「業務の延長線上」における性暴力!中居正広氏の女性トラブルに端を発したフジテレビ問題を巡り、フジHD株主がフジ役員の責任追及へ 今後どうなる?

フジHD株主がフジ役員の責任追及へ 今後どうなる?

中居正広氏の女性トラブルに端を発したフジテレビ問題を巡り、親会社であるフジ・メディア・ホールディングス(フジHD)の個人株主が代表訴訟の動きをみせているとして話題となっています。フジテレビ役員の損害賠償責任を追及するためであり、すでにフジテレビの監査役にもその旨の通知が届いているとのことです。こうした代表訴訟の仕組みを含め、今後どうなるのかについて理解の参考となる記事をまとめました。

ココがポイント

「会社が適切に役員の責任を追及しない場合に、株主による責任追及の道を開くために株主代表訴訟が認められています」

出典:KEIYAKU-WATCH 2024/7/29(月)

「スポンサーは80社近くが去った」「CMの正常化はフジが人権侵害をしていないことが証明されない限り、難しい」

出典:JBpress 2025/2/12(水)

「フジの放送収入は昨年5月の予想と比べて、233億円の減収。株主代表訴訟が起こされた場合、賠償額は途方もない金額になる」

出典:デイリー新潮 2025/2/5(水)

「役員への責任追及を大きく左右するのが(中略)『第三者委員会』の調査報告書だ」「経営陣の命運は『株主』が握っている」

出典:ENCOUNT 2025/2/10(月)

エキスパートの補足・見解

フジテレビはフジHDの100%子会社なので、フジテレビの役員に対して株主代表訴訟を提起できるのはフジHDに限られます。しかし、たとえ親会社にまで損害が生じていても、仲間内の馴れ合いから厳しい対応など期待できません。そこで「多重代表訴訟」という会社法の特別な制度を使うことが考えられます。

親会社の株主が子会社の役員を直接提訴できるというもので、フジテレビとフジHDは資産規模などこの訴訟が許される条件をクリアしています。提訴は1%以上のフジHD株を6ヵ月以上保有している株主であれば可能です。

まずは子会社に役員の提訴を請求する必要があり、報道によれば今はこの段階まで至っているものの、提訴可能な株主要件などをみたしているか確認中のようです。これがクリアされ、60日以内に提訴がなければ、親会社の株主は子会社に代わって提訴できます。勝訴したら賠償金は子会社に支払われる決まりです。

裁判では「善管注意義務違反」の有無が焦点となります。フジテレビの場合、役員の一部が女性トラブルを把握したあと、取締役会や専門部署に情報共有せず、中居氏の出演番組を継続させており、その判断の是非が特に問題となるでしょう。

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中居さんトラブルの原因、企業風土にまで厳しく踏み込む フジ第三者委調査報告書

元タレントの中居正広さんとフジテレビ社員の女性とのトラブルを発端とする同社を巡る問題に対し、第三者委員会が31日に発表した調査報告書は「『業務の延長線上』における性暴力であった」と認定した。問題への社員関与の有無やトラブル把握後も中居さんを番組に起用し続けた判断など、調査報告書は企業風土にまで踏み込んだ厳しい内容となった。

■中居さん側に

この問題で最大の焦点は、トラブルに関する社員の関与だった。報告書は「(トラブル当日に)中居氏が女性を会合に誘った行為に、社員が関与した事実は認められなかった」としたが、業務の延長線上における性暴力と認定した。

理由として、トラブル発生の2日前、同じ場所で開催された会合に同社編成幹部が関与していたこと、さらに中居さんと女性は業務上の人間関係に過ぎず、両者間に圧倒的な権力格差がある中、女性が断れない状況に追い込まれたことを挙げた。

その上で、中居さんの依頼を受けたフジ幹部が、女性の入院先に現金100万円を見舞金として届け、弁護士を中居さんに紹介するなど「フジテレビの幹部が、中居氏サイドに立った」ことを「二次加害行為とも評価し得る」と指弾した。

■自死恐れ問題放置

トラブルを把握しながら、フジは中居さんへの事実確認を行わず、番組出演を1年5カ月も継続させた。

その原因について報告書では、港浩一前社長ら報告を受けた幹部3人が人権問題と認識せず、専門家に助言を仰ぐ発想もなかったと指摘する。

「『プライベートな男女間のトラブル』と即断」したように問題を矮小化し、「女性の自死への危険を恐れるあまり、『責任をとれない』」との思考停止に陥り、現状を変更しないことを決定して責任を回避しようとしていた」とした。被害者救済と人権侵害を是正すべき事案だったにも関わらず、適切な対応を取らなかったとしている。

■経営判断の体なさず

報告書はフジの企業風土にも言及した。今問題の対応について意思決定を編成担当の3人の幹部だけで行った閉鎖性と、「被害者と同じ女性が関与しない同質性の高い壮年男性のみで行われたことに驚きを禁じ得ない」と非難。問題への一連の対応を「経営判断の体をなしていない」とした。

また、こうした不適切な対応に終始したフジ幹部の人事について、取締役相談役を3月27日に退任した日枝久氏の影響力の大きさを指摘。「フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスの代表取締役会長と代表取締役社長というトップ人事を決めていた」「役員人事に強い影響力を持っていることは明らかである」と、取締役として40年以上にわたって采配を振るった日枝氏の責任についても記述した。

