カシオ、電子辞書の新規開発中止 市場縮小で、学校でのPCやタブレット普及で

カシオ、電子辞書の新規開発中止 市場縮小で

カシオ計算機は、電子辞書の新規開発を中止する。2025年3月期第3四半期決算の事業説明で明らかにされた。既存製品の生産は続けるが、大幅に縮小する。

第3四半期決算において収益性と成長性の観点で課題事業として挙げられたのが電子辞書事業。市場が急速に縮小したことから、構造改革として新規開発は中止し、既存製品は生産・営業体制を大幅に縮小する。「市場規模に合わせた生産を続ける」(広報部)としており、撤退はしない方針。

カシオは電子辞書「EX-word」(エクスワード)シリーズを展開。2月には「情報I」のコンテンツを収録した高校生向けモデル「XD-SA4900」などを発売している。

JBMIA(ビジネス機械・情報システム産業協会)の統計によると、電子辞書の出荷台数や市場規模は2007年がピークで、減少を続けている。また、コロナ禍で教育現場のICT化が大幅に進み、PCやタブレットの利用が広がったことも市場の縮小に拍車をかけた。カシオの市場シェアは直近で約8割にまで上昇していたが、これにはメーカーが減少していることも影響しているという。

カシオが電子辞書の新規開発を中止 学校でのPCやタブレット普及で

 カシオ計算機は14日、電子辞書の新規開発をやめると発表した。近年はスマートフォンの普及に加え、学校でパソコンやタブレット端末を使うことが多く、需要が急激に減っているという。

 カシオは1981年、同社としては初の電子辞書を発売。「EX-word(エクスワード)」のブランドで知られる。調査会社のBCN総研によると、2024年の国内の電子辞書販売台数の約8割をカシオが占めたが、他のメーカーを合わせた総販売台数は19年と比べて7割減少したという。

 カシオもパソコンやタブレット端末向けに辞書機能を含んだ教育アプリを提供するビジネスに軸足を移している。25年度は新製品を発売しないが、現行モデルについては需要に合わせて生産と販売を続けるという。

カシオ 電子辞書の新規開発を終了【知っておきたい!】【グッド!モーニング】(2025年2月17日)

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