基本的な機能は利用可能です。
リサーチしたいテーマや知りたい情報に関連するキーワードをPerplexity の検索バーに入力します。
たとえば、「最新のAI技術動向」や「リモートワークの効率化」など、具体的なテーマを入力しましょう。
検索を実行すると、PerplexityのAIが関連情報を瞬時に収集し、整理された形で結果を表示してくれます。
通常の検索エンジンと異なり、Perplexityは情報をカテゴリー別に整理したり、要点を簡潔にまとめて表示してくれたりするので便利です。
ここで、『最新のAI技術動向』に対するPerplexityの回答を紹介しましょう。質問すると、次のように回答してくれました。
Perplexityの回答例
2024年のAI技術動向について、主な特徴をまとめると以下のようになります。
生成AIの進化と実用化の加速
生成AIの技術が急速に進歩し、ビジネスでの実用化が加速しています。
主な特徴としてエージェント化の進展により、複数のツールや機能を統合的に管理し、より複雑なタスクをこなせるようになっています。
ドメイン特化やパーソナライズ化が進み、特定の業界やニーズに合わせたAI ソリューションが増加しています。
自然言語処理、画像・動画生成、コード生成などの分野で広く活用されています。
企業での導入拡大
多くの企業がAIを事業戦略に組み込み、競争力強化の手段として活用し始めています。
業務プロセスの再設計やシステムアーキテクチャの見直しが進んでいます。
製造業では不良品検知や在庫最適化、食品・機械メーカーでは画像処理技術による不良品検知などの導入が進んでいます。
市場規模の拡大
生成AI市場は急速に成長しています。
日本国内の生成AI市場は2023年の1188億円から、2030年には約15倍の1兆7774億円に達する見込みです。
世界市場は2023年の106億ドルから年平均53.3%で成長すると予測されています。
技術の融合と新たな応用
AIと他の技術を組み合わせた新しいソリューションが登場しています。
IoTやロボティクスとの融合による新たな応用分野の開拓。 マルチモーダルAIの進化により、テキスト、画像、音声など複数の入力形式を扱えるAIの発展。
課題と展望
AIの普及に伴い、いくつかの課題も浮上しています。
セキュリティリスクや情報漏洩の問題。
著作権や知的財産権に関する法的問題。
2024年は、これらの課題に対処しながら、AIの信頼性向上や機能拡張、アプリケーションの生産性向上が進むと予想されています。
以上の動向から、2024年はAI技術が「試用」から「活用」のフェーズに移行し、ビジネスや社会に大きな変革をもたらす年になると考えられます。
……どうでしょう。これだけ情報が得られれば十分ではないでしょうか。
得られた情報をもとに、レポート、プレゼンテーション、企画書などを作成します。Perplexityが収集してくれた情報をChatGPTへのインプットとして活用することで、情報収集にかかる労力の省力化・効率化だけではなく、資料作成にかかる労力も削減することができます。
従来なら情報収集だけで丸1日かかるところを、今の時代、AIを使えば一瞬で完了してしまうのです。