フジテレビ会見、清水社長が謝罪「被害女性につらい思いさせた」

元タレントの中居正広氏による女性とのトラブルを巡る一連の問題で、フジテレビと親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)が設置した第三者委員会の調査報告書が31日、公表された。記者会見したフジの清水賢治社長は「被害女性に大変つらい思いをさせてしまった。心よりおわび申し上げます」と謝罪した。清水氏の主な発言は以下の通り。【デジタル報道グループ】

 ◆(清水氏) 本日、第三者委員会から調査報告書を受領いたしました。調査報告書においては、フジテレビの元女性アナウンサーが、中居正広氏による性暴力の被害を受けたことや、そこに至った経緯について詳細に認定されました。

 その上で、事案発生後の会社の対応や企業風土、ガバナンスなどの問題について、大変厳しい指摘を受けました。第三者委員会からのご指摘を真摯(しんし)に受け止め、会社としての責任を痛感しております。

 何よりも会社としての救済が十分ではなかった結果、被害女性に大変つらい思いをさせてしまったことについて、心よりおわび申し上げます。

 また、視聴者、ユーザーの皆様、広告会社の皆様、出演者、制作関係お取引先の皆様など、多くの皆様にご迷惑とご心配をおかけしておりますことについても、この場を借りて深くおわび申し上げます。

中居氏参加のスイートルーム飲み会経費約38万円 フジ精算は「不適切」「返金を求めることも考える」

元タレント・中居正広氏の女性トラブルを巡るフジテレビの問題で、調査にあたった第三者委員会は31日、394ページにわたる調査報告書を公開。中居氏の意向を受けてフジ編成幹部社員Bが外資系ホテルのスイートルームで開いた飲み会の経費約38万円が、フジテレビの経費で精算されていたことが明らかになった。

 調査報告を受けて東京・台場の同局内で会見を開いた清水賢治社長は、経費精算について「番組のロケ等施設料として立て替え決済されていた」と社内で確認されたと報告。「実態は(第三者委の)報告書の通りでタレントとの飲食会合になる。名目上は不適切な経費申請だったと判断している。弁護士にも相談しながら返金を求めることも考え厳正に対処していく」とした。

 第三者委の調査報告書によると、幹部社員B氏は2021年11月頃、タレントU氏及び中居氏と共に、外資系ホテルαのスイートルームでの会合の開催を企画。同12月18日に開催され、女性アナウンサーや女性スタッフら10人が参加した。23年6月に中居氏とトラブルになるフジ社員の女性アナウンサー(女性A)も参加していた。費用は38万1365円だった。

 B氏は23年5月31日に中居氏の自宅で開催されたバーベキューに参加した後、中居氏、女性Aと3人ですし店を訪れた際も飲食代1万5235円を「番組企画打ち合わせのための接待飲食代」としてフジテレビの経費で精算している。

被害女性「上司がペコペコしているから中居さんに逆らえなかった」と説明 フジ第三者委

元タレントの中居正広さんと女性とのトラブルを発端とするフジテレビを巡る問題で、第三者委員会が31日公表した調査報告書は、中居さんによる性暴力について、被害女性が「(フジテレビの上司が)ペコペコしている姿を見ていたから、逆らえないと思った」と調査に対し説明したことを明らかにした。

報告書によると、令和5年6月2日昼に中居さんが「今晩、ご飯どうですか」と女性を誘った。女性は複数人の会合と思い、特段の違和感を抱かずに承諾した。

その後、中居さんは「雨のせいか、メンバーの歯切れわるくいないです。飲みたいですけど、さすがに2人だけだとね。どうしましょ。」とメッセージを送り、「隠れ家的な、お店」を探すようなそぶりを見せたが、実際はそのような行為を行っていなかった。

女性はその後、2人きりでの飲食だと知ったが、「嫌だから今日はやめたいと立場上言えず、飲食店での食事であると思い、2人でもよい旨の返信をした」。その後、中居さんは2日前にバーベキューを行った自宅での飲食を提案したという。

中居正広氏「お金も無くあの日を悔やむばかり」女性A、社員B氏とやりとり 第三者委員会明かす

女性トラブルを認めて芸能界から引退した中居正広氏(52)に関する一連の問題を巡り、フジテレビ社員の関与が報じられた件について31日、都内の同局で午後5時から第三者委員会の会見が行われた。第三者委員会は公表した文書の中で、中居氏と同局のアナウンサーだった女性Aとのやりとりを明らかにした。

 23年5月28日に、中居氏がショートメールで同局社員B氏に連絡し、天気が悪かったため予定していた先輩タレント2名とのゴルフをキャンセルし「BBQの会」を開催するとして誘うとともに「男同士じゃつまらんね。女性いるかなね。一般はさすがにね。となり、フシアナ誰か来れるかなぁ。」と女性アナウンサーの同席の手配を依頼した。B氏は「アナウンサー調整してみます」などと答えている。

 「BBQの会」後、中居氏とB氏と女性Aは、すし店で飲食したという。その席上で、B氏が「(二人は)つきあっちゃえばいい」と言った軽口を言ったが、女性Aは、とんでもないとして、即座に否定したとヒアリングで語ったという。女性Aは、中居氏の求めにより、携帯電話番号も交換した。

 そして2日後の同6月2日12時11分に、中居氏が女性Aにショートメールで「今晩、ご飯どうですか?」と連絡。女性Aが19時に六本木で仕事が終わる予定だと答えると、中居氏は「はい、メンバーの声かけてます。また、連絡します」と返信したが、大雨で難しそうだと実際には誰も声をかけなかったとヒアリングで述べたという。また「さすがに2人だけだとね。どうしましょ」などとも返信しながら、実際には飲食店に電話をかけることもしなかったという。

