iPhone 16eから「省かれた機能」に関心高まる
アップルの「iPhone 16e」は廉価モデルという位置付けながら、上位モデルのiPhone 16が備える多くの先進的な機能に対応。動画再生時間はiPhone 16より長いという優位点もあります。
一方、見た目ですぐ分かる違いとしてカメラは1眼のみ。アプリの通知などが画面上部に出てくる「Dynamic Island」には非対応で、iPhone 14までのような切り欠き(ノッチ)があります。Webサイトに掲載された仕様によれば、ほかにもいくつか省かれた機能があるようです。
iPhone 16eは最大26時間の動画再生(中略)iPhone 16は最大22時間の動画再生
出典:CNET Japan 2025/2/21(金)
MagSafeに非対応なこと。ワイヤレス充電もQi2ではなくQiにとどまっています
出典:ITmedia Mobile 2025/2/20(木)
都市部でトラフィックをさばくために使う周波数の1つが使えないことになった。特に影響を受けそうなのが、ドコモだ。
出典:ITmedia Mobile 2025/2/22(土)
1つ上位にあたるiPhone 16との価格差が2万5000円となると判断が難しくなってくる。
出典:ITmedia Mobile 2025/2/21(金)
エキスパートの補足・見解
カメラは1眼とはいえ中央部分を切り出す「2倍望遠」に対応。しかし超広角カメラはなく、狭い場所でも広く撮りたいときは不便かもしれません。iPhone 16の新機能「カメラコントロール」もありません。
MagSafeには非対応で、背面に磁力でくっつくアクセサリーは使えません。Qiのワイヤレス充電には対応、しかしQi2による急速充電には非対応です。
USB-Cの仕様はiPhone 16と同じ「USB 2」ですが、iPhone 16とは違って「DisplayPort」の記載はありません。iPhoneの画面をテレビなどに映すときには無線の「AirPlay」を使うことになりそうです。
4G(LTE)通信ではドコモのバンド21、KDDIやソフトバンクのバンド11に非対応。複数のバンドを束ねた高速化が一部使えず、速度面で不利になる可能性はありますが、体感できる違いがあるかは不明です。
より高速な「Wi-Fi 7」や、今後対応サービスの増加が見込まれる「超広帯域無線」(UWB)にも非対応です。
日本では約10万円からと「廉価」とは感じにくい価格ですが、iPhone 16との価格差に見合うか検討したいところです。