 女性Aは「直前、誰も集まらない、いい店がない、それならこの前みんなでバーベキューしたところでごはんはどうですか? と仕事上の付き合いのある芸能界の大御所からそういわれたら、今夜暇だと言ってしまった私は行かざるを得ない」と、2人だけでは嫌だからやめたいと立場上、言えなかったと振り返ったという。「B氏や他のディレクターはいつも中居氏にペコペコしている姿を見たら、逆らえないと思っていた。ここで断ったりしたら仕事に影響が出るのではないか、断ったらそのことがBさんに伝わって番組によばれなくなるのではないか、そんな思いがあって、行きたくはないけど行った、という気持ち」とも語ったという。

 女性Aは6月6日にフジテレビの産業医の医師に電話し、健康相談室で医師に相談を受け、6月2日に起きたことに関して、自発的、具体的に話をしたという。同日には、アナウンス室長にも相談したという。

 一方、中居氏は23年7月12日にフジテレビのB氏とJ氏に連絡し、BBQの会の後、同じ場所のマンションで女性Aと2人で会う機会があり、トラブルになっていると説明。2人は翌13日に中居氏の事務所を訪ね、説明を受けたという。中居氏は女性Aの、心身の回復のために助けて欲しいとした上で「内々で」と口外しないように要請。その夜、中居氏はB氏にショートメールで「B。また、連絡があり、摂食障害と鬱で入院。やりたい仕事もできず、給料も減り、お金も無くあの日を悔やむばかりと。見たら削除して。」「どうしようか。」と相談。B氏は「なかなかですね、、私から無邪気なLINEしてみましょうか??」と返している。

 中居氏は、見舞金を支払う旨、贈与や税金等の関係からその範囲内で行いたい、共通の知人であるB氏に届けてもらう形としたいと女性Aに提案したという。女性Aは「何がベストなのか専門家や病院の先生と相談するので時間が欲しい」と返信したが、中居氏は「お見舞金もできるが、退院後の快気祝いの名目でもできる」などと返したという。女性は、どういう意味かよく分からない旨を返信し、同7月22日に「世間一般でいうお見舞金とは訳が違う、弁護士など第三者を入れて確実で誠実なやりとりになるのでは?」などと返したという。

 一方で、中居氏は弁護士費用がかかる、あくまで協力し合うことが大事、体調改善が第1のため、第三者は会社の中でお話ができる人を立てた方が健全だと、対立構造になることを懸念しての提案したという。女性は、入社数年目の自分と中居氏の、どちらをフジテレビが優先するか明白だったため、中居氏の提案を拒否したという。

 その後、中居氏は、B氏に、女性Aに見舞金を届けたい、贈与税の対象にならない金額にしたいとし、女性Aに100万円を届けて欲しいと依頼。同氏は了承し、7月26日に女性にLINEを送り、中居氏からの見舞品を渡したいと連絡し、同28日に届けたという。病院が見舞品の中身を確認したところ、封筒が入っていたので現金らしきものだろうと考え、女性Aは受け取れないとB氏に連絡し、同氏を通じ、中居氏に返却されたという。

類似事案は他にも 共通点は「女性置き去り」 フジ第三者委

元タレントの中居正広氏による女性とのトラブルを巡る一連の問題で、フジテレビと親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)が設置した第三者委員会の調査報告書が31日、公表された。記者会見した委員長の竹内朗弁護士は他にも類似事案があったことを説明。共通点として「CX(フジ)の男性の社員が、その女性を置き去り」にしてハラスメント被害が生じたと指摘した。竹内氏の主な発言は以下の通り。【デジタル報道グループ】

 ◆(竹内氏) 類似事案の一つ目は、外資系ホテルのスイートルームで行われた会合。そこには有力な番組出演者と女性アナウンサーが参加をしていて、そこで実際にハラスメントの被害があった。

 類似事案の2件目は、少し古い話になるが、有力な番組出演者との飲食の場に女性の社員が呼ばれて行き、その後女性の社員がその番組出演者と2人になり、そこでハラスメント被害を受けた。

 この二つの事例に共通するのはCXの男性の社員が、その女性を置き去りにして、その有力な出演者と女性だけの空間が出来上がった。そこでハラスメント被害が生じたということ。

中居氏問題の調査結果を報告 フジテレビ第三者委員会が会見(2025年3月31日)

【FNN緊急特報】フジテレビ第三者委員会が調査報告会見

【FNN緊急特報】フジテレビが会見 第三者委員会の調査報告受け

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中居氏は今…自宅で“ひきこもり生活” 過去に交際の女性が世話 資産数十億も巨額違約金の可能性

第三者委員会により被害女性への性暴力が認定された中居氏は、1月23日に引退を表明し、現在は都内の自宅で“ひきこもり生活”を送っている。かつての仕事関係者らとも距離を取る中、過去に交際していたダンサーの女性が自宅に通い、身の回りを支えている。

 トップタレントとして活躍してきた中居氏は、不動産をはじめとして巨額の資産を有している。自宅は都内の300平方メートルを超える超高級マンションで、他にも複数の不動産を所有しているという。この他、出演料やCM契約料、SMAP時代の歌唱印税などの収入もあり、総資産は数十億円ともみられている。

 しかし、今後、中居氏には巨額の違約金の支払いが生じる可能性がある。代理店関係者によると「CMのスポンサー企業は第三者委員会の報告結果を受けて検討するそうだ」という。その額は「1社数億円にはなるだろう」とした。

 報告書は、中居氏の性加害や人権侵害を認定しており、企業側も厳しい対応を取ることになりそうだ。

中居氏に体を触られた 別の女性Qアナ証言、高級スイート飲み会 中居氏が同席幹部ら退出促し→「男2女2」中居氏・タレントU・女性アナ2人残され セクハラ認定

中居正広氏と女性のトラブルに端を発した問題で、フジテレビは31日、第三者委員会の調査報告書を公表した。女性は当時フジテレビのアナウンサー(Aアナ)だったと明らかにした。夕方に第三者委員会が会見した。

 報告書ではトラブルの前段で、2021年12月に、Aアナを含めた女性アナ4人と、中居氏とタレントU(※報告書の登場順のアルファベット表記。イニシャルではないとみられる)、フジ幹部らが参加し、外資系ホテルのスイートルームで飲み会があったとした。報告書は「参加者の中には性的な発言があったと述べる者もいた」としている。

 報告書では、飲み会の途中で午後10時ごろに中居氏が唐突に同席していたフジ幹部らに退出を促し、中居氏、タレントU、女性アナQ氏、女性アナR氏の「男性2人・女性アナ2人」が部屋に残る状況となったとしている。

 退出させられた幹部らは心配して近くで待機。

 その後の室内について残された女性Qアナは、離席した女性RアナをタレントUが追いかけていき、中居氏とQアナが2人きりになる時間があったと証言。その際に中居氏から、膝や肩や鎖骨付近を触られ、顔を近づける行為があり、機嫌を損ねないようにやり過ごしたと証言しているとしている。

 一方の中居氏はQアナが飲み会にいたか記憶がない、女性の体に触ったことはないと否定している。

 第三者委は中居氏はあいまいな回答に終始するなど、信用性に欠けると指摘。Qアナの証言は、他の状況や証拠と一致し、具体性が高いとし、Qアナの意に反する性的言動であることから「セクシャルハラスメント」と認められるとしている。

中居氏と「タレントU」高級スイートで女性アナ4人と飲み会「性的な発言」証言も タレントUが芸能界引退を考えてる話題も

中居正広氏と女性のトラブルに端を発した問題で、フジテレビは31日、第三者委員会の調査報告書を公表した。女性は当時フジテレビのアナウンサー(Aアナ)だったと明らかにした。

 報告書ではトラブルの前段で、2021年12月に、Aアナを含めた女性アナ4人と、中居氏、「タレントU」(※報告書の登場順のアルファベット表記。イニシャルではないとみられる)、フジ幹部B氏らが参加し、外資系ホテルのスイートルームで飲み会があったとした。

 フジ幹部B氏が、「タレントU」の名前を挙げてAアナに会合を伝えた。Aアナは事前に、飲み会がスイートルームで行われることを知らされていなかった。

 会食は女性スタッフらが配膳し、話題は「翌日に放映される予定であったテレビ番組に関する話題」「タレントU氏が芸能界の引退を考えているという話題」などだった。

 報告書では、「参加者の中には性的な発言があったと述べる者もいた」としている。

中居さんとトラブルの元女性アナウンサー側がコメント フジ第三者委「業務の延長線上における性暴力だった」受け

中居正広氏と元女性アナウンサーとのトラブルについて、フジテレビが設置した第三者委員会が「業務の延長線上における性暴力だった」と認定したことを受け、女性が代理人を通じてコメントを発表しました。

【コメント全文】

昨年12月に本事案が週刊誌等で報道されてから、ネット上などで事実でないことを言われたりひどい誹謗中傷をされたりすることが続いていたので、昨日第三者委員会の調査報告書が公表されてその見解が示され、ほっとしたというのが正直な気持ちです。

非常に短い期間で、また、守秘義務のために当事者からの情報収集が制約される中で、本事案の経緯を含む事実関係の把握や原因分析を行おうと尽力された第三者委員会の皆さまには敬意を表します。

他方で、本事案後の中居氏と編成部長であったB氏とのやりとりやフジテレビの当時の港社長らの対応など、この調査報告書で初めて知った事実も多く、改めてやり切れない気持ちにもなっています。

私が受けた被害は一生消えることはなく失ったものが戻ってくることはありません。

このようなことがメディア・エンターテインメント業界だけでなく、社会全体から無くなることを心から望みます。 

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「長いんだよ!」「どこからが質問?」 記者が見たフジ・第三者委員会“5時間半会見” 裏側では何が起こっていたのか

元タレント・中居正広氏とフジテレビの元女性アナウンサーとの間で起きた性的なトラブルに関連して、3月31日にフジ・メディア・ホールディングス(FMH)とフジテレビジョンが開いた記者会見。その会見場では「どこからが質問?」「2カ月でこの情報量は弁護士すごい」といった記者の声が飛び交っていました。98媒体、265人の報道陣が参加した会見当日、裏側では何が起こっていたのかを詳報します。

3月29日:記者会見のお知らせ

 3月29日付でメディア各社に送付された「第三者委員会 調査報告会見ならびに(株)フジ・メディア・ホールディングス (株)フジテレビジョン記者会見のお知らせ」と題された資料には、3月31日にそれぞれの会見が予定されていることが記されていました。

 驚いたのはその受付時間が「13時30分より」となっていたことで、17時から第三者委員会が調査報告会見を行い、19時からFMHとフジテレビが会見を行うと案内されている中、通常の会見と比べるとかなり早い時間から受付を行うとしていました。

 ねとらぼ編集部はこの会見についての問い合わせが遅れてしまったのですが、フジテレビ広報部の柔軟な対応により、当日の取材許可を得ることができました。

3月31日15時40分:フジテレビ本社前到着

 会見場となったのはフジテレビ本社内のオフィスタワー22階。

 料理記事執筆のため、西新井のスタジオで14時に撮影を終えた筆者は、エプロン片手に東京臨海新交通臨海線・ゆりかもめに飛び乗りました。

 台場駅からフジテレビ本社へ向かうと、本社前には複数の報道陣がおり、中には生中継のリハーサルらしきものを行っているメディアの姿もありました。

3月31日15時44分:手荷物検査

 本社前には「フジテレビ会見STAFF」と書かれたカードを首から下げているスーツ姿のスタッフがおり、「会見に来た」旨を伝えると手荷物検査を受けるように言われました。

 カバンの中身の確認と金属探知機による検査を終えるとそのまま受付に通されます。

 名刺を1枚渡して媒体名と名前を名乗ると、「フジテレビ記者会見」と書かれたカードを首からかけるように言われましたが、このカードには「※当日限り有効」と印刷されていたのが印象的でした。

3月31日15時52分:着席

 受付を済ませるとスタッフが1人ついてくれ、エレベーターホールまで案内されます。すると今度はエレベーターに一緒に乗り込んでくれるスタッフにバトンタッチ。22階で降りると、さらにエレベーターから会見場まで誘導してくれるスタッフがおり、さらに別のスタッフが会見に関する注意とお願いが書かれた紙の資料を渡してくれて、「よかったらお水もどうぞ」とすすめられました。

 記者人生の中で今までにスタッフ数が多いな、と感じた会見といえば2019年に開かれた吉本興業の闇営業を巡る謝罪会見だったのですが、その比ではないぐらいありとあらゆる場所にスタッフと警備員がいて驚きました。

 会場内は縦長の構造になっており、最前列がスチールカメラマン、その後ろにペン記者のパイプ椅子、さらにその後ろにムービー用カメラ台、最後列にテーブルとコンセントが一体になった充電ブースといった構造。

 また会場内にはフリーWi-Fiも用意されており、これは記者にとって柔軟な配慮だと皆さん喜んでいました。

 最後列に座ると質問ができないとのことで、筆者は前方のペン記者席に座ることにしました。

 受付の時間が遅かったのでかなり後方を覚悟していましたが、意外にも前から5列目以内に座ることができました。その後、パソコンの準備などをしているとスタッフたちが慌ただしく動き始め、分厚い紙の資料が配られました。

 タイトルは「調査報告書要約版」。第三者委員会による394ページに及ぶ調査報告書を51ページに要約したものとなっており、記者たちはいっせいに蛍光ペンや付箋を使って重要と思われる箇所を探し始めました。

3月31日16時29分:音声信号のテストを実施

 また会見の約30分前には司会よりムービーカメラマン向けの音声信号テストを実施する旨が告知され、会見で使用するマイクなどの技術チェックも始まりました。

3月31日17時:会見開始

 会見開始時刻ちょうどに第三者委員会のメンバーが入場して一礼。詳細な調査結果を、委員長を務めた竹内朗弁護士が説明していきます。詳しい会見の内容は別の記事を掲載しているので、本記事では割愛します。

3月31日17時50分:日枝氏関連質問で会場がピリッ

 会見の中で空気が変わったのは、3月27日にフジテレビとFMHからの退任が発表された日枝久元取締役相談役に関する質問が飛んだ瞬間。「日枝氏に説明責任はないのか」と問われた第三者委員会が「説明責任があるかないかといえば、一定の説明責任はある」と答えると、会場内で一気にキーボードを叩く音が大きくなったような気がしました。

3月31日19時3分:第三者委員会の会見が終了

 19時終了予定としていた第三者委員会の会見。19時3分ごろに司会者から時間が押しているため、会見を終了とする旨と追加質問はメールで送るようにと告げられると会場内で質問のために手を挙げ続けていた記者たちからは「何も聞けない」と落胆の声が上がったほか、怒鳴り声をあげる記者の姿も見られました。

 また第三者委員会のメンバーが退出する出口に歩み寄っていき、怒号を浴びせる記者も登場するなど会場内は異様な雰囲気に包まれました。

3月31日19時20分:フジテレビから資料配布

 約20分の休憩中、突然配れたのはFMH・フジテレビの連盟で書かれた「再生・改革に向けて」という資料2種類。合わせて約50ページになる資料が届くと記者たちは「5分で読めということ?」と言いつつ、またもや必死に本文を追っていきます。

 資料の読みやすさなどから「これ専門家は誰が入ってるんですかね」といった報道陣ならではの視点での声も聞かれました。

3月31日19時25分:清水社長登場

 定刻になるとフジ・メディア・ホールディングス(FMH)の次期社長でフジテレビの清水賢治社長が登場し、深く頭を下げました。

詳しい会見の内容は別の記事を掲載しているので、本記事では割愛します。

3月31日20時00分:謎の参加者が「苦言を呈しに来ました」

 質疑応答のパートで突然「苦言を呈しに来ました」と、ある宗教団体についての批判を大声で始めた女性の記者(?)が持論を展開し続けた際には、本会見で唯一マイクの音声がカットされました。

 それまでにも報告書内で匿名となっている箇所をあえて固有名詞を挙げて質問するような記者がおり、司会や第三者委員会などから再三注意されていましたが、マイクが取り上げられたのは後にも先にもこの1回きりでした。しかし不規則発言や本件と関係のない質問やヤジを飛ばすといった行為をとっても退席を命じられることはありませんでした。

3月31日20時08分:「長いんだよ!」記者が社長に怒号

 質問に清水社長が答えていた中、突然聞こえてきたのは「長いんだよ!」という怒号。マイクに乗らなくても聞こえるほどの大声で「中見がないんだったらダラダラしゃべるな!」などと叫んでいる記者がおり、司会から不規則発言はやめるようにと注意されていました。

3月31日22時03分:質問2巡目がスタート

 質問は1社1回限りの原則で進み、やっと筆者に質問権が当たったのですがなぜか先ほどまで隣に座っていた記者が別の席に移動してマイクを横取り。別の記者から「あなたは2回目でしょうが!」と怒られていましたが完全無視を決め込んでそのまま質問を始めました。終盤ということもあり、記者の理性が少しずつ崩壊してきたのでしょうか。ねとらぼ編集部からの質問については別の記事に掲載しているので、本記事では割愛します。

 そんな中、ついに全社1問の質問を終えて2巡目がスタートしました。

3月31日22時09分:松本人志さんに関する質問で混乱

 残り数問と制約された場面で混乱が起きたのは、松本人志さんに関する質問。フジテレビによると「本事案と関係ない質問」とのことで企業広報にメールしてくださいと質問をさえぎられていました。

3月31日22時14分:清水社長「すみません、これはどこからが質問なんでしょうか」

 その後も別の記者から質問なのか演説なのか分からないように思われる質問 が続き、清水社長が「すみません、これはどこからが質問なんでしょうか」と聞き返す場面も。

3月31日22時27分:会見終了

 そして最後の質問に対する清水社長の回答が終了。司会から「スムーズは進行へのご協力ありがとうございました」とのあいさつがあり、会見は22時27分ごろに終了しました。

記者の目:印象に残ったポイント3点

 今回の会見で筆者の印象に残った点は大きく分けて3つ。

 1つ目は「司会者の巧みな戦略」です。通常の会見ではどちらかというとスーツを着た大人しそうな記者が序盤にあてられる傾向が強い中、本会見では一癖ありそうな記者やフリーランスの記者が中心に当てられており、オールドメディアの記者からはかなり不満の声が聞かれました。

 しかし筆者はこれをフジテレビ側の巧みな戦略ではないかとにらみました。

 というのも今回の会見においては「質問は1社1問1回限り」とされていたのですが、この制約は「第三者委員会会見」と「FMHの会見」を合わせて1回というルールだったため、難易度の高い質問をしてきそうな名物記者たちを答弁なれしている第三者委員会の弁護士にぶつけることでフジテレビ側の回答難易度を下げようという考えが働いているのではと感じたのです。

 もちろんたまたまそうした状況となった可能性もありますが、序盤から会見場内で誰かが当たるたびに「あぁ、あの人来てるんだ」と言われるような記者たちがこぞって質問権を得ている様子はなかなか異様でした。

 2つ目は「これは質問なのか、演説なのかという記者の質問」です。

 質問権を得た途端、「苦言を呈しに来ました」と、ある宗教団体についての批判を大声で始めた参加者がいたことはいくつかのメディアが報じていましたが、これ以外にも質問内容が判然としないものが多数見受けられ、清水社長が「すみません、これはどこからが質問なんでしょうか」と聞き返す場面までありました。

 最後に、「なぜ記者は怒鳴り散らしているのか」。多くの記者が何かの義憤に駆られているような姿勢で、第三者委員会のメンバーと清水社長に怒りをぶつけるような質問の仕方をしている点は現場にいてとても違和感がありました。

 記者会見は記者やメディアのために存在するのではありません。また、記者は読者・視聴者の理解を深めるため、その代理として質問しているという立ち位置だと筆者は考えています。 

 にもかかわらず詰問口調で「まさか調べてないとは言わないでしょうね」というような質問の仕方をしたり、他の人が質問している場面で不規則発言を繰り返したり、1人1回という質問のルールを無視して強引な質問を続ける記者たちを見て、同じ職業ということが恥ずかしくなりました。

 今回の記者会見は、フジテレビ内でのコンプライアンスや社会一般的なルールが守られていなかったことから開かれたものともいえます。しかしそれを追求する記者たちがルールを守れていないという点は非常に残念に感じました。

記者の目:他媒体の記者たちの話

 また他の媒体の記者たちの話も聞けたり、話が聞こえてきたりしました。主に多かったのは第三者委員会の調査能力の高さを評価する声です。

 「中途半端な報告書で『時間的制約があったためここまでしか調べられなかった』というのかと思ったら、こんなにちゃんとした報告書が出てきて驚いた。2カ月でこの情報量は弁護士すごい」という声が、“取材して書く”ことを生業としている記者たちから続々と上がっていた点は本当にすごいことだと思います。

 また「被害者女性Aさんはこれからどう動くのか」「中居氏はどうしているのか」といった関係者の現在を気にする記者の姿も多くみられました。

 会見全体という点ではやはり「全然当たらない」という意見が圧倒的で、5時間27分に及んだ会見中、何度も手を挙げ続けた記者はぐったりした様子でした。ただ会場の環境という面では水の配給に加えて、電源とwi-fiの供給に驚いている記者が少なくありませんでした。

 また会見の終了後には退出時に多くの記者が「フジテレビ会見STAFF」と書かれたカードを下げているスタッフたちにあいさつや労いの言葉をかけており、スタッフたちも出口で「雨で路面がぬれております。気をつけてお帰りください」と見送るなど最後の最後まで心配りを欠かさぬ様子でした。

記者の目:最後に

 フジテレビ社内のさまざまな問題点が浮き彫りになった第三者委員会による調査報告。フジテレビが襟を正そうとする今、同じ報道陣である私たちも姿勢を正さなければならないような気がした、そんな記者会見でした。

【タカオカ解説】「業務の延長線上の性暴力」「ハラスメントまん延」フジテレビ問題の真相は?背景は? 第三者委の調査報告書を読み解く

フジテレビをめぐる一連の問題について調査した第三者委員会は、中居正広さんと女性とのトラブルについて、フジテレビの「業務の延長線上」における性暴力だったと認めました。問題の真相は?背景は?第三者委員会による調査報告書のポイントを徹底解説します。(かんさい情報ネットten. 月曜・火曜は「タカオカ目線」2025年3月31日放送)

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中居氏のSMS「見たら削除して」→デジタルフォレンジックで復元 フジ第三者委、20万件以上のデータを調査

「見たら削除して」――中居正広氏と女性A氏のトラブルをめぐる一連の問題で、中居氏がフジテレビ社員に対して削除を依頼したSMSが、デジタルフォレンジックにより復元されて話題になっている。

中居氏が削除を指示したSMS

 同社と親会社が設立した第三者委員会は、関係者のSMSやOutlookメール、Microsoft Teamsのチャット、LINEなどのデータ総計約23万件をデジタルフォレンジックにより調査。うち1950件が削除されていたことも突き止め、復元を試みた。

中居氏「見たら削除して」

 削除されたSMSには、中居氏からフジテレビ社員「B氏」(元編成部長)に送られた以下のメッセージが含まれていた。

 「B。また、(A氏から)連絡があり、接触障害(ママ・摂食障害と思われる)と鬱で入院。やりたい仕事もできず、給料も減り、お金も無くあの日を悔やむばかりと。見たら削除して。」「どうしよか。」

 このメッセージはB氏のSMSのUI上から削除されていたが、携帯端末内にデータが残っていたため保全された。B氏はこれに対して、「なかなかですね、、私から無邪気な LINE してみましょうか??」と返信したという。

総計20万件以上のデータをレビュー

 調査でデジタルフォレンジックを担当したのは、千代田区の専門企業foxcale(フォックスケイル)。

 同社は、フジが役職員に貸与しているPCとスマホに加え、一部の対象者については、本人同意のもとで個人利用のスマホも保全した。PCのデータを同期していたOneDriveのデータ、Outlookメール、Microsoft Teamsのデータ、Outlookスケジュールも保全した。

 メールデータとドキュメントデータは専門ソフトでデータベース化したうえで、委員会が設定したキーワードなどを用いて絞り込み、11万7425件を三段階でレビューしたという。

 モバイルデバイス内のデータは、チャットとメールを抽出し、Excelシートにコピーした上で、調査委が設定したキーワードなどで絞り込み、チャットデータ10万3610件、メールデータ4493件の合計10万8103件レビューした。

 それぞれ、レビューで重要と判断したデータは調査委がヒアリングなどの追加調査を行った。

B氏、中居氏とのSMSなど325件を削除

 調査の過程で、対象者の一部から「データの一部を意図的に削除した」という供述があった。

 このため、中居氏が主にコミュニケーションツールとして利用していたとされるSMS、社内・社外とのコミュニケーションのツールとして多用されている個人利用のLINE、社内のコミュニケーションツールとして多用されているTeamsについて、チャットデータの削除痕跡を調査した。

 削除されたSMSとLINEデータを復元しようとしたが、一部のLINEデータは完全には復元できなかったという。Teamsデータは削除されたものも含めて保全しているため、削除に隠蔽の意図があったかを検討した。

 削除されたデータは、SMSが437件、LINEが86件、Teamsのチャットデータが1427件。

 特にB氏は、2022年5月9日から25年1月10日までに、中居氏、有力出演者タレントU氏、K弁護士(フジテレビの法律アドバイザー、中居氏の代理人を務めた弁護士)とのSMS 325件を 25年1月9日から2月1日にかけて削除していたことが分かったという。

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フジ第三者委で注目「デジタルフォレンジック」 削除されても解析 メールなど復元

フジテレビを巡る問題で、第三者委員会の報告書には幹部の社員と中居正広氏の間で交わされたメッセージのやり取りが公開されました。データの復元に使われた「デジタルフォレンジック」とはどのような調査か、取材しました。

■削除されても解析 デジタルフォレンジック

 東京・港区にあるAI(人工知能)を用いたデータ解析を行う企業に来ています。企業の不正調査や警察の犯罪捜査などにも協力するとあって、作業部屋は静脈認証で入る厳重なセキュリティー。解析情報や使用ソフトなどが外部からは見えない工夫がなされています。

FRONTEO リーガルテック事業本部 池上成朝本部長

「『デジタルフォレンジック』の手法を使って収集をして分析をして、例えばスマートフォンの中に(データの一部が)残っていれば、ある段階まで復元することができる」

 「デジタルフォレンジック」とは、デジタルデータの「分析や鑑識」のこと。フジテレビの第三者委員会が生々しいメッセージを明らかにしていました。

調査報告書 中居氏(原文ママ)

「男同士じゃつまらんね。女性いるかなね。一般はさすがにね。となりフシアナ誰か来れるかなぁ」

調査報告書 フジテレビ社員

「アナウンサー、調整してみます」

 本来は、パソコンやスマートフォンの中にある暗号化されたデジタルデータを文章や写真などに可視・証拠化することですが、最新技術では“削除されたデータ”までも特殊な方法で復元することができます。

 フジテレビの第三者委員会では、PCやスマホに残されたOutlookやTeams、LINE、ショートメール、OneDriveのデータが保全され、約2カ月の調査で22万件以上のデジタルデータを分析したといいます。

 では、この分析でどのようなことが分かるのでしょうか。

FRONTEO 池上成朝本部長

「(Q.色々バーが出ていますが…)これは通話の情報。いつの発信・着信か、日時も分かる。黒くしているが、固有のデバイス番号(も分かる)」

 復元方法や使用ソフトは企業秘密ですが、発信・着信の日時や相手の番号、履歴を削除したかどうか、そして、削除した日時も分かるので、これが調査にとって重要な要素になります。

池上成朝本部長

「(Q.やましいものがあって、警察に取り調べがあると分かった当日、削除したら分かる?)分かります。削除されたものから先に調査をしていく」

 LINEやSNS、メールなどに関しては発着信の日時だけではなく、メッセージの内容、絵文字なども画像解析が可能。セキュリティーが高いとされる「シグナル」や、メッセージが自動消去される「テレグラム」でも将来的には復元できる可能性があるそうです。

 復元したデータが膨大になりすぎる問題がありますが、最新AIを使った画期的な独自技術が。

池上成朝本部長

「検索でヒットした文字がピンクに。ヒットした文字を基にAIが不正の確率を判断」

 不正に関わった関係者や場所など“使用されるワード”を検索し、AIが分析。その文章や画像が証拠となるかの可能性や確率までも示してくれるため、限られた時間の中で優先的に調査するデータを選択できるそうです。

池上成朝本部長

「悪いことを見つけられる技術があることで社会貢献になると考えています」

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「性暴力はなかった」中居正広がトラブル“根底”を否定、元フジ女性アナと“全面戦争”なら法廷再会へ

元SMAP・中居正広が反撃の狼煙を上げた。5月12日に代理人弁護士5人による弁護団を通して、フジテレビの第三者委員会が3月31日に公表した調査報告書への反論を意思を示したのだ。

 フジテレビの元女性アナウンサー・Aさんとの間に生じた深刻トラブルについて【全責任は私個人にあります】と、1月23日に芸能界を引退。これまで“貝になっていた”中居だが、273ページにわたる報告書には納得いかない箇所もあったよう。中でも、

「一般的に想起される暴力的または強制的な性的行為は確認されなかった」

 第三者委員会が認定した「性暴力」に関しては、WHO(世界保健機構)の定義を持ち出して抗戦。中居は今でも、Aさんに対する暴力的、強制的な「性暴力はなかった」との認識を持っているのだろう。

 この中居側の認識は、報告書公表後に出されたAさんのコメントにあった、【第三者委員会の調査報告書が公表されてその見解が示され、ほっとしたというのが正直な気持ちです。】と、同委員会の調査への“同調”に反する。

 となると、そもそものトラブルの原因である「性暴力」をめぐる両者の主張が真っ向対立することになるのだが、中居側がさらに意を唱えたのが、騒動当初より議論の争点とされた「守秘義務」。

 2023年6月に生じたトラブル解決にあたり、Aさんとの示談成立時に発生した守秘義務。報告書では「Aさんは解除するという話があったが、中居側からは認めないという話があった」と、中居が守秘義務の解除に難色を示した、との見解だった。

 しかし中居側の訴えによると、「当初、中居氏が守秘義務解除を提案していた」と第三者委員会の調査とは全く異なる見解を示している。この点でも、

【守秘義務のために当事者からの情報収集が制約される中で、本事案の経緯を含む事実関係の把握や原因分析を行おうと尽力された第三者委員会の皆さまには敬意を表します。】

なぜ両者の言い分に「食い違い」

 Aさんのコメントとの“食い違い”が見られる。ともに第三者委員会からのヒアリングに応じたはずの両者だが、なぜ調査報告に「偏り」が出てしまったのか。

「中居さん側にしてみれば“第三者委員会は公平性を欠いている”と言いたいのでしょう」とは、騒動を取材してきたベテラン芸能リポーター。

「つまりは“自分が話した内容が通っていない、Aさんの言い分ばかりを採用している”と。中居さん側は当初より、“暴力的行為”を否定していますし、“どうしようか?”などと彼女を誘ったメッセージからも“強制していない”との認識なのでしょう。

 しかし“性暴力はなかった”と根底部分を否定した以上、騒動は“振り出し”に戻った感はあり、今後は“守秘義務”を解除しての“全面戦争”に訴え出る可能性もある。事と次第によっては中居さんとAさんが、法廷で再会することもありそう」

 弁護団によると「中居の人権救済」のための反論というが、矛先を向けた第三者委員会ノムコウには“被害者”Aさんがいることは承知の上か。

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